2005年4月29日~5月6日 トゥバタハクルーズ「ヴァスコ号」 水中写真家・杉森さんのレポート

2005年5月6日(金)

2005年4月30日

4月30日am、マニラからのゲストがプエルトプリンセサの空港へ到着。荷物をピックアップしたヴァスコ号のゲスト16名とともにプエルトプリンセサの港へ移動した。いよいよトゥバタハクルーズのスタートだ。

* 11:30  ヴァスコ号乗船、申し込み用紙等の記入、部屋割り、ダイビング器材の準備
* 12:45  ランチ、ショッピングor休憩
* 15:30   出航
* 16:40   チェックアウトダイブ
* 19:00   ディナー

南東の微風が吹く程度の穏やかな海峡の中、ヴァスコ号はプエルトプリンセサ港を出航。ゲストのリクエストでダイレクトにトゥバタハリーフを目指すことに決定した。初日はゆったりとしたスケジュールのため船上で各自リラックスして過ごしていた。食事はカルボナーラから刺身まで申し分のない内容だった。

2005年5月1日

* 5:30  サウストゥバタハリーフ ブラックロック着
* 軽食
* 7:15 Dive1 サウストゥバタハリーフ・ブラックロック・ウェスト
最大水深30m 潜水時間50分 透明度30m
* 朝食
* 10:43  Dive2 サウストゥバタハリーフ・ブラックロック・サウス
最大水深28m 潜水時間51分 透明度30m
* ランチ
* 14:11 Dive3 サウストゥバタハリーフ・ブラックロック
最大水深20m 潜水時間55分 透明度25m
* 軽食
* 16:43 Dive4 サウストゥバタハリーフ・ブラックロック・サウス
最大水深18m 潜水時間47分 透明度25m
* 19:45 デイナー

見られた生物
マンタ、グレイリーフシャーク、ネムリブカ、アオウミガメ、ナポレオン、イソマグロ、ロウニンアジの群れ、カスミアジの群れ、ギンガメアジの群れ、バラクーダ、カジキ、ムレハタタテダイの群れ、カスミチョウチョウウオの群れ、クマザサハナムロの群れ、アカモンガラの群れ、カンムリブダイ、スミレナガナナダイ、メラネシアンアンティアス、ガーデンイール

コメント
快晴の早朝6時過ぎ、ボートのすぐ近くをハシナガイルカがジャンプ。朝から目の前にイルカが登場に船上は一時騒然としていた。朝が苦手なゲストはまだ夢の中で見る事はできなかった。トゥバタハ1本目はロウニンアジ、カスミアジの群れにクマザサハナムロの大群など魚影が濃いポイントだった。しかもAチームはマンタに遭遇し幸先のいいスタートを切った。どのポイントもドロップオフの壁をドリフトするスタイルでロウニンアジ、イソマグロなどは毎回見ることができた。リーフのサンゴ礁は特に南側がキレイだった。潜って食べて、潜って食べてのクルーズがいよいよ始まった。早朝はパスするゲストもいたが、それはそれで各自のペースでダイビングを楽しんでいた。

5月2日

* 5:30  サウストゥバタハリーフ ライトハウスへ移動
* 軽食
* 7:10 Dive1 サウストゥバタハリーフ・デルサンレック・サウス
最大水深35m 潜水時間49分 透明度30m
* 朝食
* 10:40  Dive2 サウストゥバタハリーフ・ライトハウス
最大水深30m 潜水時間50分 透明度30m
ランチ
* 14:11 Dive3 サウストゥバタハリーフ・デルサンレック・ノース
最大水深20m 潜水時間50分 透明度25m
* 軽食
* 16:43 Dive4 サウストゥバタハリーフ・スタッグホーンポイント
最大水深18m 潜水時間50分 透明度25m
* 19:45 デイナー

見られた生物
グレイリーフシャーク、ネムリブカ、アオウミガメ、タイマイ、ナポレオン、イソマグロ、ロウニンアジの群れ、カスミアジの群れ、ギンガメアジの群れ、バラクーダの群れ、スマの群れ、テングハギの群れ、ムレハタタテダイの群れ、カスミチョウチョウウオの群れ、クマザサハナムロの群れ、ブルースポッテッドレイ、スミレナガナナダイ、メラネシアンアンティアス、ゴシキエビ

コメント
初日に続き早朝6時過ぎハシナガイルカの群れに遭遇。グレイリーフシャーク、ネムリブカなどは常に見られるのだが肝心のサメがいない。1本目を終了後、船上でAチームといっしょに潜っていたオーナーが55mぐらいでホエールシャークを見たと言う。深くてとてもいける水深ではないがいることは確認できた。ここもドロップオフの壁をドリフトしていくとアオウミガメ、イソマグロなど大物が普通に見ることができた。3本目のあと、遅れた軽食はなんと焼きビーフン。これがうまくてあやうくビールを手がのびるゲストがいるほど。遅れて潜った4本目はカメ、カメ、カメにロウニンアジ、カスミアジがクマザサハナムロにアタックする捕食シーンなどが見られ、結果オーライだった。

