2008年3月9日~12日

2008年3月12日(水)

3/9/08 第1日目

位置 POINT 天候 水温
北マーレ Maagiri Rock くもり 28℃
 このごろ北マーレに帰って来ると天気が悪い。いつもマーレは雨なのかと思う程。また朝には晴れるかと思っていたけど残念ながらくもり。天気だけではなく、自分の体調も崩れていて熱も上がったり下がったり。じゅん君は先週に引き続き耳抜けなくて潜れない。背水の陣的な旅が始まった。潜ってみれば頭もすっきり、奇麗に群れるムレハタタテ、ブラックピラミッド。すぐにヒレ閉じちゃったマッコスカーズラス。指差している間に誰も分からないうちから引っ込んだアケボノハゼ。そんないつものメンバーに加えてモブラが1枚浮上しようとしている時に登場。安全停止しているのにホワイトチップが下を通り過ぎて行く。


位置 POINT 天候 水温
南マーレ Kuda Giri くもり 28℃
 滅多に流れないクダギリなのに今日は意外にいい流れが入って来ている。沈船の甲板は早め切り上げて根の壁に寄って、窪みに隠れて流れから隠れながらの前進。ロウニンアジばりに大きくなったカスミアジ達がスイスイ追い抜いて行く。中には本物のロウニンアジも混じっている。根を半周したくらいの砂底でドラキュラシュリンプゴビーのカップルを観察。ヤッパリ片割れは見られている事に気が付くとすぐに引っ込んでしまう。リーフ伝いに浅場に行き、ハンター観察と思ったが流れの割にはハンター達は活気づいてない。 位置 POINT 天候 水温
南マーレ GuraidhooCorner くもり 28℃

 大量のクマザサハナムロやフュージュラーが群れる外洋に面したリーフの外側を降りて行く。先週よりも少し濁った感が有るけど30mより下が見えているんだから気分晴れ晴れ。イソマグロやロウニンアジがフュージュラーを追い回す。コーナーで根待ちを始めると遠くでカスミアジの群が見えている。大きなナポレオンがうちのチームのメンバーかって言うくらいすぐ側で同じように流れに逆らって根待ちしている。何を待っているのか?ホワイトチップの接近に気を取られているとさっきのナポレオンが反対側の右端のゲストの目の前で逆立ちになってリーフに顔を付けて口を長く延ばして何かを食べ始めている。何を食べていたのかは見えなかったそうです。

3/10/08 第2日目

位置 POINT 天候 水温
南マーレ Medhu Faru 晴れ 28℃
 やっと晴れ。流れも弱くなくちょうどいい。外洋に面した壁沿いでは朝日をきらきら反射させながらクマザサ達が走り、ロウニンアジが追う。深場の根沿いではナポレオンがノンビリと泳ぎ回り。ホワイトチップリーフシャークは4匹固まってフラフラしている。右へフラフラ、左へフラフラ。インカレントに乗ってパスの中へ飛んで行くとあっという間にロウニンアジの集合場所に着いてしまった。ぎらりと朝日を反射させながら大きなロウニンアジが悠々と泳ぐ。本日のロウニンアジの群具合はいまいち。6~8匹の小グループ。次の淵にもヤッパリ6~8匹の小グループ。きっと外側に捕食に出かけたんだろう。安全停止中に気休めのようにブラックフィンバラクーダが2匹顔を出してくれた。
ジンベエサーチその1

アリ環礁への長い移動、昼食を終わっていよいよジンベイサーチエリアに突入。波もなく海面は穏やか、日差しも強くサーチには絶好のコンディション。遠くにイルカの群と思っていたらゴンドウさんの群だった。最近ちょこちょこ通りかかるな。2階の屋根からじっと探す事1時間。ついに発見ちょうどボートの前にシルエットが浮かび上がる。うまい具合にボートの真横を通過して行くコースだ。合図の笛を吹いて、フィン履きながらグラサンと笛を投げ捨てる。マスクを付けて2階からジャンプ。追跡開始。ダーッシュ!着水の音で驚かないように少し離れてから飛んだのにあっという間に追いついた。変だなと距離多いて見ているとジンベイさんはゆっくり停止。ホバーリング状態。何もしないでジッとしているだけ。こっちも距離を置いてジッとしている。ボートがターンして接近して来る。ゲストが飛び込んで泳いで接近して来る。その間ずっと、ボーっとし続けているジンベイ。だれかまっているのかな?皆がたどり着いてやっと泳ぎだすジンベイ。しばらく浅場を泳いだ後、深場に降りて行くジンベイ。いつもならこれで終わるんだけど今回は深場に消えて行かない。見える所を泳いで行く。水面までは来ないけど時折上がって来たりしながら泳いで行く。見えている以上は追いかけちゃう。ゆっくり深場を泳ぐジンベイのシルエットを潜ったりしながら追跡。ついに潜っても見えなくなる。ボートに泳ぎつき2本目のダイビングだなと思っていたら、ボートの真下に2匹目のジンベイが登場。ボートに上がっていた人も慌てて3点装着でドンドン飛び込む。近くでドンドン飛んだのがまずかったか、ジンベイはあっという間に泳ぎ去った。色々苦労も会ったけどこれで数えてみれば11週連続ジンベイゲット。いい記録かもしれない。 位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Holiday Out 晴れ 28℃
今週もこのジンベイエリアの透明度はいけてない。メゲズに水中ジンベイ探し、今日は根が見えるくらいの沖側中層を流して行く。海底の砂地でホワイトチップの寝ているのが見られるくらいで後は何も無い。さっきのジンベイが根の切れ目から砂地の上を泳いでいたのをイメージして泳いでみるけど同じコースで同じジンベイってのは考えが甘かったかね。

