水族館のような世界

2013年4月22日(月)

ワカトビではダイブボートで遠くまで行かなくても、目の前のビーチやジェティバーのある桟橋のまわりをシュノーケリングしてみるだけで、水族館の中にいるような、美しい水中世界を見ることができます。

写真提供:ワカトビゲスト Marcus Lindenlaub

1. ワカトビに到着すると、太陽の日差しが海面に反射しターコイズブルーの鮮やかな色合いの美しい海が目の前に広がります。部屋に着いて荷物を整理し始める前に、まずはマスクとシュノーケルとフィンを持ってハウスリーフに泳ぎに行きたくなるはずです!



写真提供:ワカトビゲスト Walt Stearns


2. 青い空に可愛い白い雲が浮かび、とても穏やかな海、そしてサンゴ礁のまわりをたくさんの魚たちが泳いでいます・・・こんなにコンディションの良い日は、桟橋から写真を撮るとプロのカメラマンが撮ったような写真が撮れます! 着いた初日から驚きの連続で、これからの数日間が楽しみです!!



写真提供:ワカトビダイブリゾート Didi Lotze

3. 何が見られるのか、心をはずませハウスリーフの浅瀬を泳いでいきます。ドロップオフの手前まで辿り着いたら、深呼吸をして少し潜ってみると、あなたの冒険が始まります!



写真提供:ワカトビゲスト Rob Darmanin

4. 3mから5mほど潜行して耳を澄まし、辺りを見回してみると、あなただけの世界がそこにはあります。都会の喧騒から離れ、携帯電話やテレビ、車が行き来する音は聞かなくていいのです!

ドロップオフのエッジに沿って泳いでいくと、色鮮やかなサンゴ礁やさまざまな魚たちが目の前を通り過ぎていきます。このワカトビのエリアは“コーラルトライアングル”と言って、世界でもサンゴと生物が最も密集しているエリアとして知られています。ここには、450種以上のサンゴと1,000種類以上の魚、さらにたくさんの無脊椎動物が生息しているのが確認されています。



写真提供:ワカトビゲスト Rodger Klein

5. 浅瀬を泳いでいくと、モンダルマガレイが砂底でハンティングをしています。このモンダルマガレイは、砂底に合わせて皮膚の色や模様を変えられるという事はご存知でしたか?そして、それぞれの目を別々で動かす事ができ、前と後を同時に見ながら泳ぐことも出来るそうです!!



写真提供:ワカトビゲスト Alan Saben

6. 不思議な海の生物の一つでもあるハダカハオコゼを二匹見つけると、もう一度よく見るためにUターンして潜っていきます。木の葉のように水中で揺らめいているその姿は、まさに葉っぱのように見えます。

こんな時は、コンパクトカメラがあるとすごく便利ですよね。



写真提供:ワカトビダイブリゾート

7. 良い一日のスタートを切った後、ランチを食べてから少し休憩して、今度は何が見られるのかワクワクしながらまた泳ぎに出かけます。すると、私達と同じ様に外の世界が気になるのかタコが姿を現しているではありませんか!

無脊椎動物の中でも、タコはとてもチャーミングで頭のいい生物なので、警戒しながら私の黄色いフィンを目で追っているようでした。



写真提供:ワカトビゲスト Walt Stearns

8. 泳いでいると、次々に明るい色が目に入ってきます。何かと思ったら、二匹の美しいシライトウミウシです!体の縁と触覚、鰓が明るいオレンジ色なのがとても特徴的です。こんなに色鮮やかなウミウシもわずか数メートルの所にいるので、息を止めてちょっと潜るだけで見ることができます!



写真提供:ワカトビゲスト Walt Stearns

9. 私達のように好奇心が旺盛なモンハナシャコが巣穴から顔を出し、別々に動かせる目をクルクルさせて周りをうかがっています。こんなカラフルな生物もハウスリーフにちょっと泳ぎに行くだけで、見られちゃんですよ!



写真提供:ワカトビゲスト Frank Owens

10. ビーチ沿いにあるオーシャンバンガローから10mほど泳いだ所では、キレイな青色のスズメダイが枝サンゴの周りで群れをなしています。もっと近づいてみると群れの仲間に加わることができ、まるで水族館の中にいるような気持ちになってきます。



写真提供:ワカトビゲスト Walt Stearns

11. このエリア(インド洋/太平洋)でのシュノーケリングについて、ニモの仲間なしでは語れません。桟橋付近を含むハウスリーフのエリアには、少なくとも8種のクマノミの仲間を見つけることが出来ます。

ダイバーの雑学として、どのクマノミが本当のニモなのかもちろんご存知ですよね?左上の緑色のイソギンチャクに住むカクレクマノミでしょうか?それとも、右上のイースタンクラウンアネモネフィッシュでしょうか?

