2008年10月12日~16日

2008年10月16日(木)

10/12/08 第1日目

位置 POINT 天候 水温
北マーレ Lankan Reef 晴 29℃

昨日は夕方からかなり激しい雨が降ったのでちょっと心配していたけど、今朝はすっきり晴れて日差しが刺さる感じ。ここ何週か全く調子の悪いマンタポイントに向かう。少し流れている。いつもよりやや北よりにエントリー。沖から当って来ている水がとってもキレイ。しかし水がキレイだと出る物が出る気がしない。南に斜面沿いにクリーニングポイントを見て行くと今日はあっさりメインのクリーニングロックにマンタが1枚。うーん、1枚しかいない。でも、このマンタは落ち着きのある子で、じっくりホバーリングでクリーニング。みんなの頭上を旋回。滞在時間が長い子だったのに外人ビデオカメラマンの寄り過ぎで旅立ってしまった。仕方が無いと、腰を上げゆっくり前進。しばらくすると同じマンタが戻って来て海底に慌てて降りたゲストにヒレの先端で叩かれそうな程の大接近。もう1枚大きなマンタが通り過ぎ、今日は結局2枚のみ。


位置 POINT 天候 水温
北マーレ Rasfari out 晴 29℃

流れが緩やかな外洋に面した海。ゆっくりと落ちて行くリーフの斜面は視野を遮る物が無く広々。更に外側の崖っぷちにある砂地に囲まれた珊瑚の根の上。ゆっくりした流れの中を漂って行くけど大物は出て来ない。砂地に戻って来ると大きなツカエイがうすく砂を被って海底にいる。大きめのオニカマスが前からやって来た。神経質なのかこっちから動いた訳でもないけどビューンと逃げて行く。

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Madivaru Corner 晴 29℃

棚の落ち際のブラックピラミッドの大群を見ながら壁沿いに降りて行くとグレーリーフシャークがゆったりと壁沿いを泳いで行く。先週まであんなにたくさん見られたマックコスカーズラスは、今日はかなり数が減っている。ちょっと時間が遅くて暗めだからもうガレの中に隠れているのか。ここは早々に外へ飛び出そう。アカモンガラの壁の向こう大きなイソマグロがゆったりと徘徊している。大きな個体のギンガメアジは真っ黒く変色した個体と銀色のがペアリングして、集団デート。デート中でも油断無く、こっちの接近にあわせてちょっとずつ離れて行く。

10/13/08 第2日目

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Rasdhoo Madivaru くもり 29℃

雲の多く張り出した暗い夜明け。切れ目も有るけど黒い雲はいかにも重そうで今日は天気よくならないかな。外海の壁も海底も無い、薄暗闇の海の中、深場をゆっくりハンマーヘッド探し。空振りのまま時間が過ぎ、エアーが減り、ダイコンの示す無減圧時間も減って行く。マウルーフチームはいつの間にか見えなくなる。これ以上まっすぐ行ってもダメな気がしてUターン。微かに見える的場君との距離は遠くてサインは見えないだろう。もうじき30分経過、深度20m、もうあきらめるかと泳ぎを止めると左手、沖側に的場君。居たんだと思ったらなんか見つけたらしい。急いで接近。デカくて太いハンマーが3匹、貫禄たっぷりの泳ぎを見せてくれた。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中部 Fish Head くもり 29℃

ラスドゥーからアリへの移動、かなり揺れた。天気も良くならないし、西風も日に日に強くなっている。いつものようにナポレオンがやって来て一人一人のゲストを廻ってご挨拶。側で見えすぎるからか、愛想が良さ過ぎるからか、今日はすぐに飽きられるナポレオン。クマザサハナムロの群はちょっと根から離れた流れの上手。行くか留まるか考えていると、砂の溜まった根の中段のテラスにツノザヤウミウシを見つける。気持ちの針は根に留まる事に決定。根沿いに流されて行くとイエローバーックフュージュラーの群がやや下の方にいる。ハンターフィッシュを警戒してかあまり上がって来てくれない。いつものお魚ワッサワッサと比べるとちょっと物足りない今日のフィッシュヘッド。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁 LhamiyarugaaThila くもり→雨 29℃

