GW シミランクルーズ研修 ②

2013年5月15日(水)

2013年4月26日-5月4日 GWスペシャルツアー!パヌニーヨットで行くシミランクルーズ9日間に、研修で行ってまいりました☀

空港を出発して50分ほど🚙ラサダ港に到着です!
突然の雨😰ではありましたが、港は賑わっています。





ゴムボートのディンギーにてパヌニー本船へ移動した後は簡単に船のブリーフィング。
今回は、頭の手ぬぐいがトレードマーク★日本人ガイドのノリさんが乗船してくれました♥

毎日違う手ぬぐいという隠れオシャレ?さん。最近のお気に入りはこちら。



気になる海の様子はこちら↓

(さらに…)

人生はカーニバル

2013年5月15日(水)

1. ワカトビでは、水中の生物によるショーが毎日行われています。

人生はカーニバルのようであると例えられる事もありますが、ワカトビでダイビングをしていると「本当にそうだ!」と思うはずです。水に入った瞬間からあなたの目の前で特別なショーが始まり、水中を潜っていくと鮮やかな色が辺り一面に広がり、フェスティバルの会場そのものです。

この水中カーニバルは、年齢そして男女問わず誰もが楽しめ、誰でも参加することができる場所です。ワカトビの透明度の良い海に感激したからといって、急いではいけません! ショーに出演しているメインの魚たちのほとんどは小さいので、ゆっくり泳ぎながら観察してみましょう。



写真提供:ワカトビゲスト Steve Miller

2. 商品を売り歩く行商人のように、ホンソメワケベラが客引きをしている声が今にも聞こえてきそうです!

皆さんもご存知このホンソメワケベラは、他の魚にしがみつく寄生虫を食べてくれる魚です。寄生虫が大きくなっていくと、その分ホストである魚の栄養素も多く奪ってしまうため、魚は邪魔になるとホンソメワケベラのいるクリーニングステーションにやってくるのです。そして、きれいなネオンブルーの魚に口や鰓の周りをきれいにしてもらうのです!



写真提供:ワカトビゲスト Rob Darmanin

3. カラフルなイソギンチャクに住む色鮮やかなクマノミたちは、みんなの人気者です。

クマノミの仲間はスズメダイ科に属し、インド洋〜太平洋では25種類が確認されており、半数近くはワカトビのエリアで見ることができます。小さなグループを形成する彼らは、一匹の大きくてボス的役目を果たすメスと成熟した小さなオス、そして何匹かの未成熟なオスと幼魚で構成されています。メスが死んでしまうと、成熟した小さなオスがメスへと性転換し、グループの新しいメスとして役割を果たしていくのです。



写真提供:ワカトビゲスト Rob Darmanin

4. 華やかな衣装はカーニバルには欠かせないものの一つです。参加者は、大きな羽根や豪華な装飾をまといパレードしていきます。

サンゴ礁が広がる水中の世界では、様々な生物が目を見張る姿をしています。
例えばこのハナミノカサゴは、ダンサーの羽根のような鰭を持ち、仮面舞踏会に出るのか豪華な仮面をかぶっているように見えませんか?



写真提供:ワカトビゲスト Alan Saben

5. このアデヤッコも、黄色いマスクを付けているように見えます!

このような美しい生物が、ワカトビのエリアにはたくさん生息しています。



写真提供:ワカトビゲスト Mark Goyen

6. コブシメなどイカの仲間はカムフラージュの達人でもありますが、彼らが素晴らしい色のショーを繰り広げることはご存知ですか?

コブシメは、体の色と質感を周辺にマッチさせることができるだけではなく、色を使い仲間とコミュニケーションを取ったり、異性の注意を惹いたり、ライバルのコブシメまたは獲物を混乱させるパフォーマンスをすることができるのです。

身体中に電流が流れているような波をうっているような、明るい色と暗い色が様々なリズムに合わせ変化していきます。最も驚かせられるのは、体の色を瞬時に変えられる能力です!



