2008年3月30日~4月3日 

2008年4月3日(木)

3/30/08第1日目

位置 POINT 天候 水温

北マーレ Lankan Reef 晴れ 28℃


 青空の下イルカの大群に見送られながらポイントに向かう。場所はランカン、有名なマンタポイント、ただし雨期の。何度も書いているけど今年のこの乾期はマンタが当たらない。昨日1日風も雨期の風向きだし、試しに行ってみます。水はなかなかきれいに抜けている。ゆっくり落ちて行く、先に降りたチームが見えて来た。チリチリとベルの音。クリーニングステーションの大きなコーラル ブロックで2枚の大きなマンタがノンビリ、じっくりクリーニング中。しばらくするともう2匹大きいのがやって来る。4枚のマンタが代わりばんこにクリーニング。そのうち1枚が急に真上めがけてダッシュで泳ぎ上がり、水面から飛び出して行った。落ちて来ると10匹はくっついていたコバンザメがいなくなっている。皆タイミング合わせたようにスーッといなくなりマンタのショウは終わり、リーフ沿いに流して隣の小さいクリーニングステーションまで来るとさっき見たうちの2枚のマンタがこっちでクリーニング中でした。浮上。


位置
POINT
天候
水温

南マーレ
Kuda Giri
晴れ
28℃


 穏やかな海を南マーレに向かってボートは進む。大きめの白い雲がぽっかり空には浮かんでいる。いつもの海、いつもの沈船の船首デッキにたどり着き、いつものヨゴレダルマハゼを見ようと、いつもと違う珊瑚を覗くとパンダダルマハゼを発見。根の回りではカスミアジが隊列組んで進んで来た。良くある景色と思ったら何の為なのか?細くて長い渦巻きを作りグルグル廻りながら降りて行く。いつもの場所の知らない景色。

位置
POINT
天候
水温

南マーレ
Medhu Faru
晴れ
28℃


 昨夜空港で、器材トラブルで荷物が出なくなったため遅くなってしまい、今日のスケジュールも遅くして始めた。だから3本目でもう日は傾き始めている。環礁の外に向かうちょっと早めの流れに乗ってチャネルの壁沿いに進んで行くとオレンジ色の夕日に染まり始めた水面のそばを大きなロウニンアジがゆったりと流れに逆らい泳いでいる。輝くロウニンの体も夕日を受けてオレンジ色をはじき返す。細く長くロウニンアジはチャネルの外側からドンドンやって来る。もうちょっと下まで降りてくれたら良かったのに。

3/31/08第2日目

位置
POINT
天候
水温

南マーレ
GuraidhooCorner
晴れ
28℃


 昨夜から又風向きが変わった。こんなにコロコロ変わるなんて天気が崩れなきゃいいけどな。今週は全体的に年齢層が高いんだけど、中でも高めだったのが今日担当した経験豊富なピピダイビングスクールチーム。タイミング良くなのか、悪くなのか流れない穏やかなグライドゥー。たくさん群れるクマザサハナムロもその回りを泳ぐロウニンアジもなんだかノンビリしているように見える。ムレハタタテダイの群は根から随分上に離れているし。こんな時にはコーナーも閑散としている。久しぶりにチャネル内側の壁沿いをノンビリ泳いで行く。コラーレバタフライなんかここでノンビリ見られるなんて。

  ジンベエサーチその1

 穏やかな天候の中、いよいよアリ環礁への長い移動。今日はちょっと時間がかかったかな4時間半。遠くに見えるマアミギリ島、そのすぐ脇で2隻のボートが怪しい動き。ジンベイ見つけたんだろうな。取りあえず準備でも、遠いな。現場到着した時にはもうジンベイさんは潜ってしまった後。もう少し先に進むと又怪しげな動きの船が見える。きっとジンベイ、ディンギー出している。ヤッパリ恐るべきモ人アイズ。人が泳いでいるのが見えるって、視力いくつよと思いつつ準備の笛を吹いてみる。今度は都合よく逃げて来るジンベイザメをゲットする事ができました。少し下を泳ぐジンベイザメを根気よく追跡していると段々浮いて来た。周りを見るととんでもない所にウチのディンギーが何でそんな所で泳がせているんだろうと??思っていたらもう1匹ジンベイが登場していたらしい。