緩い流れと濁った水の中を降りて行くと大きめのイソマグロが6本ゆったりと泳いで行く。根の周りをゆっくり泳いで行くとオオメカマスの大群が目の前に登場。警戒しているのか近寄ろうとすると向きを変えて離れて行く。しばらくすると又も同じ群。今度は反対側から的場チームもやって来て挟む形になったからかさっきよりも接近できた。少し離れた所でブラックフィンバラクーダの小さい群も泳いで来る。クマザサの群は根の上に集まり玉になり川になり青く光っていた。天気は増々怪しくなり、雨も降ったり止んだり。風も強くなり、夜の停泊にしてはよく揺れたな。

10/14/08 第3日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Reethi Thila くもり 29℃

今日もまた曇天、強風、嵐の前って感じ。切り立った根の壁沿いにフュージュラー達が固まっている。暫く群に囲まれて遊んだ後、壁沿いにガレ場を目指してドンドン進む。結構苦労した、しかも全員が見る前に引っ込んだけどなんとかトールフィンのカップルを見て棚上のテーブル珊瑚を目指す。光りの少ない天気ながらクマザサハナムロやノコギリダイの集まったテーブル珊瑚の広場はきれいだ。

ジンベエサーチその1

強い西風を避けて、環礁の南東面のディグラ島からジンベエ探しが始まるが、天気は相変わらず曇天。風は強く、南下するに従って波も大きくなる。ボートのすぐ前の波間に背鰭が見える。波乗りしているイルカかと思ったらカジキがグルッと向きを変えて逃げて行った。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Maamigiri out くもり 29℃

一度波の静かな環礁内に逃げ込んでドーニーに乗り込みダイビングへ。満月間近で昼前の時間帯が一番サーチに使いたい時ながらこの波ではちょっと難しい。もし出てもスノーケリングするの大変そう。的場チーム棚上でこっちは外側を並んで泳ぎ始める。カジキ、ジンベエ、カジキ、ジンベエと心の中で繰り返しながらゆっくり前進。前見て、沖見て、後ろ見て、下見てゆっくり泳いで行く。努力虚しく、空振り。

ジンベエサーチその2

外海に出てしまえば波のせいでドーニーへの乗換ができない。内海でドーニーに乗り換えてって時になって大雨が来た。土砂降りは止んだけどなんかあきらめムードが全体に漂う。マーミギリエリアは波高く撤退。再び北上して、、、、。

何にも無いのでダイビング。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Ari Beach out くもり 29℃

なんとか雨は降らずに持っているけど、暗い空の下でダイビングスタート。今度は棚上を泳ぐ。泳ぎ始めてすぐにオジロクロハギと一緒に群れているパウダーブルーサージョンフィッシュの小玉を発見。ムスジコショウダイもキレイに固まり、ブラックピラミッド、ムレハタタテダイ、ツノダシもキレイに固まってみんなは楽しく遊んでいるけど、肝心の物が出ないとこっちは楽しくない。又、パウダー玉がいた。玉っていうか川になっちゃった。またパウダー玉だ。今度は混じり無しの玉。みんなが玉の撮影をしている時、浅瀬の奥を横切るマダラトビエイが2匹。カンカンのタンクの合図に、ジンベイが出なくてたまった物を爆発させたのか1人猛然と突っ込むダイバーがトビエイを更に浅瀬の奥に追いやってしまった。

ジンベエサーチその3

もう、辺りは薄暗くなり始めている。サンセットまで後少し。ドーニーで北上しボートに帰りながらついでに最後の悪あがき。この結果でも陽気にはしゃぐゲストがドーニーのすぐ横、沖側をすれ違うジンベエ発見。暗く見えにくい岸側に集中していたこっちの盲点を突く出現にちょっと慌てて笛も吹かずに3点着けて2階から飛び込む。幸い、ドーニーを追いかける向きに泳いでいたジンベエをすぐに見つけてみんなを急かす。みんなが飛び込み始めて落ち着いてみて見れば、このジンベエはお口をバクバク、エラをブワァブワァさせている。泳ぐスピードは速めだけど、一心不乱にご飯中。水中で立ち上がった姿勢で止まって捕食なんて姿も見られた。同じエリアを行ったり来たりしているから見失ってドーニーにみんな上がってもすぐ発見できる。上がっては飛び込むを何度かしていると当りは暗くなる。もう止めるかと思いながら泳いでいるとジンベエクロス。2頭目のジンベエが登場。ドンドン暗くなる中、海面にはいつの間にか5頭のジンベエがヒレを外に飛び出させ泳ぎまくっていた。

10/15/08 第4日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Kudarh Thila 黒雲 29℃

