2008年9月14日~18日 

2008年9月18日(木)

9/14/08 第1日目

位置 POINT 天候 水温
北マーレ Maagiri Rock 晴 28℃

穏やかな南西からの風。白い雲と強い日差し。先週に引き続き今週も天気は良さそう。白い砂の斜面に沿って段々深場へと降りて行く。ガーデンイールの林を抜けてガレ場でマックコスカーズラスを見る。クジャクベラに似たフラッッシャー系のベラでヒレを開いて泳ぐ時は美しく。ヒレを閉じてしまえば何者かよく分からない地味な魚。何匹か開いているのを指していくんだけどすぐ閉じてしまう。早々に諦め、ヨスジフエダイのキイロやハナダイのオレンジにソフトコーラルのアカなんかで彩られたメインの岩場でノンビリ遊ぶ。今日も上がり際のムレハタタテダイはたっぷり群れて見送ってくれた。


位置 POINT 天候 水温
北マーレ Lankan Reef 晴 28℃

斜面沿いに泳ぎながらクリーニングステーションを1つずつ過ぎて行く。1つ目無し。2つ目、一番良く見られる場所だが今日は獲物を待つダイバーが根を囲んでいるのしか見えない。1匹シッポの全然ない奴が浅い方を泳いで行く。3つ目の根、今年はよくここでも見たんだけどヤッパリ外れ。大変困った。メインに戻るか考えたけど、もうちょっと先まで行ってみよう。何となくそう思った。しばらく進むとリーフの斜面がややキツクなり始めた頃いた。でも、もう根の周りは他のダイバーに囲まれている。メインよりやや深めだからそんなに長く滞在しないだろうと大人しく控えめに少し後ろに止って順番待ち。5枚のマンタがクルクル根の上で廻る。順番に根の上に止ってクリーニングしている。前のチームが段々引き上げて行く。人の動きに驚いたのか一度5枚ともマンタが去ってしまった。うーん、ついて無い。2枚だけは戻って来てくれて取りあえず、ほっ。

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Madivaru Corner 晴 28℃

大きめのホワイトチップを通り過ぎ、マッコスリベンジに向かう。2回目ともなればみんなも目が慣れて発見が早くなるだろう。今度は開いているマッコスをしっかり確認。外壁沿いに移動するとアカモンガラのカーテンの向こう側にクマザサの群がいる。時折、カスミアジやギンガメアジ、大きなイソマグロが徘徊する。根の側では見る事はできなかったけど捕食行動も頻繁だったのかアカモンガラ達は突然、リーフスレスレまで降りて又ゆっくり上がって行く。モブラが1枚、中層、頭上をヒラヒラ泳いでいた。

9/15/08 第2日目

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Rasdhoo Madivaru 晴 28℃

日の出と共にドーニーは出動。遅刻した訳ではないけれど1歩先に進んでいるドーニーがいる。ここで他の船と出会うのは久しぶり。この時間で狙いが他に有るはずもなく、同じハンマー狙いのコンペティターってこと。先を走られているから気は急くね。1歩遅れのままダイビングスタート。暗い黒い深場を目指して1直線。いつの間にか後ろに下がったマウルーフ。的場君チームと並走で泳いで行くと発見の合図が聞こえる。急いで的場チームの方へ泳いで行く途中、視界に3匹の大きなハンマーが2匹はやや深め。一番浅い所を泳ぐ一番大きなハンマーに的を絞ってゆっくり接近。向こうもしばらく体を傾けて目をこっちに向けてゆっくり泳ぎながらこちらを観察しているようだ。不意に興味をなくしたのか背を向けて泳ぎ始めるハンマー。早いねー。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁北部 Fish Head 晴 28℃

根に辿り着き、さぁ行こうと思ったらいつもの飼い犬のように人懐っこい大きなナポレオンがチームに合流して来た。みんなの真ん中に陣取ってジッとしているナポレオン。大きな唇の大きな口を長ーく延ばしてあくびするナポレオン。ナポレオンと一緒にカレントサイドに向かって行くとオーバーハングの下にタイマイが岩の隙間に顔を突っ込んでジッとしている。隠れているつもりなんだろうか。人が近づいてもそのまま、フラッシュが光ってもそのまま。フュージュラー達の大群に突っ込んでみようと根から飛び出すと深い海底の砂地にマダラエイが寝ている。根の上ではカスミアジがたくさん固まっているんだけどもう満腹なのか仲間同士集まってノンビリ遊んでいるようだ。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中部 LhamiyarugaaThila 晴 28℃