位置
POINT
天候
水温

アリ環礁南部
Maamigili Out
晴れ
28℃


 今日のゲストの体力だと当然ガンガン探しに行けない。他の2チームはお先にさよなら。水中ジンベイ探しと言うよりもジンベイ待ち作戦しか無い。じっくり体力使わずジンベイが来てくれるのを祈る。根沿いに降りてカップルのトールフィンをじっと見る。同時にモブラが真上をノンビリ通り過ぎる。のんびりなゆっくりの流れに乗りながら根沿いにゆっくり前進。イエローバックフュージュラーの大きな群を見つけてほらと指差していたら90度違う方から又も、モブラが登場。指差す向きも急に変わるから、お客さんもエって感じだよね。でも、まるで違う方に獲物が出るのはこのダイブの特徴でした。右手に奇麗にびっしり群れるヒメフエダイ、左手に大きめのナポレオンがシルエットでそんなに同時には追えないよ。

  ジンベエサーチその2

 2本目のダイビングが終わってコーヒー飲みながら2階デッキで次のジンベイを探そうかなと思っていたらクルーが騒ぎだす。えっ、もう見つかったの!合図の笛吹きながら3点着けて、そのまま2階から飛ぼうとしたらジンベイはボートの真横を通過中。ちょっと近すぎるから少し待ってジャンプ、追跡開始。結構大きめ6mくらいのジンベイザメ。ジンベイとボートのコースはちょうどすれ違う形だったから急な出現に誰も準備が間に合わない。しばらくジンベイザメを1人じめ。カメラが無いのが残念。やっとディンギーに乗ってゲストが来た頃にはジンベイはドンドン深場に沈んで行く所。さよなら。ボートに戻って冷めたコーヒーを口にすると又ジンベイコール。ジャンプ。今度はみんな素早く準備できて追いかけて来る。ジンベイザメを皆で追いかける。ゆっくり泳いでいるように見えるジンベイは実はスノーケルする人間には頑張らないと追いつけない感じ。タイミングよく飛び込めば長く泳げるけど、タイミングが遅れた人は追いつくだけで大変。次のジンベイは環礁の外に向かってチャネルの流れに逆らって泳いでいた。ジンベイの影を見ながら飛び込んだけど泳いでも、泳いでも全然姿が見えない。どこかの小さいボートが先回りしてジンベイゲットしているようだ。もうちょっとと頑張っても流れに押されて余り進まない。ディンギーでやって来たゲストはなんとか見られたようだけど私はくたびれ損だ。

位置
POINT
天候
水温

アリ環礁南部
Digurah Arch
晴れ
28℃


 大物で疲れた後はノンビリ、ゆっくり小物探し。大きなブラックシュリンプゴビーがじっと緊張したまま固まって様子を伺っている。小さめのドラキュラシュリンプゴビーが流れて来るエサをホバーリングしながら忙しく捕食している。浅い棚上に上がる頃にはあたりは薄暗くブラックピラミッドバタフライの群がくすんだ色になり始めている。

4/1/08 第<3日目

位置
POINT
天候
水温

アリ環礁南部
Kudharah Thila
晴れ
28℃


 根にたどり着く直前に誰かが追い抜いて行く様に視野の隅に大きなものが見えたらそれは人よりも大きなイソマグロだった。根の周りではクマザサやイエローバックフュージュラーがイソマグロ、ロウニンアジやカスミアジの群に追い立てられて逃げ惑っている。ツムブリの群もやって来てハンティングに加わり、魚の群で根の回りは大騒ぎ。アカモンガラはリーフのすぐ側をカーテンのように覆って外側が見えない。魚だらけのクダラティラ。