黒い雲が空を覆い、濁った水が根を隠し、雨が島を隠し、ポイントを探すのにやや苦労。飛び込んでイエローバックの群をたよりに根に向かう。普段はやや根から離れて固まるイエローバックが今日は道案内のように根のすぐ側で群れている。大きめのロウニンアジが頑張ってハンティングしている。カスミアジとイソマグロもチャンスを伺いウロウロと泳ぎ回る。いつものようにヨスジフエダイは根を覆い黄色い景色を作っている。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南東部 GuraidhooCorner くもり→小雨 29℃

緩めのインカレント。ムレハタタテダイを通り過ぎ、コーナーで根待ちに入る。ホワイトチップがやって来る、ナポレオンもやって来る。少し沖、マダラタルミらしき群が見える。暫く待って変化無しなので少し深度を上げてチャネルの中の方へ向かう。マダラトビエイが真横に並んで来た。逃がさないように脅かさないようにトビエイの後ろを廻って根待ちのコーナー側に追い込んで行く。流れに乗って壁沿いに進むとコラーレバタフライの群がいた。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Heart Giri 黒雲 29℃

風がいよいよ強くなる。海面はジャパジャパうねる。荒れた海でのダイビングは嫌なもんで内海の根のポイントへ行く。流れもほとんど当らず水中は穏やか。マダガスカルバタフライのカップルを追っかけながら潜降していく。穴の中でベンテンコモンエビがハタを掃除している。ツバメウオが群れて僕たちを追いかけて来る。珊瑚の隙間にスミスブレニーを発見。段々近視的ダイビングになって来た。シモフリタナバタウオも暗い水中で穴から出て目立っていた。仕舞にはベニハゼ、レッドラインピグミーゴビー。

晴れれば今日は満月でいい月見ができるかと思ったらこの天気。今週はもう晴れないんだろうか。

10/16/08 第5日目

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Medhu Faru 小雨→くもり 29℃

またしても、ドーニーに乗る時になって土砂降り本降り。嫌な天気。ドーッと流れる中をコンパクトに纏まってドリフト開始。1つ目のエグレに先ずは止まる。キレイにタイミングよくみんなは入れたようだ。見上げれば少し少ないけどロウニンが群れている。増えるかなと期待しつつそのまま待つ。壁の上の死角からいきなり真上を通過して行くマダラトビエイ。エグレから一斉に飛び出し流れの中へ次のエグレを目指す。ここでもロウニンの群が頭上に登場。次は壁の出っ張りの後ろに群を発見。今日はこの群が一番大きかった。最後はそのまま静かに壁の上に移動。安全停止がてらロウニンと同じ高さで真横から顔を拝む。ヤッパリ、目つき悪い。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Kandhooma Corner くもり 29℃

この間来た時は大きいのやら小さめのやら、グリーンシータートルがトップリーフの落ち際にいたのに今日は何故かタイマイが2匹いただけ。何でやろ。他のチームが先に行ってたからかな?でも、先に行ってる2チームが壁沿いみたいだからずっと棚上を泳いでたのに。一番きれいだったのはエヴァンスアンティアス。日が射して来た所に大量にびっしり群れていたから色あざやかな綺麗な群が見られてとってもビデオ向きな景色だった。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Miyaru Faru out 雨→くもり 29℃

最後まで天気は厳しかった今回の旅。西からの風と波を避けるため、リーフの外のポイントに変更。普通は環礁内のが穏やかだって思うけど、環礁の東側だから西風なら外海のが穏やかだって事です。大量のアカモンガラが壁を作る長いリーフに沿ってドリフトして行く。壁沿いにはめぼしい獲物がいない。うーん困った、と思っていると目の前を横切る白っぽい姿。大きくはないけど結構珍しいエイブルスエンジェルを発見。ピッと声がしたような。深度を上げて沖側、棚上側の両方見ながら前進。また微かにピッと聞こえる。耳が腫れているからピーピーなっているのかな。外海に飛び出してみようか、でも広いしな、浅場に出るかもしれないしな。結局、上を見上げながらダイビング終了。ドーニーで帰還中、ピッと鳴く声の主に囲まれる。数百頭はいるイルカの群。周り中イルカの群。ジャンプしたり、ドーニーの舳先に付いて泳いだり。これだけたくさんいるなら飛び出してたらもしかして当ってたかも、後悔。



石渡 隆之
Island Safari1


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