2008年8月24日~28日

2008年8月28日(木)

8/24/08 第1日目

位置 POINT 天候 水温
北マーレ Maagiri Rock くもり 28℃

一昨日マーレのハーバーに帰って来てから天気は怪しく、昨日も雨が降ったり風が強かったり。今日も朝から雲が濃く張っている。久しぶりのマアギリロックではエントリー早々からたくさんのムレハタタテダイに囲まれ気持ち良くスタート。ガーデンイールがニョロニョロしている砂地を抜けてメインのロックへ到着。相変わらずのヨスジフエダイの群が根の上でダイバーの目を引きつける。振り向けば中層を大きなイソマグロが通り過ぎて行く。ミヤケテグリがデート中だったみたいだけど邪魔しちゃった。小さな根を2周してみると1週目はいなかったけどアケボノハゼがツンツン跳ねるように泳いでいる。


位置 POINT 天候 水温
北マーレ Lankan Reef くもり 28℃

天気も悪いが運も悪い。ダイビングドーニーに搭載されているコンプレッサーが1台調子悪い。長旅の途中で壊れるよりもここで直すってことでドーニーはマーレへ。この天気でラスドゥーへ行けるかって考えている所でタイムロス。これは痛い。潜り始めたらもう1時。今週は時計回りで決定するしか無くなった。マンタポイントだけにマンタは出ます。斜面沿いにマンタのクリーニングポイントを順番に見て行く事も無くマンタが前からやって来る。その度に海底に降りてピタッと止る、ダルマさんごっこ。マンタを刺激しないように近くにクリーニングポイントが有る時はそのままクリーニング始めてくれるように、前からマンタが来た、ピタッと海底に、を繰り返しているうちにメインのクリーニングポイントに辿り着く。コバンザメを4匹程くっつけた大きめのマンタがノンビリ根の周りを旋回したり、ホバーリングしたりしてじっくり気持ち良さそうに掃除してもらっていた。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Kuda Giri くもり 28℃

南マーレへ移動。次の日に環礁渡りする為にできるだけ南下したかったけどグラドゥー島までは行けなかった。スケヂュールは大きく遅れて17:00。

晴れてないし時間も遅いから水中も暗い。沈船は暗い方が不気味な雰囲気が有っていいかも。周りにはたくさんのキビナゴがたくさんのカスミアジに追いかけられて強風で形を変える雲のようにキラキラしながら群の形が動いて行く。大きなナポレオンが根の曲がり角でじっと止っている。ダイバーの接近に面倒くさそうに消えて行ったと思ったら又同じ場所に戻って来た。何にも無いように見えるけど彼には何か理由があるんだろうね。Uターンして深度を上げて戻って行くと後から来たチームに追われてタイマイがやって来る。これも何考えているか分からないけどゲストにすり寄るように寄って行く。ペットのようなタイマイでした。

8/25/08 第2日目

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Guri Corner くもり→晴 28℃

天気は変わらず調子悪い。天候が良ければ1本潜ってそのままアリ環礁へ一気に行きたい所。水中はなかなか水もきれいでホワイトチップが4匹程、ドロップオフの落ち際を行ったり来たりしている。大きなナポレオンもちょっと下の方をノンビリ横切って行く。コーナーの方に出て行くと白い砂に覆われた海底に黒いナンヨウキサンゴがニョキニョキ。棚の落ち際に沿って移動して行くと白く光る影が見えて来た。群のシルエットが見えて来た。大きなギンガメの群だ。チームみんなで固まって忍者ゴッコよろしく密やかに群に寄って行く。寄れば寄る程先に行ってしまう。ちょっと頑張って回り込み次のチームもギンガメが見える位置に追い込む。うまい事、僕のチームと次のチームギンガメの群で三角形が出来上がった。朝日に輝くギンガメと白い砂に流れに飛ばされさようなら。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Medhu Faru 晴→くもり 27℃




環礁移動にトライして更に時間をロスするよりも、もう1本潜って天気待ち。ちょっと南下してグラドゥー島の近くのチャネルに潜る。流されすぎないようにエントリーから一気に潜降。壁にロウニンアジが良く溜まる大きな抉れ目が見えて来た。無事チーム全員抉れに入り流れから身を隠す。下には3匹程ホワイトチップが見える。頭上にロウニンアジも見えるけど今日は少なめ。下の離れ根に行ってみると極太の人相の悪いイソマグロがノンビリ流れに逆らって真横をキープしている。人間なら頑張ってキックしまくらないと定位置キープは難しい流れの中で、魚のパワーはすごい。ちょっとドリフトすると正面からマンタが来た、さっきのイソマグロも並んで泳いでいる。マンタは流れに逆らい上手に泳いで行く。その上にロウニンの群が来た、ドンドン増えて来る。おっと、時間だ。

