2008年3月16日~20日

2008年3月20日(木)

3/16/08 第1日目 位置 POINT 天候 水温
北マーレ Maagiri Rock くもり 28℃
前回のクルーズで北マーレに帰って来て以来大きな低気圧が停滞しているらしい。どこかでダイビングドーニーが転覆したって話も聞いたし、昨夜はイナズマが夜空を走っていた。こんな状況じゃ雨が降ってないだけマシって思いながらダイビングスタート。水中も空と一緒で曇っていて透明度低い。全体が暗いからなおさらキレイに見える白いソフトコーラルにクダゴンベが見え隠れする。今日はヨスジフエダイもブラックピラミッドバタフライもムレハタタテダイもギュッと詰まって群れていていい眺め。


位置 POINT 天候 水温
北マーレ Boduhithi Thila くもり 28℃
チーム全体を見上げながら潜降すると足下に動く岩と思ったらタイマイだった。食事に夢中で逃げる気配無し、ウネリに煽られてひっくり返りながらもくわえたウミトサカを離さない。そんなにおいしいんですか?先週水面近くで捕食中のマンタを12枚も一度に見られてマンタが戻って来たと喜んでいたのもつかの間、今週はまたしてもマンタの出ないマンタポイントに逆戻り。なんとか根沿いに移動するマンタを1~2枚見られてホッとしたけど、出ないよりはマシってだけ。どうしたんだマンタ。それでも取りあえずの1冠目。 位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Rasdhoo Corner くもり 28℃

なんとか天気は持っている感じ。雨よりマシの曇天。今週は荒れた海の長い環礁移動を避ける為にいつもと逆回りで廻っています。でも、昨夜の飛行機の到着が遅れたから今朝のスタートを1時間も遅らせた事もあって3本目はもうすでに夕暮れ間近。今が食事時なのかドロップオフの壁沿いを元気よく何匹もホワイトチップが泳ぎ回る。大きなナポレオンも人の事は気にもせず逆立ちしては何かに食いついている様子。ギンガメアジの群も活発に動き回り動き過ぎて皆には見えないみたい。残念ながらドラキュラなどのハゼはもうすでにお休みの様子。日暮れが迫り水中はいっそう暗くなり上がった頃にはうっすらと夕焼け。明日は晴れればいいなとちょっとだけ期待。

3/17/08 第2日目

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Rasdhoo Madivaru くもり 28℃
願いは虚しく今日も曇天。でも、ハンマー狙いだから空が暗いのはいいか。情けない事に先週の風邪はまだ抜けきらずサイナスがキューキュー音を立てている。らしくもなくゆっくり潜降。圧迫のせいか軽いめまいと視界にモヤッと明るい影が時々浮かんで見える。調子わるい。なんとか深場まで降りて早めにチラッとハンマーヘッドの影。これは皆には見えなかっただろうな。すぐに2匹目、今度ははっきりくっきり見える位置。大きい体のハンマーは悠然とターンして消えて行く。 位置 POINT 天候 水温
アリ環礁北部 Maaya Thila うすくもり 28℃
やっと少し雲が薄くなって来た。晴れ間も覗いて皆の期待の南国の日差しが降り注ぐ。水中にも光が入りフュージュラーの群がイソマグロやロウニンアジに追われて体をきらめかせながら逃げる様はキラキラ光る光の川の様で美しい。ぐるり根の周りを回りグレーリーフシャークを探してみるがホワイトチップが4匹程見つかっただけ。いつも定住している巨大バラクーダもお出かけの様子、根の上をじっくり探してみたけど残念ながら今日は出会えなかった。 位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中部 Fish Head 晴れ 28℃

多分に希望的な言葉となったけど一応は晴れと言える日差しになった。光が多いからかちょっと流れが出ているから群がしっかり固まったせいか、ドーニーからイエローバックフュージュラーの黄色が海を黄色に染めているのが見える。流れの上手の壁にへばりついてさぼりダイビング。カレントサイドに群れるフュージュラーへイソマグロやカスミアジの群、ロウニンアジが何度もアタックを仕掛ける、その度に逃げる小魚達の固まりがブンブン音を立てて逃げる様を壁から眺める。親切な事に大きなナポレオンも何度もやって来てくれてダイバー達に大接近。根の上に上がり浮上開始、見る間に流され根はすぐに見えなくなってしまう。更に旅を続けて西を目指していると前方には真っ黒い厚い雲が待っていた。無人島の側にアンカーを打って停泊。すぐに降り始めた雨の為に残念ながら上陸は断念。