写真提供:ワカトビゲスト Mark Snyder

7. カーニバルには、ちょっと不思議で奇妙な登場人物も欠かせません。

シャコの仲間は、地球上で一番優れた視力を持っていると考えられており、動物界でも最も複雑な目を持っています。ユニークな三眼視は円偏光も認識でき、紫外線領域を含む12のカラーチャンネルを持つため、10万色の色を識別することができるのです!これとは対照的に、私達人間はわずか3つのカラーチャンネルしか持っていないため、一万色までしか識別することができないのです! モンハナシャコなどのシャコの目の動きを見てみると、それぞれの目を別々に動かせることが分かります。彼らは、全ての方向をチェックすることができるので、後から忍び寄って写真を撮ろうとしても無理ですね。そして、観客を驚かせてくれるシャコ科の仲間は、なんと400種以上もいるのです!



写真提供:ワカトビゲスト Steve Rosenberg

8. 不思議で奇妙といえば、エンマゴチの目もとても変わっていますよね?

コチ科の仲間は、ワニのような平たい頭部と鼻、そして砂地やガレ場に上手にカムフラージュできるような模様をしています。この迷彩模様は体だけではありません。よく見ると黒い瞳を分岐する虹彩被膜が覆っていて、とてもユニークな目をしています。また彼らは獲物を待ち伏せ、無防備な獲物に一気に攻撃する魚でもあります。



写真提供:ワカトビゲスト Wayne MacWilliams

9. 剣を飲み込むショーが‘すごい!’と思う方は、同じサイズの魚を飲み込むことのできるカエルアンコウのことも気に入るかもしれません!!

いいサイズの魚を捕獲するためには、優れた釣り竿とエサが必要になりますが、カエルアンコウの仲間は、背びれの第1棘先端にエスカと呼ばれる疑似餌を持ち、これで他の魚を誘惑し、大きな獲物も丸呑みしてしまうのです!どのくらい早く獲物を捕らえるかというと、目にも留まらない6ミリ秒です!!(ミリ秒=1000分の1秒)



写真提供:ワカトビゲスト Steve Rosenberg

10. 華やかなニシキフウライウオも、水中でのカーニバルに欠かせない役のひとつです。

長い管状の鼻と体には、髭のようなたくさんの繊維状の短い皮膚で覆われています。魚らしくない奇妙な形と豪華な装いのため、サンゴ礁に生息する生物の中でも人気の高い魚ですが、彼らの生態についてはほとんど明らかになっていません。

オスとメスのペアで見られることが多いですが、時には小さなグループで見られることもあります。生息する周辺に関係するのか、黄色、赤、黒などカラーバリエーションも豊富で、ウミシダや海ウチワの周りを、頭を下にした状態で泳いでいます。



写真提供:ワカトビゲスト Werner Thiele

11. けむくじゃらで小さな生き物といえば、ピンクスクワットロブスターです! これらの可愛い生物を間近で見ると、何でこんなへんてこな生物がいるのか、面白くて笑えますよね?

ロブスターと名前が付いていますが、実はコマチコシオリエビと同じコシオリエビ科に属しています。この奇妙な生物は、十脚目に分類されるエビの一つで10つの足を持っているので、8つの足を持つ通常のカニとも異なります。最後の2足は、呼吸器や鰓と一緒に甲羅の後部下に隠されているため、ほとんど見ることができません。

この妖精のようなエビは、鮮やかなピンク色の体に紫がかった毛がたくさん生えている、甲長1センチ〜1.5センチほどのとても小さな生物です。彼らは、大きなつぼ状のカイメン(Xestospongia testudinaria) の隙間に生息するのを好み、インドネシアのサンゴ礁や岩礁で見ることができます。日本ではまだ確認されていないようです。



写真提供:ワカトビゲスト Julie Edwards

12. よくダイバーに向かって泳いでくるウミへビですが、心配しないでください。このウミへビは毒を持っていますが、攻撃的ではないので襲ってくることはほとんどありません。どちらかと言うと、彼らの方が興味を持って近づいてくるのかもしれません。

籠から顔を覗かすヘビのように、このウミへビも新鮮な空気を吸うためにダイバーのすぐ横を通り抜け、水面へ向かっていきます。サンゴ礁に隠れる小さな魚を捕食すべく、ひと呼吸するとまた潜っていきます。



写真提供:ワカトビゲスト Walt Stearns

13. ここには世界最小の馬(ホース)がいる! とPRし、客引きをするサーカスもあるかも知れませんが、ワカトビでは、世界最小のピグミーシーホースを見ることができます!

この写真のピグミーシーホースはデニースピグミーシーホースという種で、体長は1.5センチほどで、カラーバリエーションは白っぽいオレンジ、黄色、ピンクがかった黄色など、生息する海ウチワにより色が違ってきます。また、メスが未受精の卵をオスのお腹に移し11日後、オスが6〜15匹の赤ちゃんを産むのです!!



