2007年8月26日から30日

2007年8月30日(木)

8/26/07
やや雲の多い中、1本目に向かうのはいつものMaagiri Rock。流れも弱くコンディションは穏やか。エントリーしてすぐにムレハタタテダイの大きな群れがお出迎え。
流れに乗って進んで行くとガーデンイールの砂地、そこを越えるとキビナゴやフュージュラー達の大きな群れ。Banded Trevallyが群れてじゃれ合うのに遭遇。穴の中にはキンメモドキがギュっと詰まって群れている。シャイなドラキュラシュリンプゴビーを見て。だんだん強まる流れに乗りつつ上がって行くと又もムレハタタテダイの群れ、群れに混じって安全停止。

2本目になるとやっと晴れて来た。暑い日差しの中向かったのはLankan Reef。今日は始めからマンタ2枚でちょい少なめ。でも2匹が長い間滞在してくれて、じゃれ合うようなダンスも見せてくれて、ビデオ派には特に良かったんじゃないかな。北マーレから,南マーレへ移動。途中で軽く一雨、イルカの群れにも遭遇したけどみんな寝ていたみたい。本船はGuraidhoo 島に投錨。遠くに雲があるだけで天気上々。

3本目はLhosfushi Corner、南マーレ環礁の南東、外側のウォールダイビング。緩やかなリーフの壁を下ると、イエローバックフュージュラーの群れがイソマグロやロウニンアジに襲われている。クマザサハナムロも大きな固まりになって右往左往。その下を大きなナポレオンが知らん顔で通り過ぎて行く。


8/27/07

午前2時半、何かの物音で目が覚めると外は激しい雨と風。船のすぐ脇の海面は激流の川の様。ボートのクルーはアンカーのチェック。早起きしてお客さんが集合する頃も、空はドヨンとドン曇り。風も強く、いつ降り出してもおかしくない雰囲気。そんな中

Guraidhoo Cornerで1本目。チャネルを緩い流れに乗って環礁の外側へドリフト。海へ飛び込めば,外よりもずっと暖かい。コラーレバタフライの群れを見ていると、前を行くチームのビデオライトから流れるようにお腹の大きなホワイトチップが真っ正面から大接近。のんびり進みながらムチカラマツをよく見ると、えび??のようなもの発見。でも、エビと言い切れない姿。昔のSFの宇宙人のように尖った口と長く鎌形の前肢。見れば見る程、不思議な姿。長いアリ環礁への移動。天気は相変わらず曇天だが、意外と波は起こらずスムーズな移動。予定通りの時間に無事Dhigurah島が見えてほっとしたのも昼ご飯を食べるまで、皆の期待を背中に受けつつ船の舳先でジンベイサーチ。雨のパラつく中、手の空いてるスタッフ総出でコックもルームボーイも混じって、2階からもトップデッキからも皆で監視。2時間程の第1回サーチは結局空振り、見られたのはイルカとカジキのジャンプを船上から遠く眺めただけ。

2本目のダイビングはMaamigiri Out、水中で突然のジンベイ遭遇を期待しつつリーフの斜面に沿ってのんびり泳ぐ。砂地にトールフィン発見、と思ったら見せる前に引っ込まれた。すぐ目の前を6匹一列に並んでイソマグロが沖に向かって消えて行く。ムスジコショウダイの小さな群れ,ヨスジフエダイ、ヒメフエダイの群れを眺めてダイブ終了。

ダイビング後、本船に戻る間の20分、ドーニでのジンベイサーチも空振りに終わり。本船に乗り移ってジンベイサーチ2回戦目開始。一路、南を目指す。雨は止んでいるものの厚い雲が日差しを遮る。探し始めて30分、皆が油断した頃についに出ましたホエールシャーク。ゆったりと泳ぐジンベイをみんなが目撃。写真を撮る人、ビデオで撮る人。徐々に斜面沿いに遠ざかるジンベイ。10分程の興奮の時。本船に帰り皆興奮気味でわいわいと話している時、皆の後ろ50m程先にピンと立つ背びれ、「ジンベイ」の声にも力が入る、船を戻してジンベイへ接近。見失ってどこだどこだと探していると、なんと船の舳先をジンベイが船とすれ違って行く。慌ててジャンプ。ジンベイ追跡。1人のお客さんを引っ張ってジンベイに接近するとなぜか突然ジンベイがクルリと振り向いて危うくジンベイと正面衝突。皆も追いつき、全員そろってジンベイと泳ぐ。疲れて帰って5時も過ぎ、薄暗く感じる曇り空。もう終わりだろうと思っていたら、コックさんのジンベイと叫ぶ声。「どこどこ」と言いながらとりあえず飛び込んでクルーの指差す方へとりあえず泳ぐと真正面からジンベイ登場。何気なく手を振りながおいでおいでと念じてみると顔こっち向けて本当にこっちに寄って来る。この良い子なジンベイはゆっくり水面近くを泳いでくれて、サービス満点。3回連続ジンベイスイム、みんな疲れて日も暮れてサーチは終了。嗚呼、満腹。ついでに時間も無くなり3本目のダイビングは翌日に延期。