位置
POINT
天候
水温

アリ環礁西部
Rangali Madivaru
晴れ
28℃


 水はキレイに澄んでブルーが気持ちいい。マンタに関しては今年は不調のマディバルだけどゆっくり流れるブルーの水に溶け込んでいるととっても気持ちいい。オーバーハングの下に隠れ住むインディアンバタフライ、今日は子供を見つける事に成功。今まで成魚2個体しかいないと思っていたから結構うれしい成果。明るい海のせいか見つけたマッコスカーズラスは今までで一番キレイに輝いていた。リーフ斜面のヨスジフエダイとノコギリダイの群もキッチリ住み分けていてキレイな群を作っている。小さなマダラトビエイも泳いで来てノンビリ満喫。

位置
POINT
天候
水温

アリ環礁南西部
Reethi Thila
晴れ
28℃


 マッコスカーズラスを探しにガレ場に向かう。運良くディスプレイ中のマッコスが3匹、飛び回る蝶のようにヒラヒラ泳ぎ回る。次はトールフィンシュリンプゴビー探し。でも、他の2チームが通り過ぎた後だしちょっと無理かなと諦め半分で少し浅めで泳いでみるとラッキーな事にカップルの大人のトールフィンをまず発見。当然皆が見る頃には片割れは穴に隠れてしまうけど背鰭の長い黒い姿を確認。もう1組のカップルも発見してこっちも片割れはすぐ引っ込んだけど1匹が5人程のゲストにグルッと囲まれてもじっと逃げずにガマンしてくれてぐっと寄れた写真が撮れた。そんな事している中、皆の上の方ではイソマグロがグルグル泳ぎ回りクマザサを追いかけ回している。毎週の事だけどそろそろイソマグロには飽きて来るのか小物に集中しているからか上指してもほとんど反応無し。今日は時間が早くここまで来られて光いっぱいだからトップリーフの珊瑚の美しさは又格別。

4/2/08 第4日目

位置
POINT
天候
水温

アリ環礁中部
LhamiyarugaThila
晴れ
28℃


 ちょっと流れが緩過ぎて、イソマグロも泳ぎ回るだけでクマザサ達もノンビリしている。イエローフィンバラクーダの群が小さな渦巻きを作っている。その上を大きいマダラトビエイがゆっくり通り過ぎて行く。トビエイに気を取られているうちにカマスの群は深場へ消えて行く。ホワイトチップが泳ぎ回る中根をぐるりと廻っていくと、砂地に寝ているマダラエイ発見。マッタリダイビング。

位置
POINT
天候
水温

アリ環礁中部
Fish Head
晴れ
28℃


 ちょっと濁っている中、根に降りて行く。1チーム根沿いに左回りに進み始める。じゃって感じで右廻りで始めようとしたら上からナポレオンがやって来る。やって来て皆の顔を見回して遊んでくれるのかと思ったらそのまま泳ぎ去ろうとするじゃ一緒に行こうと左回りに変更。しばらく一緒にナポレオンと泳ぎ続ける。カレントサイドに出るとカスミアジがやや頑張ってクマザサを追い回している。しばらく泳いでみると又ナポレオンがやって来る。また、みんなの回りでウロウロ、しばらく滞在。

位置
POINT
天候
水温

アリ環礁中東
BathalaMaagaaKanthila
晴れ
28℃


 いい感じのインカレントが入る南北に長い根にすーっと降りる。1番手のチームが行った後なのでノンビリ目に根沿いに北を目指す。バラフエダイの群が根の上部に群れている。イソマグロやホワイトチップも根のそばでウロウロしているけど、期待のグレーリーフがなかなか来ない、と思っていたら1匹大きいのがやって来た。ビビリのグレーリーフはこっちの姿に驚いたのか根から離れて深みに消えて行く。しばらく根に取り付いて待っていると根沿いに下から大きなマダラエイが2匹まっすぐこっちに向かって来る。目の前のナンヨウキサンゴの影に隠れてもっと身を低くしているとすぐ目の前までやって来た。流石に廻りに人がいるのに気が付いたのかちょっと慌て気味に2匹バラバラに逃げて行く。根のトップを横断しつつ浅場を目指そうと思っていたら、ちらりと岩陰に黄色いスーパーボールが視界をかすめる。岩陰を覗くと隣の小さい穴にミナミハコフグの幼魚<1cm強が逃げ込んで行く。穴の中で影に入ったり出て来たりハロのように漂う可愛い姿。サメよりずっと小さい大きな収穫。

