2008年11月24日~28日

2008年11月28日(金)

季節の変わり目も近づき、今シーズン22回目。ラストトリップです。

11/24/08 第1日目

位置 POINT 天候 水温
北マーレ Lankan Reef くもり 28℃

ここ何週間か全体的に1度水温が下がっているようだ。空も曇っているし肌寒い。先に書いてしまうと結果も寒かった。マンタ無し。昼過ぎに廻って来た情報では西にマンタが移動しているみたいだって。でも、朝から直行でマンタポイントに向かう船はたくさん。先に着いているドーニーは1隻。潜っているとそんなに広くない斜面沿いにマンタを求めるダイバー達とドンドンすれ違う。魚より何より人だらけ。

ボートに帰ってしばらくすると一転して空は真っ黒にくもりあっという間にドーッと音を立てながら降る雨。雷もピカピカしている。


位置 POINT 天候 水温
北マーレ Furana North くもり 29℃

実は今回キャンセルやなんかで乗船しているのは日本人2名、イスラエル人、香港人、ポルトガル人、イギリス人と超多国籍状態。担当しているのは香港、イスラエル混成チーム。大きなウツボがクロスしているのを教えてあげると結構喜んでいる。ウツボで喜ぶのは理解しがたい。マダラトビエイが2匹沖から近づいて来る。手近な岩に身を寄せてジッとしているとドンドン寄って来る。もう手が届く程に近い。初めのタンクの合図で気が付いているんだろうと思ったら香港さん全然、見ていません。もう一度タンク叩いてもこっち向きません。やっと気が付いた時はもう遅い。トビエイはドンドン離れて行く。

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Madivaru Corner くもり 29℃

いつ降り出してもおかしくない黒い空。水中も光りが足りなくて薄暗い。外洋に面した壁沿いはアカモンガラやフュージュラーがギュッと集まり、追い込んでいるカスミアジなどの捕食魚の動きも活発。一斉に逃げ回る魚達。見回していると大きなイソマグロが口からアカモンガラをこぼしながら泳いで行くのが見えた。魚が逃げ回る波動で刺激されたのか、深場からデカイ魚がやって来た。デカ過ぎて向きを変えるまで分からなかった程、大きなロウニンアジ。こんなに育つんだと、しばし見惚れる。

船に帰ったとたんドーっと一気に雨が落ち始める。風も強くなってアンカーで固定された船は揺れる。

11/25/08 第2日目

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Rasdhoo Madivaru くもり→晴れ 28℃

天気が悪いから日も射さないだろうってことで少し遅めにスタート。昨夜の天気からすれば回復した方だけど、朝日は雲の隙間から少し射込んで来るだけ。水中は又今週も白濁した水。視界が悪い。後ろをついて来るゲストは昨日と同じ香港2人、イスラエル1人。みんなエアー早いし、キックもなってないし、浮力取らずに足で浮いている。本当に100本以上潜っているのって??方々。ハンマー探さなきゃだけど後ろばかり見ないと行けない。ほっておくとこっちと同じ深度まで降りて来る。出るまでは上で待機なのに。なぜ?ろくに探せもせずにエアー無いし上がろう。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁北部 Kalhu Thila 晴 28℃

天気を諦めていたけど南下して来たら晴れた。しかも日差しが痛いくらいに晴れた。クマザサハナムロやイエローバックフュージュラーがガッツリ群れている中、魚の中を泳いで行く。振り向くと香港さんの姿が霞んでいる。緩い流れの中でもキックしながら潜降しなきゃ流れの下手にさらわれるのは当たり前。根に辿り着いてから流れに向かって改めて泳ぐ。魚影が濃いのは流れの上手。潮が根に当たっている面。初めから根の上手キープして潜降した方が楽なのにね。ホウセキキントキの大群を通り抜け、ギンガメの群に出会う。グレーリーフシャークもすぐ足の下でウロウロ泳ぎ回る。トップリーフでは小型のマダラトビエイがじっと固まる我々の目の前まで接近して来る。じっとするのは得意なのね。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中部 Fish Head くもり→雨 28℃

再び雲が増えて来た。行く先々で雲に追いつかれているような感じ。ここではロウニンアジが頑張ってハンティング。フュージュラーがロウニンに追いかけられてギュッと固まる。ヴァーッと音を立てて逃げるフュージュラーにイエーイと喜ぶのは僕だけで、みんなはタイミングを外しているのか逃げる音にも群の逃げる姿にも気が付かない。そういえばタンク鳴らして1発で気が付いた事無いもんな。なにも移動はしてないけどナポレオンはやって来てくれる。流石にこれには気が付く。上がってからの一言は笑えた。『おいしそうだったね』

11/26/08 第3日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Reethi Thila 晴 29℃

日の出の頃、ラグーンの中に停めたボートのサイドデッキで空を見ているとブシューッと排気音が聞こえる。近い。朝日を反射する海面に目を凝らしてじっと待っているとボートのすぐ真横にイルカが数頭上がって来る。連続でブシュブシュ上がって来るイルカ達30匹くらいは群れていたみたい。