クマザサハナムロが群れる中、根沿いに降りて行くとイソマグロが忙しそうに泳ぎ回っている。大きいのも小さいのも根の側に来たり離れて行ったり捕食の為に忙しく泳ぎ回っている。カスミアジもレインボーランナーも忙しそうに泳ぎ回っている。オオメカマスがグルグル渦巻いていた。 たっぷりの魚影に囲まれた後のサンセット。先週のお祈りに味をしめて今週も神頼みならぬ夕日頼み。いよいよ明日はジンベイサーチ。

9/16/08 第3日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Reethi Thila 晴 28℃

今週はいらないはずなんだけどそんな時に限って見つかるのがトールフィン。あっさり降りて行ったら底にいたって感じだったな。今日は流れも微妙でフュージュラーの群も微妙な集まり具合。根沿いに進んで行くとマダラトビエイが1匹ゆっくり同じ方に進んで行く。やっとフュージュラー集まっている所を見つけて根の上に上がると根の上の珊瑚の周りはフュージュラーだらけだった。

ジンベエサーチその1

さぁ、いよいよサーチの始まり。風は更に穏やかで天気もいい。波も無く絶好のコンディション。外海に出て約10分。少し前を行く船に動きがある。1発目から人の獲物に飛び込む海賊行為ってちょっと気が引けるけど、間がいい事にジンベイはスノーケラーを引き連れてこっちに向かって来ている。ざぶんと入ると久しぶりの再会、お鰭が大きくジグザグに欠損しているチギレチャンでした。なかなか沈まない、ゆっくりと泳ぐチギレチャン。みんなが追いついて行けるスピードだから水面は大騒ぎ。ごった煮状態です。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Maamigiri out 晴 28℃

 疲れてドーニーに上がってノンビリなんてしていられない。今日は今がピークタイム。すぐにダイビングの支度。急いで、急いで今見えているジンベイの影を見失わないうちにエントリーしなくっちゃ。ラッキーな事にもう1匹の影も発見。アンラッキー、何故か何の支度もしてないゲスト発見。トイレに行ってたって!!みんなで手伝ってスーツに体押し込んでしたく完了レッツゴー!今日のジンベイザメはみんなノンビリ泳ぐのが好きなのか、普通は1~2分で振り切られてしまうのに今日はたっぷり一緒に泳ぐ事ができた。途中でUターンしてくれたお陰で遅れがちだった人もしっかり見られてチョーラッキー。

ジンベエサーチその2

サーチっていうか、いた。探したって言う感じではない。全員が上がって一息の間もなく、何でそんな近くを泳いでいるの?取りあえず飛び込んで確認。サイズは似ているけど今度のはシッポの先端に穴が開いている。もう疲れてやる気が起きないのか準備が間に合わないのかなかなかみんな飛び込んで来ない。でも、全然泳いで行かないから泳いで追跡の必要もない。やっとみんなが飛び込み始めた頃には段々沈み始め。少しずつ消えて行く。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Ariyadhoo Caves 晴 28℃

もうジンベイは見飽きる程に泳いだし、昨日が満月だったから時間的にもう潮位が下がっている。今度は普通にダイビングを楽しもう。ここは以前16本カジキを見た場所。期待が先走って上ばっかり見てるから目の前のリーフの上に乗っているシッポの長い雄のグリーンシータートルに気付いたとき結構近くてびっくりした。それでも見上げてドリフトしていると今度は人相の悪い大きなイソマグロのすぐ近くをすり抜けてびっくり。普段見てから近づこうとすると逃げるけど、こっちが知らないで近づく時は結構寄れるんだよね。

9/17/08 第4日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Kudarh Thila 晴 28℃

イエローバックフュージュラーの群、クマザサハナムロの群、魚群目指して前進。ヨスジフエダイは根の上に出て隠れ根が黄色くなる。あっちを向いてもこっちを見ても群、群、魚影。カスミアジも群れてフュージュラーに襲いかかる。ロウニンアジも一緒に襲いかかる。普段銀色ボディーのイソマグロも白っぽい模様を浮かび上がらせて目にも留まらぬ早さで突っ込んで行く。バッバッーと音を立てながら頑張って逃げるフュージュラー達。お魚いっぱいクダラティラ。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南東部 VilamendhooThila 晴 28℃