位置
POINT
天候
水温

ラスドゥー環礁
Madivaru Corner
晴れ
28℃


 ちょっと勢いが無い水中。魚達もノンビリ。透明度も今ひとつ良くない。ちょっと小物でもとウミシダをチェックすると黒白のコマチコシオリエビが威嚇のつもりか両手の爪振り上げて頑張っている。ギンガメの群がドロップオフの壁沿いでいなさそうなので粘らず内側の砂地へ移動。ドラキュラドラキュラドラキュラ。ゆっくり目にハゼ見学。そのまま奥のリーフへ向かうと巨大なイソマグロが2匹並んで根のせり出している回りをグルグル泳ぎ回っている。真下を通過して行くと何故かイソマグロは同じペースで同じ方へついて来る。しばらくチームに2人、人が増えたような感じで一緒に泳ぎ続けてくれた。イソマグロと別れると待ってましたのギンガメの群を発見。結構浅めの水深を大きな群が流れに逆らい定位置キープしている。そっと寄って行くと2、3匹が急に逃げ出す。それにつられて群全体が一斉に泳ぎだす。

4/3/08 第5日目

位置
POINT
天候
水温

ラスドゥー環礁
Rasdhoo Madivaru
くもり
28℃


 早朝久しぶりの小雨が降るが潜り始める頃には止んでいて、少し濃い雲が残っている程度。水はいつもより透明度がいい少し青い海。今日は走れないハイエストエイジチーム。ノンビリ降りてノンビリ探そうと思ってたら振り向くと真後ろに1人ぴったりくっついている。5mは上を着いて来てって話は潜り始めて頭から消えてしまったのかな。ガイドの側が安心とかって事でしょうがここは少し普段のダイビングとはスタイルが違うので早々に上目に上がってもらいます。走れないから無理かと思っていたけど結構近めに1匹目のハンマーがやって来る。あっさりハンマーが見られて良かったと思っていたら2匹目がなかなか出ない。ちょっと時間かかったけど大きなハンマーがやって来る。ちょっと距離が有ったけど太い体が印象的。3匹目はゲストのお手柄、チームの真横あたりに上がって来たハンマーをウーウーって声で知らせてもらえました。最後の1匹はもう止めようかと皆のエアーなんかチェックしている時、またしてもウーウーの声。振り向くとまっすぐこっちに向かって来る。

位置
POINT
天候
水温

北マーレ環礁西
Boduhithi Thila
晴れ
28℃


 今日のチームには少しきついかなと思えるアウトカレント。リーフの切れ目をキープしてそれ以上外に行かないように耐えながらのダイビング。下のがれの中にトールフィン発見。みんな呼んだら流れのせいで体の向きが変だったからかハンマーヘッド探しでウーウー言って大活躍したくれたゲストがトールフィンの真横にドスン。さよならハゼ君。大きなナポレオンが通り過ぎ、ヨスジの群の脇で休憩。やっぱり、マンタが出ない。

 潜り終わって環礁を横切り東側を目指す。お昼を食べ終わった頃から雲行きが怪しくなって来た。来るかもね、逸れるかな、なんて言っているとドーッと結構な勢いで降り始めた。東側に抜ける頃にはすっかり空は晴れていた。

位置
POINT
天候
水温

北マーレ環礁
Okobe Thila
晴れ
28℃


 もうじき新月、いつか来ると来ないでほしいと思っていたがついに来た。勢いのいい流れ。ツアー引率のイントラさんと協力してなんとか流されずに根に降りる事はできたけど流れに入らないように根に隠れながらちょっとづつ移動。ムレハタタテダイも流れの弱めの根に隠れている感じ。カスミの群や泳ぎ回るロウニンアジ。最後は一斉に根の上から流れに乗ってジャンプ。と思ったら一人なんかカメラ構えて粘っている。タンク鳴らして催促。早くしないとはぐれるよ。流れに乗りながら浮上って思っていたらなんか上がってないよ。泡も上がってないよ。軽くダウンカレント入っています。みんな固まって流されて無事浮上完了。



石渡 隆之
Island Safari1


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