コラム

モルディブダイブクルーズ【古見きゅう】

モルディブダイブクルーズ【古見きゅう】

OCEAN -海-

ジンベエザメやマンタなど、大物の出現を期待してモルディブを訪れるダイバーは多いだろう。いやひょっとしたら、ほとんどの人がそうなのかもしれない。しかしながら、モルディブの魅力を個人的に挙げさせてもらえるのならば、絶対に「魚群」というキーワードを推したい。数々の魚たちが織り成すフィッシュボールに包まれる快感を、存分に堪能してもらいたい。「フィッシュヘッド」のベンガルフエダイや、「クダラティラ」のモルディブアネモネフィッシュの群れなんか最高ですよ。王道コースの魚群は、やっぱり王道中の王道なんですね。

ROMANCE -ロマンス-
ダイビング中にコバンザメに付きまとわれた経験はないだろうか。一匹のコバンザメがダイビンググループの間をうろうろウロウロ。誰かのタンクにくっついてみたり、フィンにくっついてみたり。時にはお尻なんかもくっついてしまう。きっとかなりの寂しがり屋で、誰かに寄り添っていないと不安なのでしょう。うんうん。オレがたくさん可愛がってあげるからね。なんてちょっとセンチメンタルな気分になっていたら、とてつもない大群で現れたコバンザメ・・・。たしかにこれなら寂しくないね。
 

「フィッシュヘッド」にはいつも何頭かのウミガメがいる。特にサイズは小さめのタイマイが、根の上でむしゃむしゃとカイメンやらイソギンチャクやらを貪っている姿をよく見る。そしてこのタイマイたちは、驚くほどに警戒心が薄い。ゆっくりゆっくりアプローチすると、自ら僕のカメラを覗き込みにくるほどだ。「フィッシュヘッド」は昔から世界中のダイバーに愛され、大切にされてきたポイント。皆が守りたいという気持ちがあるからこそ、タイマイたちはストレスを感じることなく、この場で安心して生活することができるんだろうな。

ACTION -行動-

就航10周年を迎えるアイランドサファリ・ロイヤル。これまでにもたくさんのダイバーを乗せてモルディブの海を疾走し、数々のドラマを生んできた。アイランドサファリに乗船して毎回驚くのは、一人で参加しているというゲストの多さ。これはやはり同じ船に乗船し、共に潜り、寝食を共にすることによって新たな絆や友情が芽生えるのかもしれませんね。ガイドの的場さんや板垣さんをはじめとする、アイランドサファリ・ロイヤルのスタッフの面々のホスピタリティも全てにおいて心地よい。これからも沢山の出会いをよろしくお願いします。

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