コラム

モアルボアル

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トブレサンクチュアリ サウス

まず向かったのは「トブレサンクチュアリ サウス」。サンゴの美しいリーフトップから少し沖へ出て、垂直なドロップオフを下降していく。ここで目指すは27m付近のヤギに生息しているというピグミーシーホースだ。水深を下げるにつれ数を増してくるオレンジ色のソフトコーラルが気になるぞ。無敵のソフトコーラル好きとしては堪らないシチュエーションじゃないか。視界に風香さんが待っている姿が目に入り、すっかり忘れていた最初に目指すべき被写体を思い出した。いかんいかん。

モアルボアルといえば!
モアルボアルと言えばイワシの大群が有名だ。昔から雑誌などで掲載されているもの凄い群れの写真を羨望の眼差しで眺めていたワタクシ。やっと念願が叶うぞ。「イワシの群れは下から見上げるのもいいですし、群れに包まれながら水平方向で見るのも最高ですね」という風香さんと共にダイビングポイント「カバナフロント」へ。このエリアは保護区になっていて、釣りなどはOKだが網などでの漁を禁止し、イワシの群れを守っているのだという。

2ダイブを終えて、ラパスの湾内に向かった。意外にあっさりとボートキャプテンが水面下に映る黒い影を見つけた。水中撮影を試みたかったが、すぐに姿を消した。ゆっくりボートを走らせていくと、またすぐに黒い影が見つかった。少しだけ撮影してさよなら。ボートに戻って、別の個体を探す。またすぐに見つかって、今度は正面から撮影することができた。この海域に一体何匹いるのだろう・・・・・・。

やすらぎのサンゴ

モアルボアルのサンゴと言えばトブレサンクチュアリ・ノース。美しい巨大キャベツコーラルをメインに、テーブルサンゴにエダサンゴなどがリーフトップを埋め尽くしていた。様々な種のサンゴが自分たちの生息領域を広げるよう、それぞれが他のサンゴを淘汰するべく少しでも大きく成長し、覆いまた覆われてこのサンゴ群生が出来上がっているのだろう。まさに自然の美しさ、生き物としての力強さと儚さが伝わってくる。

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