少し離れた所には、似たようにも見えますが濃いオレンジ色と暗赤色をしたペアがいます。左下のこの二匹は、スパインチークアネモネフィッシュです。頬に小さな棘があるのが目印です。

そして、最も一般的なクマノミも忘れてはいけません。生息する地域によって多少色が異なりますが、太い二本のラインが入っているのは共通です。



12. 時には、カムフラージュしている生物を探すのも宝探しをしているようで面白いものです。

ハウスリーフの浅瀬には海草が広がるエリアがあり、このような場所を好む様々な生物を見つけることができます。例えば、このカミソリウオは姿だけではなく、海草の様にゆらゆらする感じの動きをするため簡単に見逃してしまいます。

わずか数メートルの浅場で、こういう珍しい生物に会える場所はなかなかないですよね?



写真提供:ワカトビゲスト Adam Middlemass

13. 日が暮れる頃になっても、シュノーケリング・アドベンチャーはまだまだ続きます。夕日に向かって泳いでいくと、桟橋の近くでヨウジウオのペアを発見!タツノオトシゴと同じヨウジウオ科に属する彼らは、細長い体と管状の口がとても特徴的です。



写真提供:ワカトビゲスト Walt Stearns

14. 太陽が沈むと、昼間とは全く違う世界が広がります。水中ライトの光の先には、青の斑点が美しいリーフスティングレイが姿を現し、こちらを監視しているようです。



写真提供:ワカトビゲスト Walt Stearns

15. 海草のエリアに戻ってみると、小さなタコがエサを探しているのか、周辺を探っています。気をつけながら水中ライトを当ててみると、瞬時に体の色を変えたかと思った瞬間、あっという間に泳ぎ去られてしまいました。



写真提供:ワカトビゲスト Walt Stearns

16. 目の前のハウスリーフで、こんなに様々な生物に遭遇できるとは思ってもみなかったので興奮してしまいましたが、明日からはプライベートのシュノーケリングガイドと泳ぎにいけるので、楽しみです!

マリンライフについて詳しく教えてもらったり、スキルアップするにはどうしたらいいのか聞いてみるつもりです。



17. ワカトビのリゾート周辺には、40以上のダイブサイトがあり、その大半はシュノーケリングにも適しているため、どこに泳ぎに行っても浅瀬に素晴らしいサンゴ礁が広がっています。

今日は、‘the Zoo’というサイトにボートで出かけます。



写真提供:ワカトビダイブリゾートDidi Lotze


18. ダイブサイトに着くと、ダイバーはどんどん深い所まで潜行していきます。専属のシュノーケルガイドと一緒にジャンプすると、目の前には美しいサンゴ礁が広がるので、思わず“わぁ!”と叫んでしまいました。



写真提供:ワカトビゲスト Norbert Probst

19. 太陽の光がさす浅瀬には、様々な色や形のハードコーラルやソフトコーラルが広がり、その光景はまるで不思議の国のようです。

風に揺れる花のように、サンゴのポリプが水に揺られているのを見ていると、それらは植物ではなく、動物であることにふと気付くのです。お花のようなポリプが触手を使って、水中を漂う小さな生物を捕食しているのです!

ダイビングをする方は、水中の世界は“アバターみたい”と思ったことが、一度はあるはずです!



写真提供:ワカトビゲスト Walt Stearns

20. 背中に太陽の温かい光を浴びながら、シュノーケリングのガイドと一緒にプカプカ浮かんでいると、本当に心が安らぎます。

インテリアやリラクゼーションのために、色鮮やかな熱帯魚を自分の家で楽しむ人もいますが、私達ダイバーやシュノーケラーは、人の手で作った水族館ではなく、素晴らしい水中世界が広がる本当の海で自由に泳ぎ、気持ち良さそうに泳ぎ回る魚たちに会うことができることを幸せに思えるはずです



写真提供:ワカトビダイブリゾート

21. 水に入って数分後、カイメンを食べているタイマイを発見。ガイドの指示に従い、ウミガメを怖がらせないよう近づいていき、写真を撮ることができました。



写真提供:ワカトビゲスト Frank Owens

22. さらに泳いでいくと、ガイドが「こっちに来て見てみて!」 と興奮しながら呼ぶので近づき、彼が指す方向を見ても何もいません。しかし、突然目の前で色を変えるコブシメが目に入り感動してしまいました。今思い返しても、何でこんな生物が海にはいるのだろうと不思議でなりません。

ボートに戻ると、コブシメはタコやイカと同じ仲間なのだと教えてくれました。身体の色や模様を瞬時に変えることのできる、驚くべき能力を持つコブシメは‘海のカメレオン’とも呼ばれたりもします。この能力は、自分自身をカムフラージュさせるためや捕食者を威嚇するためだけではなく、研究者達は明るい色と暗い色を瞬時に変えることでお互いのコミュニケーション方法としても使われていると考えているようです。



写真提供:ワカトビゲスト Walt Stearns

23. シュノーケリングに出かけ、不思議な生物たちとの出会いを思い返しながら見る夕日は最高に美しかったです。

今回のホリデーは終わりに近づいていますが、この数日間のアドベンチャーを胸に、またワカトビに来られる日を楽しみにしています!



写真提供:ワカトビダイブリゾート

24. ワカトビのダイブボートからだけではなく、目の前のビーチやジェティバーのある桟橋のまわりをシュノーケリングしてみると、まるで水族館の中にいるような、美しい水中世界が広がります。



写真提供:ワカトビゲスト Marcus Lindenlaub



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