イワシではなく、ミズンだった!
今回、お世話になったチキチキダイバーズの数軒となりのリゾート、カバナフロント前に、モアルボアルの代名詞となったお魚が群れている。約10年前からダイビング雑誌などで、「イワシ玉」などと表現されていたが、実は沖縄などによくいる「ミズン」というお魚だった。また「ミズン」だけではなく、アジの一種も大きな群れで泳いでいる。かつては漁の対象となったこともあり、数を激減させたこともあったが、今は保護されていて、通年その凄い光景に会うことができる。水深5m~15mくらいの間に何千万匹もの規模で群れ、まるで大きなうねりのように、また竜のようなイメージで形作っていく。
マクロ生き物の宝庫「ゴビーポイント」
トンゴサンクチャリ
リゾートが並ぶ海岸線の前のポイントで、ボートで約15分。モアルボアルは、ペスカドール島やミズンの群れが有名だが、実は、この辺りのポイントがすこぶる面白く、実は現地ガイド陣にも人気。まず、浅瀬にはバリエーション豊富なサンゴが続き、その上には、カラフルなスズメダイが群れて、夢色の景色がある。その上の中層、水面下にはメアジや国魚であるサバヒーが群れる。リーフを流していくと、アオウミガメやハダカハオコゼ、コンビクトブレニーやツバメウオなどの群れにも会え、何かと次から次へと現れてくれるので、心がウキウキとする。取材中は透明度があまり良くないとガイド陣が心配していたが、いやいや透明度も気にならないほど楽しむことができた。