コラム

フィリピン・アニラオ

フィリピン・アニラオ

Nudies Collection

実はジェイソンが無類のウミウシ好きだったようで、紹介してくれる生物の半分くらいがウミウシ。僕はそこまでウミウシに偏愛を注いではいないのだが、改めて写真を見直しているとやはりかわいい。海藻の上にひっそりと存在する極小ウミウシや、カヤ類に寄生する物、ホヤの飴玉を頬張っているようなリュウグウウミウシなど、ちょっとだけ夢中になってしまった。

夜の海
大型の水中ライトを沈めてプランクトンを集めながら面白い生き物を探す、「Born Fire」と呼ばれるダイビングスタイル。いわゆるライトトラップなどと呼ばれているダイビングだ。益田さん曰く、アニラオの周辺は水底が数100メートルまで一気に落ち込むため、深海から面白い生き物が浅瀬に上がってくることも良くあるのだという。


やっぱり夜の海は面白いなぁと撮影を続けると、僕のすぐ脇にチョキっとヘンテコな生き物が顔を出していることに気がついた。これが噂のホビットワーム。砂に隠れていながら上方を見張り、頭上を通る魚などをバクッと一飲みにしてしまうという最強のゴカイの仲間だ。これ見たかったんだよなぁ。

Kirbis Rock

翌日はリゾートのある半島から対岸に位置する、マリカバン島の横にある小さな島・カバン島とソンブレロ島へ向かった。「僕が一番好きなダイブサイトの一つです」とジェイソンが話してくれた「Kirbis Rock」へエントリー。根の頭からキンギョハナダイとメラネシアン・アンティアスの群れが歓迎してくれた。

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