ジンベエサーチその2

2本目を潜っている間に曇って来たのか空は青が無くなって白から黒に変化している。日差しも遮られ海も一面黒に染まって行く。探しにくい。ついに雨も降って来る。また熱が出ているのか寒気もひどい。それらしき影も見いだせないままタイムアウト。 位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Maamigili Corner くもり 28℃


コーナーの内側からちょっと早めの流れに乗って外海へ流して行く。日差しも無くなったせいで水中も暗く、見通しが悪い。壁沿いにコーナーを曲がりドリフとして行く。イエローバックやクマザサの群周りなんかをチェックしながら泳いで行くけどジンベイの姿は現れない。壁沿いに前進をしていると上から変な声が何かゲストが上を指差しながら叫んでいるけど僕からでは見えない。これが1枚目のマンタだった。少し深度を上げて壁沿い前進を継続。濁る水の中、真正面に大きな黒い影、来たジンベイと一瞬思ったけど、大きなマンタが向かって来るシルエットでした。その後も更に2匹の大きなマンタを正面からすれ違いに見る事ができてなかなかラッキーでした。

3/11/08 第3日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Kudarha Thila 晴れ 28℃
キレイに晴れ。1本目はお魚ゴッチャリのクダラティラ。アカモンガラの大群が根を黒い覆いその周りにフュージュラーが更に層を作っている。中型のイソマグロが根のすぐ側で盛んに魚を追いかまわしている。アオチビキも頑張ってアカモンを追いかけている。根を覆うヨスジフエダイの黄色い幕もダイバーに会わせて動いて行く。でも、今朝一番目立ったのは残念ながら人の数でした。潜り始めたときはうちの3チームだけだったはずがいつの間にかそこら中ダイバー。せっかくノンビリ気分だったのに。
ジンベエサーチその3

思いっきり引き潮で難しいのは承知だが、昨日のジンベイ騒ぎ中お部屋でノンビリしていた人がいた??なんで?当然ジンベイ見てない。だからもう少し粘ってジンベイを探してみる事にする。2本目への移動中環礁外側をゆっくり移動。カメくらいしか見当たらない。 位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 BoduFinoluThila 晴れ 28℃
 アリ環礁の最南端。今日は濁りのキツい流れが入っているのか、透明度低い。海底の砂地をかすめマダラエイ、ホワイトチップを眺めて。オロ。ちょっとエアーの減りが早いみたい。早々に浅瀬に引き返し流れに乗って大きなテーブル珊瑚が生えているトップリーフをドリフトして行く。パウダーブルーサージョンの群探しに目先を変えてみたけど、群って言う程固まっているのは見つからない。残念。 位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南西部 Reethi Thila 晴れ 28℃


 ランガリマディバルを予定していたけど、待ってみても予定通りに流れがアウトに変わらない。ドンカロでマンタが出ているって情報も入って来ているしここでマンタが狙えないならって事でポイント変更。体調の悪化に伴ってすべての歯車がずれているの?なんて思いながらダイビング開始。取りあえずリクエストのマッコス探し。ヒレをぱっくり開いたのがいた。でも、遠慮がちなのか足が遅いのかディスプレイ終了。ちょうど良くイエローフィンバラクーダの群が通りかかる。ちょっと追跡してからコースに戻ってみると今度は2匹のマッコスが同時にディスプレイ、今度こそ見えたでしょ。マダラトビエイの子供がすぐ横を通り過ぎて行く。沖に向かってコースを切るとホワイトチップやグレーリーフシャークが泳いで行く。ここでも早々に浅瀬に移動。トップリーフの美しいテーブル珊瑚、枝珊瑚、リーフの下から浮き上がって来る細かい泡も景色になって水槽の中にいるみたい。