3/18/08 第3日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南西部 Reethi Thila 晴れ 28℃
一夜明けるとなかなかいい天気。お客さんからの乾期なのに??って声も出ているけど自然の事だから仕方が無い。運悪く雲を追いかける形の旅になってしまっているようだ。運が悪いのを引きずってしまったのか水中でも待っても、待ってもディスプレイをしてくれないマッコスカーズラス。出たと思ったらすぐに濁りの向こうに消えて行くグレーリーフシャーク。タイミングがずれている時は大人しく待つしか無いか。 位置 POINT 天候 水温
アリ環礁西部 Rangali Madivaru 晴れ後くもり 28℃
ここも本来は乾期のマンタポイントとして有名な場所。でも、今年の戦績は良くない。大量に繁殖し過ぎたアカモンガラのせいだって言う人もいるけど、どうだなんだろう?でも、アカモンはそれなりの演出を見せてくれてカッポレやアオチビキが襲いかかると風にあおられる黒いカーテンの様にリーフの上をはためいている。そしてマンタはなんとゼロ枚。
ジンベエサーチその1

アリ環礁南部の内側を最南端のマーミギリへ向けて移動。ランガリまではもっていた天気も段々崩れているようで右舷に見える環礁外側の空は真っ黒で所々雨が降っているのが見える。環礁外側に抜けてサーチ開始。晴れ間が有ったのは始めだけ。真っ黒い雲がドンドン流れて来て雨のサーチ。でも、水面を叩く雨と雲に光を遮られて黒い海面では探しようも無い。早めに切り上げて3本目潜って天気の回復を期待する。 位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南西部 Holiday out 雨 28℃
少しリーフから離れて中層を流してジンベイザメを探して泳ぐ。始めは光の無い暗い海だったけど、天気が回復して来たのか次第に水中の明るさを増して来る。ジンベイは見つからなかったけどモブラが3枚編隊飛行。根の上ではシマハギが群れ固まり岩をつつき回っていた。

ジンベエサーチその2

雨はやんで少し日が出てジンベエサーチ再開。ここからは太陽がドンドン落ちて来て斜光になって海面が光り出す。雨よりはマシだけど見つけづらい時間帯に入りつつ有る。気はちょっと焦り気味。早く太陽が下がって来る前に見つけなきゃと思っていたけどいない時はいない。夕方になり海面が光っている中、スタッフがジンベエ発見。急いで2階から飛び込んでダッシュ。かなり遠い、ボートからはもっと先のジェスチャー。急いで泳いで行くと、モブラが2枚、アカモンガラの玉が2回。すれ違う度にこれと見間違えてないかなと疑問がわいて来る。結局、船からも見えなくなってしまい、別口で探索に出ていたディンギーも空振り。とほほ、タイミングの悪い1日。

3/19/08 第4日目 位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中部 DhidhdhooCorner くもり 28℃
今朝も天気はいまいち。緩く外海に流れ出すコーナーエリアを散策。バラフエダイの群もキレイに固まらず、他の回遊魚やハンターの出現もこの流れでは期待薄だ。コーナーから外壁は獲物が少ない。狙いを途中から小物と棚上に切り替える。暗い穴の側にメニーバンドパイプフィッシュやシモフリタナバタウオを見つける。パウダーブルーサージョンフィッシュが群れそうで群れない。集まって来ては散って行く、思わせぶりなパウダー。遠くのコーラルロック周りに群れのシルエットを見つけてパウダーかなと接近したら残念ながらヒメフエダイの群だった。