8/28/07

早朝まだ暗い頃、空は濃い雲がたっぷり覆っていたけど、日が昇につれて雲が薄くなり天気回復の兆し。1本目のKudhara Thilaは相変わらずの魚影の濃さ。根の上をヨスジフエダイが覆い尽くす感じ。たっぷり集まっているクマザサハナムロに盛んにカスミアジが6、7匹群れてアタック。モルディブリピーターの言「これぞモルジブって感じ」。
1本目が終わってからはすっかりピーカン。太陽ギラギラ。干した水着もすぐ乾く。

2本目はアリ環礁の西側のRangali Madivaru。環礁の外に向かって岬のように伸びる根でドリフト。深めの砂地にはトールフィンやドラキュラ、オーロラなどのシュリンプゴビーが見える。アカモンガラが舞い飛ぶ斜面沿いに流れて行くと大きなナポレオンがやって来る。壁のオーバーハングの中ではインディアンバタフライが見つかったらしいけど、僕はその頃エアーの早いゲストと浅瀬でテーブル珊瑚の広がる景色を眺めていた。

3本目もアリ環礁西側のKalhahandhi Huraa。崖から落ちたような小さな離れ根とウォールの間にヨスジフエダイがゴッチョリ固まっている。すぐ側で珍しく群れを作っているオニハタタテ。沖側にはグレートバラクーダやマダラトビエイが泳いでいたらしいが、またしてもマイチームは浅いテーブル珊瑚の原っぱをのんびり流しながら、昼間っから明るい日差しの中で群れを作る不思議なホウセキキントキを観察中だった。

昨日の繰り越しダイブで4本目は、Reethi Thila。大きめのツバメウオの群れに迎えられて潜り始めると、深場にグレーリーフシャークが3匹程、落ち着き無く右往左往。イソマグロやカスミアジがクマザサハナムロを襲っている。砂の斜面まで流されて来るとドラキュラシュリンプゴビー、ウミスズメにマックコッカーズラスの求愛行動を発見。水中はちょっと薄暗くなり、エキジットすると少し涼しい時間帯。今日の夕焼けはとっても奇麗でした。

8/29/07

ビーやトールフィンシュリンプゴビーを見ていると深い方にはグレーリーフシャークや大きなマダラトビエイが登場。カスミアジが編隊組んでフュージュラーに襲いかかり,その周りには大きなイソマグロがチャンスを待っているようにウロウロしてる。北面に回り込むと大きくえぐれた壁のオーバーハングの下にツバメウオやノコギリダイが群れ固まっている。最後は根のトップで、一面の密度の高いテーブル珊瑚を眺めながらのんびり漂う。好天の中を進む船は揺れも少なく、涼しくて快適に1時間半程移動。Fish Headへ潜る。透明度は14mくらい、濁り気味。でも、いつものように大きなナポレオンが接近して来る。これだけ近寄れば撮影には影響少ないでしょう。たまに寄り過ぎでナポレオンの口だけしか写ってないことも有り。その後はイエローバックフュージュラーやブルーダッシュの群れを見つけてじっと待つ。何しろ私のチームには足の弱い人がいるから泳ぎ回れない。だから、ずっと根待ちでカスミアジとロウニンアジのハンティングを待つ。ブンってハナムロ達の逃げる音。追いかけるアジ達。なぜかイソマグロは見ているだけで、周りをウロウロ。

今日はずっと天気よく、またしても1時間少しの移動は快適そのもの。向かうはMaaya Thila。ここも透明度は16mと濁り気味。流れはちょうど満潮でほぼ無し。
やっと足弱いうちのチームもウロウロできる。でも、やっぱりまずはハナムロの群れを見つけてイソマグロ,ロウニンアジ、カスミアジのハンティング見学。岩に取り付いてチームプレーのように何度も襲いいかかるアジ達の姿をじっくり観察。そこへグレーリーフシャークもやって来る。ゲストを振り向きサメを指差す、前に向き直るとサメ、近、。浅瀬に引き上げて根を1週と思ったらまっすぐこちらに向かって来る巨大グレートバラクーダ。これもじっくりと観察。でも、今日のデカバラクーダはいつもよりも動く。のんびりだけどドンドン前進して行くので、そのままさよなら。

8/30/02

前日のうちにRasdhoo環礁に移動して1泊。早朝に集合してハンマーヘッドを探しに行きます。でも、モーニングコールかけた直後から真っ黒な空からドッと雨が降り出した。一気に風も波も出て、外は嵐のよう。しばし出動を見合わせる。小雨と風で肌寒い中Rasdhoo Madivaruに潜り始める、水温は変わらず28℃、青く輝くたくさんのプランクトンに囲まれてちょっと宇宙遊泳気分。壁も海底も何も無い中層を、上も下も後ろもキョロキョロ見回しながら探したけど、ハンマーヘッドは見つかりませんでした。

天気もやや回復して北マーレへ移動。潜るのはLankan Reef、マンタを見に行きました。初日に行った時は2枚でしたが、今日は11枚。かなり活発に水中ダンスショウを見せてもらえた。撮影もどれを撮ったらいいのか迷う程の被写体で、うれしい悲鳴。潜り始めから終わりまでずっとマンタと一緒のダイビングでした。

3本目はPotato Reef。砂地でトールフィンシュリンプゴビー,ドラキュラシュリンプゴビー、ファンシュリンプゴビー、オーロラシュリンプゴビーとモルディブを代表するハゼを撮る。キビナゴを襲うカスミアジやブラックフィンバラクーダが遠くに見える。浅い根の上に上がればナポレオンが通り過ぎて行く。

石渡 隆之
Island Safari1


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