なかなか強いアウトカレントの中、頑張って飛ばされないように根に辿り着く。なんとか流れの上手に移動して上がり過ぎて流れに捕まらないように壁や小さなオーバーハングに身を寄せながら消耗しないようにちょっとずつ前進。オーバーハングのヤギの中に黒い体に白い水玉、細長い背鰭と胸びれが特徴的なホホスジタルミの子供を発見。大きめのギンガメアジが流れを物ともせず余裕で泳いでいる。きっと身が締まってうまいんだろうななんて考えつつ、ドリフの探検隊みたいにちょっとづつ進む。一番流れの強いコーナーに出てそのまま根の裏にピューッと飛ばされる。うまい事、根から離される事なく裏で流れから身を隠して根の上を目指す。南洋ツバメウオが6枚ヤッパリ流れから身を隠すように岩陰で休んでいる。魚も疲れるんだね。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Vaagali Corner 晴 28℃

リーフの壁が大きく抉れて流れの影響の少ない所でエントリー。降りて行けば濁る水の下に白い砂地が見えて来る。濁りが無い時はキレイな白が輝く砂地も荒れて濁れば無意味。あっさりと砂地を横切り流れの中に飛び込んで行く。ピューッと流され始めるとナポレオンも流されている。赤く腹を変色させたクマザサが川の様に流れに逆らい泳いでいる。クマザサを横切り沖に出てみると6本大きなイソマグロが編隊組んで泳いで来る。流れ流れてコーナー曲がり、外側の壁沿いに出てみれば驚く程に静かな海。帰り道ドーニーの上からイルカの群が見えた。

9/18/08 第5日目

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Medhu Faru 晴 28℃

ドボンと入ってドリフト開始。朝日に輝くクマザサのリバーとすれ違いつつロウニンアジの群を探す。流されすぎないように注意しながらここでもない、ここでもないと固まる場所をチェックして行く。最後のチェックポイントでしばらく待っても1匹ずつチョロッと泳いで行くロウニンアジ。諦めてドリフト再開。振り返りゲスト数えて前に向き直したらデッカイ銀色の顔が目の前に。確実にメーター越え。少なくても1.3mはあるデカイロウニンアジが貫禄の泳ぎで去って行く。エーこんな所でって感じだったけどコーナーの上にロウニンの群発見。じりじりと斜面を上がって接近。しばらく眺める。再び流れに乗り始めると、今度は巨大なイソマグロがじっとこっちを睨みながらすぐ側をすれ違って行った。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Kandhooma Corner 晴 28℃

濁っているー、流れているー。何でこんな中でオレンジ系のムチカラマツエビ発見。取りあえずみんな見てくれたけど、このコンディションの中ではいらなかったかな。大きなケーブの中に入るとケーブは上に向かって大きく抉れている。流れから隠れてしばらく休憩。外に出て流れに乗りながらコーナーを曲がり外海沿いの壁に出る。徐々に透明度が上がり青い水とタカサゴの群、バナナフュージュラーの群、その周りを徘徊するイソマグロやロウニンアジ。根の上にはグリーンシータートルがノンビリ休んでいた。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Miyaru Faru 晴 28℃

ポイントへの移動中、浅瀬のリーフに3つのトビエイの影、ポイントのすぐ側でカジキのジャンプを見て期待感が高まって来る。外壁沿いにエントリーしてモロやクマザサの群の外、上側を見ながらコーナーへ向かう。コーナー付近にはホワイトチップが最大9匹フラフラ流れに逆らいながら泳ぎ回っている。ギンガメの群を期待して暫く待ってみるけど何も来ず、諦めてドリフト開始。マダラエイが下に寝ている。ピィーとイルカの声が聞こえる。暫く止って周りをキョロキョロ。声がしなくなって又ドリフト開始。次第に声が大きく、聞こえる回数も大きくなって来る。周りを見回しやすいチャネルの中の方に15m辺りキープで流れに乗って泳ぎだす。これは絶対ゲットしたい。ドンドン前進。次第に声が大きくなる。もう、周り中イルカの声。切れ目無くピューピュー、クックッと聞こえて来る。近い、近い何処だと忙しく視線を走らせていると右前に群のシルエットがリーフ沿いを降りて来る。キター!イルカの群だー!左前にも、もう一群れ。その向こうにもう一塊。ぱっと見、一塊が30頭。計90頭以上のイルカ達。周り中イルカだらけ、イルカの群のまっただ中、流れに逆らいなんとか少しでも長くこの幸福を味わっていたいと歓喜の叫びをあげつつキックしていると1頭のイルカが首を傾げながら様子を見に接近して来る。イヤッホー、ドールチャーンと一番水中で叫んでうるさかったのは多分私でしょう。でも、みんなも水中でも水面でもキャーキャー、何故か笑いが止まらずケタケタ。ドーニーに上がってもキャーキャー、ケタケタ、わっはははと大興奮。

石渡 隆之
Island Safari1


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