位置
POINT
天候
水温

アリ環礁南東部
VilamendhooThila
くもり
28℃


やったー!なんとか環礁渡り完了。一つ大きな課題がクリアできた。でも、もうジンベイサーチの時間はない。ほぼ1日のビハインド。まだ大きな課題が残っている。取りあえずそれは明日の事。流れの中を飛ばされないように一気に潜降。イソマグロが6匹固まって逃げて行く。4時って時間のせいか濁ったアウトカレントの水のせいか大量に群れて泳ぎ回るクマザサハナムロの腹が赤く染まった物も多い。逆に目立つんじゃねー。大きなナポレオンが姿に似合わず強めの流れも気にしてないように定位置キープでチームの隣に並んでいる。根を上がり岩の隙間に腹がぼってり膨らんだオニダルマオコゼを発見。あまりにも汚い色とじっと動かない姿に死んでるのかと思ってツンツンしつこくつついてみるとちょっと動いた。

8/26/08 第3日目

位置
POINT
天候
水温

アリ環礁南部
Kudarh Thila
くもり→晴
27℃


今日は勝負の日。昨夕、時間いっぱいまで足を伸ばしてくれたキャプテンありがとう。お陰で今日は楽しい事請け合いの保証付きポイント、お魚いっぱいクダラティラでダイビングスタート。透明度も良く、フュージュラー達が群れている所にいきなりロウニンアジが7匹程と無数のカスミアジが固まってアタック。ブンと音を残して逃げるフュージュラーの大群。ヨスジフエダイの群もきれいに固まり黄色が水中に映える。ツバメウオも大量に群れて登場。ありがとう。

ジンベエサーチその1

朝食後、ここで出ないとかなり苦しい。背水の陣でジンベイサーチ開始。目指すはアリビーチの外側エリア。天気も味方してくれているかのように晴れ間が広がり波も無く絶好のコンディション。アリビーチに近づきスローダウン。水上コテージを通り過ぎしばらく探すといきなり発見。飛び込んで追跡開始。4m位の小さめのジンベイザメ。上がったり下がったりしながらノンビリ南下し続ける。しばらくすると外人部隊が周りにたくさんいる。他の船も来たみたいだ。囲まれた小ジンベイはクルリと向きを変えて一回り。これで遅れていた人も追いつけた。あまり潜らないジンベイと30分程たっぷり泳いでいよいよダイビング。

位置
POINT
天候
水温

アリ環礁南部
Ari Beach out

28℃


エントリー早々、棚上の奥にブラックチップシャークが2匹。でも、またしてもゲスト呼んだ時には姿が消えていた。ここでの使命はジンベイザメとパウダー玉探しだ。オーいきなり玉発見かと思って浅瀬に向かって頑張ったら真っ黒いハギの群だった。棚の落ち際に戻って下と上の両方を見ながら移動。又、群発見。今度はシマハギの群か。シルエットだと分かりづらい。タイマイが逃げもせず、一緒のチームみたいにずっと泳いで来るのを見ながら泳いでいて前を振り向くとオスジクロハギとパウダーブルーサージョンが一緒になって玉になっている。これじゃだめとちょっと寄り気味にプレッシャーかけているとオスジクロハギが逃げてうまい具合にパウダー玉完成。みんなで囲んで写真撮っていると撮り終わって離れたゲストの一人がウーウーってなんか大声出している。見上るとうわっ、7m弱のジンベイザメが浅瀬の奥側、水深約2mの所を移動中。しばらくぶりの糸付きジンベイ君。追跡開始。みんなが追いかけに夢中の中ふと見ると1人ジンベイに気付かずにパウダー玉を撮影中。慌てて戻って引っ張りながら追跡開始。タンクの合図に棚下を流していたチームもみんな合流して来る。浅い水深でジンベイとダイバー達のごった煮状態。いきなりジンベイ君はターン。後ろをついて行くので精一杯だった僕と僕に引っ張られたゲストの目の前にまっすぐやって来る。目の前を横切り深場に一気に消えて行くジンベイ。あっ、パウダー玉リクエストしてた別チームに入っていたリピーターゲストの事忘れてた。でも、パウダーからは、もう遥かに離れてしまったから手遅れか。ごめんね。

位置
POINT
天候
水温

アリ環礁南部
Bulhalhohi Thila
晴→くもり
28℃


ほぼ1日のビハインドをついに取り戻し意気揚々の3本目。お、流れ強い。棚上で集まってセーノで一斉に壁を降りて行く。流れながら途中の大きなケーブの中に入り流れから身を隠す。大きなウミウチワの繁茂するケーブではクダゴンベが良く見つかる。外は流れを逆流しながら泳いで行くクマザサハナムロが川の様。直ぐ下にはカスミアジが群れて小さな川を作っている。流れに飛び出し次のケーブに移動。今度は崖下にホワイトチップが9匹流れに逆らいフラフラ泳いでいる。浮上後、激しく雨。あらら。

8/27/08 第4日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Reethi Thila 晴 28℃