2005年5月3日

* 5:30  サウストゥバタハリーフ Tレックへ移動
* 軽食
* 7:15 Dive1 サウストゥバタハリーフ・Tレック
最大水深30m 潜水時間48分 透明度30m
* 朝食
* 10:40  Dive2 サウストゥバタハリーフ・コ-ク
最大水深30m 潜水時間47分 透明度25m
* 11:45 ノーストゥバタハリーフ・マライヤンレックへ移動
* ランチ
* 14:05 Dive3 ノーストゥバタハリーフ・マライヤンレック
最大水深25m 潜水時間51分 透明度25m
* 軽食
16:55 Dive4 ノーストゥバタハリーフ・ウォールストリート
最大水深15m 潜水時間45分 透明度25m
17:50 Night Dive ノーストゥバタハリーフ・マライヤンレック
最大水深15m 潜水時間45分
19:45 デイナー

見られた生物
ジンベイザメ、グレイリーフシャーク、ナースシャーク、ネムリブカ、アオウミガメ、タイマイ、ナポレオン、イソマグロ、ロウニンアジの群れ、カスミアジの群れ、ギンガメアジの群れ、バラクーダの群れ、イトヒキアジ、テングハギの群れ、ムレハタタテダイの群れ、カスミチョウチョウウオの群れ、クマザサハナムロの群れ、ブルースポッテッドレイ、スミレナガナナダイ、メラネシアンアンティアス、ゴシキエビ、オドリハゼ、ニチリンダテハゼ、ウミウシカクレエビ

コメント
恒例となった早朝6時過ぎのハシナガイルカ。この日はボートに併走してジャンプしてくれた。ダイビングでは待ちに待ったジンベイザメに遭遇。しかしやはり水深が深く数名のゲストが確認できたのみだった。この日はマライヤンレックが大当たり。1.5m以上あるイソマグロの群れ、グレイリーフシャーク、ギンガメ、バラクーダの群れと次々と大物が現れた。4本目ではゲストの一人がエキジット後「5、6m以上ある頭の四角い陰が下を通り過ぎて一旦ですけど何ですかね?」だって。それってジンベイじゃんとここでもニアミスとなってしまった。4本目をパスしたチームは今回初となるナイトダイビングを行なった。

2005年5月4日

* 5:30  ノーストゥバタハリーフ バードアイランドへ移動
* 軽食
* 7:08 Dive1 ノーストゥバタハ・ブロケンウォール
最大水深25m 潜水時間49分 透明度30m
* 朝食
* 10:32  Dive2 ノーストゥバタハリーフ・シャークエアポート
最大水深20m 潜水時間47分 透明度25m
* ランチ
* 13:45 Dive3 ノーストゥバタハリーフ・シャークエアポート
最大水深15m 潜水時間45分 透明度25m
* 軽食
* 15:20 プエルトプリンセサへ移動を開始
19:30 デイナー

見られた生物
グレイリーフシャーク、ネムリブカ、アオウミガメ、タイマイ、ナポレオン、イソマグロ、ロウニンアジの群れ、カスミアジの群れ、ギンガメアジの群れ、バラクーダの群れ、ムレハタタテダイの群れ、カスミチョウチョウウオの群れ、クマザサハナムロの群れ、ブルースポッテッドレイ、スミレナガナナダイ、メラネシアンアンティアス、ゴシキエビ、アオマスク、アケボノハゼ、カクレクマノミ、コバンザメ

コメント
ダイビング最終日、この日もドロップオフの壁をドリフトするが目が覚めるようなトピックはなかった。一面を覆うサンゴ礁にカラフルな熱帯魚、ロウニンアジ、ネムリブカ、ナポレオンなど普通に考えれば最高のポイントなのだが、この程度では満足できなくなっているようだ。なぜかアケボノハゼを見つけているゲストもいてビックリした。3本目のダイビングを最後にトゥバタハでのすべてのダイビングを無事に終了した。

2005年5月5日

* 2:30  プエルトプリンセサ港着
* 7:00 朝食
* チェックアウト
* 8:30  ヴァスコ号下船

総評
全日程を通して比較的天候は安定していたように思う。途中スコールに見舞われたがダイビングには全く影響が無かった。満潮に近い時間帯は透明度が30mオーバーの中、世界遺産のサンゴ礁を堪能できた。ジンベイザメは水深が深くやや残念な結果だったが、マンタは目の前で見ることができた。どのポイントも魚影が濃く、ロウニンアジ、イソマグロなど当たり前のように見ることができた。これだけの場所を探そうと思ってもなかなかお目にかかれるものではないだろう。ヴァスコ号は食事も非常においしく、イタリアンから中華まで様々な料理を堪能できた。午後のおやつにはクレープなど女性にうれしいメニューが登場した。大きなトラブルも無く、気の合うゲストがそろい和気あいあいとした中で、無事にクルーズを終了することができた。

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