ジンベエサーチその3

午前中は期待薄なロータイド。でも、天気は回復して晴れ間が広がって来ている。ここでもまだタイミングのずれは続いている。それを狙っているように、サーチして通り過ぎた後にジンベイが上がって来ている。それをすれ違って行った他のボートが見つける。こっちは遠くてそっちに慌てて戻っても間に合わない。遠くでサファリ1が見つけたようだ。間に合わないかと思いつつ急行。朝食後の一時でほとんどの人が準備できない。間に合わないかと思っていたがジンベイがこっちに向かって逃げて来た。これ以上は皆の準備を待っている訳にも行かない。ボートのすぐ脇に大きなシルエットが見える。飛び込んで追跡開始。飛び込めたゲスト5人。目撃者2人。上部がちぎれている特徴的なシッポ、2月に水中で出会ったジンベイだ。チギレは猛スピードでリーフの斜面沿いに沈んで行った。 位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中部 Maamigili Out 晴れ 28℃
やっと天気も回復して晴れた空のもとダイビング開始。リーフが見えるか見えないかの沖側中層をジンベイ探して流れに乗って行く。見つかるのは大量のクマザサの群。盛んに口をぱくぱくさせてプランクトンを食べている。群に当たる度に廻りにジンベイを探す。リーフの側に戻って安全停止。沖側からモブラが7枚編隊組んでやって来た。周りをクルリとノンビリ旋回して消えて行く。ドーニーに上がると何か尖った空気。本船がジンベイを発見した模様。でも、遠い。急行するが残念ながら他のボートから人が飛び込んで行き。ジンベイは潜って行ってしまった。バッドタイミング。

ジンベエサーチその4

そろそろジンベイ当たるはずと思いつつサーチ開始。レストランに皆が揃って昼食を始める頃、ジンベイ発見。そんなタイミングになる気はしてたけど。朝の5人しか飛べなかった事でみんな理解したのかな、1番肝心なのはタイミング、今度の準備は早かった。みんな飛び込み夢中でジンベイを追いかける。結構長く泳いでくれて次第に深場に消えて行く。ディンギーに拾ってもらいボートに帰ると、ボートからなんかキャプテンが叫んでいるぞ。Uターンで次のジンベイを見に行く。でも、見失った。残念と戻ろうとした近くのボートが発見した模様。そのまま急行。そっと海に入ってみるとまっすぐこっちに向かって来るジンベイ。全員ジンベイゲット。2冠目。 位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Maamigili Corner 晴れ 28℃


最後のジンベイトライ。外壁から潜り始めてコーナーを曲がり、チャネルの中へドリフトして行く。いきなり誰かがベルを鳴らす。来たかと周りを見回すとモブラが8枚並んで泳いで来る。小マンタでも8枚並べばかっこいい。海底ではレオパードシャークが砂地でお休み中。棚上に帰りしばらく流して行くと又モブラ。今度は4枚。そろそろ上がる時間だ。でも、棚の側にはイスズミやバラフエダイの群が大量に集まっている。それを眺めながら浮上。残念ジンベイは無しかと思いつつボートに戻るドーニーが急減速、急旋回。壁沿いの水面近くにジンベイ発見。急いで3点着けて飛び込む準備。しっかり影見てドボンと飛び込む。濁りと夕日のせいで水中は見通しが悪くなかなか見えないなっと思っていたらいきなり目の間にジンベイのお口の開いたちょっと間抜け面が。みんな避けてって言っても間に合わない。いきなり人に囲まれたジンベイはスーっとゆっくり潜って行ってしまった。

3/20/08 第5日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Kudarh Thila 晴れ 28℃
相変わらずの魚影の濃さ。根を覆うヨスジフエダイの群、アカモンガラの群。ウミウチワに2匹も仲良くクダゴンベが暮らしているのにちょっと邪魔なカメラが接近。根を廻ってカレントサイドに行くとフュージュラーがグッチャリと群れて大きなイソマグロが何度も群の周りを旋回してチャンスをうかがっている。カスミアジとアオチビキも一緒に襲いかかろうとタイミングを計っているようだ。根の上のモルジブアネモネの団地は関係なく平和だった。 位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁西部 Rannali Out Reef 晴れ 28℃
低気圧の影響はまだ残っていて環礁移動には時間がかかる。4時間経ってもグライドゥーに着かない。環礁の外側の壁を潜る。イエローテイルバスレットがたくさん群れているコーラルの斜面。ノンビリ流れに乗ってドリフト。棚上でパウダー玉探しに挑戦してみたけど残念ながら玉は無かった。 位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Guraidhoo Corner くもり 28℃
天気もいまだ不安定で又曇って来てしまった。移動にも時間がかかって、コンプレッサーが1台トラブル発生で1台のみでチャージしているから更に時間がかかり潜り始めはもう5時。緩いインカレントの中に飛び込んでみればイソマグロが集団でクマザサを襲っている所。入り乱れて泳ぐイソマグロ達に混じってロウニンアジも何匹もハンティングに参加しているのが見える。おこぼれの魚が落ちて来るのか大きなナポレオンが根の上の方で盛んに頭を下に向けて貪っている。最後のダイビングはハンターチャンスだった。


石渡 隆之
Island Safari1


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