3/12/08 第4日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中西部 KalahundhiFuraa 晴れ 28℃
激流、淵で潜行したから大した流れではないと思ったのか後ろが全然着いて来ない。流れに乗って飛ぶときは一斉に飛ばなければ確実にはぐれてしまうのに。ゆっくりと淵の端に接近している。タンク連打で後ろを急がせる。もう1人は淵の外で岩に掴まって耐えている。後ろを急かせて一斉に流れの中に飛び出す。外側、深めを流れに身を任せてドリフト。黒くピナクルの影が来た。外側へ避ける。いつの間にか僕の前に流れ出ているゲスト、次のピナクルが来る大きく腕振って避けろの合図。なんだか分からないんだろうな、振り向いて慌てて激突を避ける。目当てのオニハタテの群は流れを避けてリーフの影に隠れているのか数匹しか見当たらない。探している場合でもないからそのままパス。外海へのコーナーまで普通なら30~40分かけて行くのに、流れに任せただけで20分弱でコーナー通過。流れは急に緩くなる。水深10mくらいでは吐いた泡が外海に向かって真横に飛ばされて流れていく。前からマンタが1枚やって来る。今曲がって来たコーナー辺りで流れに押されて遊ぶマンタ。そのまま戻って来てノンビリ去って行った。 位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中西部 Dhonkalo Thila 晴れ 28℃
今トリップのマンタ本番。でも、先週までと違って今週は結構マンタが出ている。しかも、結構出ているって情報も有ったから、ちょっと気楽にエントリー。一番生きのいいAチームエントリーからほとんど流されずにマンタ待ちポイントにダイレクトに着地。待ってもマンタ出ないな。ってこの頃、流れに押されたB、Cチームは流れの下手で5枚のマンタに巻かれたり叩かれたりしていたらしい。探しに行こうかと迷っていたけど流れがやや強めだから一回流れに乗ってから戻って来るのが大変かなっと、長めに待ってみた。流れてみた。マンタ見た。正面から流れにズリズリ押されてマンタに接近。マンタは気にせず流れに向かって大口開けていました。 位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中部 Fish Head 晴れ 28℃

エントリーするとイエローバックフュージュラーで根が隠されて見えない程。背中に傷を受けたナポレオンは今日も元気にお出迎えしてくれてゲストを楽しませてくれる。3本目だし余り深く行かずにヨスジフエダイやツバメウオの群を見ながら大人しめに根を廻っていく。タイマイの食事風景でのんびりしていると又ナポレオン発見。他のボートが来てないからかナポレオンとの出会い回数が多い。ラッキー。そろそろ、ヤバいかな、悪寒と熱だけじゃなく耳も詰まって来た。

3/13/08 第5日目

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Rasdhoo Madivaru 晴れ 27℃
恒例ハンマー狙いダイブ。海底無し、地形無し。潜り始めてすぐヤバさに気が付く。耳抜けが悪いだけじゃなく、目眩ダネこりゃ。どっち向きだか分かんなくなる。今日は無理かな、濁りもキツいし。15分目くらいでなんとか3匹大きめのハンマーゲット。時間も厳しいのでちょっと追跡して眺める。次無いかもしれないし。浅めの深度に移動して再度ハンマー探し開始。弱気な予想を裏切って又見つけちゃった。しかも20くらい群れている。もっと深く降りていたらもっとたくさんいたかも的、夢の有る景色。幻覚では有りません。みんな見ているし。これで今週も3冠達成です。頭痛、悪寒、発熱、鼻水、耳つまり、食欲不振、風邪の症状は6冠ですが、、、、 位置 POINT 天候 水温
北マーレ環礁 Boduhithi Thila 晴れ 28℃
なんか、マンタ水面で30とか出ているらしいよって、もうマンタ無くてもと思いながらも思考力低下、代案無しでマンタ探しに再び挑戦。ポイントの近くでは確かに水面にマンタのヒレがヒラリヒラリと突き出ては消える。でも、こうゆうのって潜ってみると意外と見つかりにくいんだよって思うけど、来ちゃってるんだからヤラネバネ。取りあえず、エントリー直前に見えた奴に狙い定めて潜航中に1枚ゲット。卑怯だね、我ながら。よく見ていると3枚くらい一緒にクルクル廻ってる。リーフをぐるりと廻ってヤッパリ浅瀬にしかマンタはいないと結論。流れに逆らって浅瀬に登って更に奥に入って行くとマンタ発見。たくさん来そうなんで岩つかまってじっと見上げていると来るわ来るわ、行列になってマンタが14枚。1直線になって真上を通過、又戻って来る。でもずっと見上げで首疲れます。ずっと動かないのも寒気をよけい誘います。安全停止に入ると見送りマンタがすぐ側をずっと旋回してくれてました。 位置 POINT 天候 水温
北マーレ環礁 Maagili Thila 晴れ 28℃
ついにラストで私はダウン。今日はテストで潜ってたじゅん君にバトンを渡したのです。耐え忍んでいたハゼ好きさん達は無事、トールフィンや、ドラキュラに会えたそうです。 その夜、どうやらじゅん君も風邪に掛かったらしい。来週はダブルノックダウンなんて有るかな?
石渡 隆之
Island Safari1


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