写真提供:ワカトビゲスト Steve Rosenberg

14. 文字どおり! オランウータンのような風貌のオランウータンクラブは、クモガニ属の一種で長い歩脚を持ち、体は赤茶色の毛で覆われているので、インドネシアのジャングルに住む毛むくじゃらのオランウータンにそっくりです!

容姿が似ているだけではなく、ミズタマサンゴの上をゆっくり動く姿やゆっくり腕を伸ばし何かを取ろうとする姿など、動きもとても良く似ています。



写真提供:ワカトビゲスト Steve Rosenberg

15. 陽気なお祭り騒ぎが続くカーニバルは、夜になっても続きます。

ワカトビでは、全く違う水中世界を体験できる“Fluo-Diving”(フルオ・ダイビング)というサービスがあります。マスクに専用のフィルターを装着し、特別な水中ライトを持ってナイトダイビングにでかけると、サンゴや水中生物が蛍光発光している姿を見ることができるのです!

蛍光発光とは、ひとつの光(または色)の波長が吸収され、そして再放出するときに発する光であり、波長の光(または色)とは全く違ったものなのです。蛍光発光する対象物に白い光をあてると実際の色で見ることができますが、UVライトをあてると、青色が吸収され再放出する色が蛍光色で見ることができ、全く違う明るく輝く蛍光発光の色で見ることができるのです!

ワカトビのガイドがアカエソを見つけてくれたので、フルオのライトを当てると、ケミカルライトまたはグロースティックのように明るい黄緑色に発色したのです!



写真提供:ワカトビゲスト Walt Stearns

16. この蛍光発光するイソギンチャクは、ナイトダイブで‘The Zoo’というダイブサイトに行った時に発見したものです。

同じ深度、同じ海域に生息する同じ種類のサンゴが隣り合って並んでいたとします。しかし、この2つのサンゴが全く違った活動をしているとは、誰が予想できたでしょうか? 特別な水中ライトを使ってみると、1つは明るい黄緑色を発し、もう1つは明るいピンクや黄色または全く発光しないサンゴなど、全く説明がつきません!!


写真提供:ワカトビゲスト Walt Stearns

17. パレードの行列が目の前を通り抜けていきます。

通常、魚は同じ種で同じくらいの大きさ、そして同じくらいの年齢で群れを作るようです。群れをなす理由として、捕食者から身を守るためやより良い餌場を見つけられる、異性をみつけるためなど多くの理由が挙げられます。



写真提供:ワカトビゲスト Walt Stearns

18. カーニバルが終わりに近づくと、鈴や笛が鳴り響き盛り上がりもピークを向かえます。大成功のカーニバルは、みんなの良い思い出となることでしょう。

水中世界も同じで、一度楽しみを知ってしまうともっともっとと欲が出てきますが、オーバーハングの内側や次の角、リーフの少し深い所などをいつもよりジックリ見てみると、新しい発見があったりするものです。 個人個人によって価値観こそ異なりますが、水中世界での経験は、私達に掛け替えのない貴重なひとときをくれるはずです。



写真提供:ワカトビゲスト Rodger Klein



中村卓哉カメラマン同行 メナド&レンベフォトツアー開催決定!

2013年5月15日(水)

中村卓哉カメラマン同行 メナド&レンベフォトツアー開催決定!

中村卓哉(水中カメラマン)……
10 才の時に沖縄のケラマ諸島でダイビングと出会い海中世界の虜に。テレビなどへの出演を通じて、沖縄の海をはじめとする環境問題について言及する機会も。著書に「わすれたくない海のこと 辺野古・大浦湾の山 川 海」(偕成社)、「海の辞典」(雷鳥社)など。

フォトツアーへの意気込みを聞きました!
「生き物へのアプローチの仕方やライティング方法など、今回のツアーでは写真上達のマル秘テクニックも伝授します!! フォトジェニックな海で思う存分に納得の一枚を激写し、ミニフォトコンで景品もゲットして下さい♪」


↓ツアー情報はコチラ↓
♦メナド&レンベフォトツアー ロングパターン 9日間
♦メナド ショートパターン 6日間
♦レンベ ショートパターン 6日間

中村卓哉カメラマン




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