今朝はすっきり晴れて天気の心配は取りあえずしなくてよさそう。潜降して行くといきなりイソマグロとすれ違う。カスミアジも頑張っている。イエローバックなどのフュージュラーの群を狙っているんだろう。下ではホワイトチップがおこぼれ待ちしている。根から離れた方をマダラトビエイがゆったり泳いで行く。見つける気はなかったんだけどそんな時に限って簡単にトールフィンが見つかってしまう。すぐ上にブラックフィンバラクーダの群がやって来るが目の前でUターン。小さい子供のグレーリーフがウロウロしているなーと見ていると大人のグレーリーフも登場、親子のわけないだろうけど子供を守りに来た親みたい。今日も根の上のテーブル珊瑚は美しく、逃げて来たクマザサハナムロの固まりやノコギリダイの群との景色がバッチグー。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁北部 Fish Head 晴 28℃

ドーニーで根に辿り着くと水深の浅い所で群れているイエローバックフュージュラーの黄色に海面が染められていた。キレイだなーと思っている側でゲストのアレ何、ゴミの声。エーそりゃ無いよー。水中ではヤッパリ大量に群れたイエローバックとヤッパリ大量のクマザサハナムロ達が視界を埋め尽くす。群の側に接近しようと前進しながら振り向くと誰も付いて来てない。ナポレオンが来たんだろうと戻るといつものように飼い犬のようにすり寄るナポレオン。しかしフュージュラーの下には大きなグレーリーフが来ている。ナポレオンほって置いてサメ指してもみんなナポレオンに夢中。カスミアジも40位群れて登場。ロウニンアジもイソマグロもレインボーランナーの群も、何だかいっぱい過ぎてもうわけ分からん。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中部 Kalhu Thila 晴 28℃

ここもお魚いっぱい。大量のクマザサ、ウロウロし続けるイソマグロ。下にはグレーリーフシャークがチラホラ。真っ赤なホウセキキントキの大群を通り過ぎ根をぐるり1週。流れの上手でフュージュラーがゴッチャリ群れてイソマグロが6本程固まって泳いで行く。レインボーランナーも群れてやって来る。圧倒的な魚の量にちょっと飽きて来た。贅沢かな。

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Madivaru Corner 晴 28℃

斜面沿いにゆっくり砂地に降りて行くとホワイトチップが寝ているのが見える。後ろを向いてみんな揃っているかと確認して前を向くと近くにお腹の大きなママホワイトチップが泳いでいた。細長く南北に伸びた外洋との境の根に沿って泳いで行くと大きなナポレオンがノンビリ泳いでいる。まっすぐ前方に薄くギンガメの群の影が見える。ここのギンガメは寄ると遠ざかる厄介な奴。みんなで一斉に寄ろうとゲストを集めているとファリードのチームも登場。そっちもみんな寄って来た所でさあ行こうと思ったらナポレオンの撮影に夢中になっていたゲストが不意にギンガメに気が付きピューと接近。遠ざかる群。追って行くファリードチーム。うちはそんなに若くはない。なんて思っていると、きっと追いついたファリードチームから逃げるのに群が割れたんだろう。さっきより小さな群のギンガメがこっちに来てくれた。根沿いに流れに乗って帰って行くとたまに見かける巨大なイソマグロが2本見えた。でも、別のチームが側にいる。うーん、逃げたね。

8/28/08 第5日目

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Rasdhoo Madivaru くもり 28℃

夜明け間に結構雨が降ったけど、潜り始めは薄曇り。耳がちょっと腫れて来て抜けが悪いけど透明度がいい水中を気持ちよくスーッと降りて行く。深場に着いてさあいよいよハンマー探しって時に何故かゲストが同じ深度にいる。探している間は上にいてって話してあるはずなのに。まぁ、どっちにしてもハンマーは出なかったけど。

位置 POINT 天候 水温
北マーレ環礁 Kuda Haa 晴→雨→晴 28℃

なんとかかんとか、色んな事が有った今週も無事北マーレに帰って来る事ができた。薬も飲んでいるしそれでダルいのかなと思ったけど、今トリップ初日、2日目の悪天候で早く前に行きたいのに行けないジレンマのせいだったのかな。

いつも以上の疲労蓄積。ここ北マーレの双子根に潜る時には仕方無しのノーズドロップでなんとか耳抜きしながらのダイビングになった。アカモンガラが大量に泳ぎ回る根の周りにモロやバナナフュージュラーがカスミアジの攻撃を受ける。ちょっと傷のあるイソマグロが何故かダイバーの周りをゆっくり廻りいなくなっては又戻って来る。変なイソマグロ。人なつこいイソマグロ。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Potato Reef くもり 28℃

最後はヤッパリ、ポテトリーフ。小物狙う人が極少数だった今回の旅。最後に1本くらいは小さい物を見て来ようよ。トーフィンシュリンプゴビーは背鰭を立てて頑張っていたけど横から受ける流れに背鰭が負けている。流れて来るプランクトンを一生懸命食べているドラキュラは穴から出てホバーリング。キビナゴの大群が頭上を飛び回り。マダラエイが穴の中でじっと固まっている。ハナヒゲウツボの光る青にフルムーンゴビーのヒラヒラ動く白いヒレもポテトリーフのスパイス。

石渡 隆之
Island Safari1


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