コモド諸島クルーズ・2006年4月29日~5月6日 S・S様よりのレポート

2006年5月6日(土)

コモドクルーズについて
4月29日から5月7日までのコモドクルーズに行って来ました。

成田から,仁川空港で乗り継ぎ,そこからデンパサールへ移動し,バリ島に到着したのは午前2時ごろでした。まだ肌寒い日本と違って,南国です。寝不足ではあるものの,リゾート気分は盛り上がってきます。

翌日2時頃ようやく今回お世話になるサファリボート,サザンスタークルーズへ向かいます。ようやく船に乗ることができたのは,午後3時頃でした。船の備品や部屋のタオルなどすべて新品で,まさにこれから始まるクルーズという感じです。しかもクルーはみんなおそろいの真っ白なTシャツを着ていました(クルーズが終わりにさしかかるにつれTシャツが少しずつ白くなくなっていくのがさみしかった・・・。)。部屋はクルーズにありがちな照明が少ない暗い部屋という感じは全くなく,電気をつけるととても明るく,広さも十分でした。


コモドエリアの海は冷たいということでしたが,エリア外だと暖かい。私はロクハンのロングジョンとベストにフードベストを持参しましたが,初めの方はここでベストを使うのはもったいないと思いロンジョンとベストにしました。

ゲスト11名は2チームに分かれ,カメラチームとそれ以外(?)でした。ちなみに私の相方はデジカメ持参でしたが,私がカメラなしだったので,それ以外チームでした。今回は通常のクルーズルートと違い,バリから出航したのですが,潮目の関係などでなかなか予定通りの航海が出来なかったようです。特に朝一番の早朝ダイビングは毎回企画してくれたにもかかわらず,残念ながら実現しませんでした。それとダイビングの予定は,ダイブデッキ手前の掲示板に随時掲示されるのですが,事前に聞いていた時間より大幅に延びてしまうことも多く,こまめに掲示板を確認しなかったため,ブリーフィングに間に合わなかったゲストも発生しました。ちなみに私もトップデッキでぼさっとしてたら,みんながエントリーしかけてました・・・。

ガイドはアントン君とルディー君で,アントン君は英語が達者で(非常に聞き取りやすい英語です),しかも語学のセンスがあるようで,日本語もぐんぐん覚えてました。ルディー君はシャイな感じですが,ゲストと仲良くなりたいという気持ちは伝わりました(ただ,ちょっと聞き取りづらい英語だった・・・人のことはいえませんが)。

ダイビングの方はマクロ,ワイドのどちらも見せてくれるガイドでした。ロウニンアジの出現率はかなり高く,しかも結構近くまで来てくれます。毎日1回以上はお会いできました。マンタ,ナポレオン,カメ,イソマグロなんかの大物はもちろんのこと,,クダゴンベ,ピグミー,ハダカハオコゼ,オオモンイザリウオなど色々楽しめました。バリ島経由ということで,今回のクルーズでマンボウを見れたら最高だったのになぁと思い唐澤さんに聞いてみたところ,マンボウポイントを通ろうと思うと,もっと日数がかかってしまうので,なかなか難しいとのことでした。残念。もし,コモド(世界遺産)・マンボウ・ドラゴンと三つそろえばすごいことになる気がする。

コモドエリアに入ってからは,やはり水温が下がっていました。冷たいところだと,21度とか22度ぐらいだったと思います。スタッフの佐藤ちゃんはセミドライを持ってきているらしい・・・。また,ポイントによって水温が大幅に違うようで,同じコモドエリアでも,ここは大丈夫だけど,こっちは冷たいというようなことも感じました。それとやっぱり寒いところでナイトはちょっとつらいかも。マクロポイントのように動かないダイビングの時に限って水温が低いということもありました。一度,潮の流れが強く,他にポイントがなかったためか他のボートと同じポイントを潜ることになりましたが,基本的に海は貸し切り状態で,ゆったり潜れたように思います。

クルーはみんなフレンドリーで特にダイビングボートのクルーは器財を丁寧に運んでくれて好感が持てました。クルーズ中には,無人島に上陸する機会もあり,炎天下のなか,山頂まで登っていった強者のゲストもいました。私は山頂までは辿り着けず(力尽きたため),中腹あたりで挫折したのですが,高いところからみると,コモドは形が複雑で,あちこちに湾(というんでしょうか?)のようなものがあり,複雑な地形の島です。まだまだ見つかっていないポイントがたくさんあるとのことでした。

ダイビング以外では,今回はリンチャ島に上陸しました。
私たちが到着したとき,ここの自然公園の門でコモドドラゴンが一匹,やる気なさそうに寝そべっていたので,みんなが近寄っていったところ,突然素早く動き出し,みんなおそわれそうになり,本当に身の危険を感じました。なによりもびっくりしたのは,クルーズのスタッフが大あわてになって,「高いところに上がってください」と言いながら,自分が一番最初に高いところに飛び上がったことです。ちなみに後から聞いた話ですが,少し前にレンジャーがドラゴンにかまれてバリ島に緊急搬送されたそうです。怪我人が出なくてよかった。他のドラゴンはのんびりとお休み中で,最初のドラゴンのインパクトがすごかったため,ちょっと物足りない気も・・・。

最終日は無人島に上陸してディナーでしたが,新鮮な魚やエビなど魚介だけでなく,肉なども充実しており豪華ディナーとなりました。

ポイントまでの到着時間に時間がかかったり,早朝ダイビングが出来ないなどちょっと残念なところもありましたが,海はワイドもマクロもバリエーションが豊富で楽しめました。心配していた水温は,事前に冷たいと再三脅されて(?)いたので,個人的には,準備万全にしていたため問題ありませんでした。ロクハンや5ミリでもフードベストやグローブがあれば大丈夫なように思います(5月の海は)。ただ,3ミリスーツとかはあり得ない。
ダイブ時間も十分にある(1本につき50分~60分)ので,女性や寒がりさんは要注意だと思います。シーズンが始まったばっかりで,これからどんどんコンディションがよくなるよとスタッフの皆さんもガイドさんも話してました。

世界遺産を潜れたし,コモドドラゴンも見ることができ楽しいツアーでした。


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