西からの流れ、普通ならハゼがいる東から始めたいもんだけど、今回は3人ともハゼ無理だろうからちょうどいい。小さいもの好きだって言うけどそのうるさい動きではクビアカ、オーロラぐらいしか狙えまい。フュージュラーとイソマグロの追いかけっこを見た後は、泳がず流れに身を任せる。エアーがみんな早いから節約に努めてみる。これ以上進むとトップのテーブル珊瑚がプアになる所でちょっと浅めのオーバーハングまで上がる。オーバーハングや窪みの流れの影響の無い所を辿って、辿って再び流れの上手に戻り。トップに上がって流れに乗ってゆっくり珊瑚を楽しむ。なんとか40分は潜れた。

ジンベエサーチその1

10時前、アリ環礁の最南端の島々が見えて来る。チャネルの外を北東に向かって船が何隻も移動して行くのが見える。南側はスカだったのかな。後を追いかける形でこっちもディッドゥ、アリビーチ側に向かう。さっきの船達はまだ先の方。ちょっと油断してたら船の横に黒影発見。いつもと見え方が違うけどリーフじゃないみたい。見に行ってみるとやや小さめのジンベエザメが5mくらいの水深をゆっくり泳いでいる。いつものように1発目のジンベエは出遅れる人が多い。文明人は何でも待ってくれるもんだとでも思っているのかな。いいタイミングで飛べた人は楽勝で見られたけど、大半の人は後ろを泳いでいただけだろうな。取りあえずこれで今期22周中、21回ジンベエゲットです。100%にはちょっと足りない95.454545%。残念です。

ラッキーな事にこれだけ船がいる中2匹目も見つけて先陣切って飛び込めた今度もちょっと小さめのジンベエさん。でも、今度は水面スレスレをゆっくりゆっくり泳いでくれた。他の船からも人が来て日本の海水浴、トライアスロンのスイムの光景みたい。最後はうちのゲストが浅瀬側からフィッシュアイ構えて大接近。同時に反対側からも近づく人がいた。そりゃ逃げるよ。左右から挟んじゃってるし。浅い側からの接近は深場に追い出しているようなもんだもの。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Digurah out 晴 28℃

タイミングがずれ始めジンベエは他の船に見つけられてばかり。しかもちょっと距離が有って到着しても沈んだ後。沈んだ辺りで期待を込めてダイビング開始。でも、残念ながらジンベエには会えなかった。水面でドーニーを待っているとき、近くにどこかのドーニーがいた。下にダイバーいるのかなって顔付けているとベルの連打が聞こえる。気のせいかと思ってもう一度頭まで沈めてみると確かに聞こえる。ダイバーの姿が見えたら追いかけようかとも思っていたけど何も出て来なかった。どっちにしてもみんなエアー無いか。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Ari Beach out 晴 29℃

午後は海に浮かんでいるのは帰りかけのドーニー2隻。探し始めてすぐに他の船影は無くなる。探し始めて40分。アリビーチのウォーターバンガローを半分も過ぎた頃、いたジンベエ発見。進むドーニーとは反対向きに進んでいる。ドーニーの向きを変えてってトコまでは見えていたんだけど、器材着けに行ったら見失った。器材を付けたまま捜索。同じエリアを行ったり来たり。10分もそうしていたら出て来たジンベエ。ドンと飛び込むとゆっくり沖に顔を向けて来るジンベエ。僕とドーニーに行くてを阻まれて向きを変えて行く。沖に逃がさないように浅瀬に浅瀬にと追い込んで行く。うまい具合に浅瀬に入ってしかもみんながエントリーした辺りに向きを変えた。やったと思ったのも一瞬で反対側の浅瀬側から突っ込んで来ているゲストがいる。ジンベエも丁度そっちに向かっていたので超接近。さっきのスノーケリングの再現。頭を左右から挟まれる形になってしまったジンベエは一気に沖へ向けて、深場に向けて消えて行った。3分でした。

戻り道で光る海面から突き出るものが見えた。夕日に光っているので何だかよく分からなかったけど、近づいてみるとマンタが捕食中だった。マンタのヒレがピンと水面から突き出る。みんなマンタとスノーケリング。フラフラ泳ぎ回るマンタを追ってみんなもフラフラ泳いだよ。

11/27/08 第4日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Kudarh Thila 晴 28℃

根に辿り着くとすぐ脇でノンビリと泳ぐイソマグロがあくびをしていた。色んな魚のあくび見たけどイソマグロは初めてかもしれない。根の上手で暫くロウニンアジとイソマグロが群れているのを眺めてから根を廻り始める。ここは根のトップも深めだから短時間で終らないとエアー持ちの悪い3人には厳しいだろう。ヨスジの群を横目に流されて行き、アカマダラハタの穴を覗き、復路に入る。オーバーハング、壁際、離れ根のビハインドと流れの弱くなる所を進んで行く。言ってあるのにわざわざ離れて流れにぶち当りながら泳ぐイスラエル。25分で終わり。彼らにはエアーをセーブしようとか楽に泳ごうとかって考える事は無いんだろうか?

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Guraidhoo Corner 晴 29℃

たっぷり時間が掛かってマーレに入る。ジリジリ照りつける太陽が痛い。潜降中いきなりマダラトビエイが1枚泳いで来る。ムレハタタテダイはちょっと少なめだったけどそんなものに費やす時間はない。エアーの有るうちにコーナーに行かないと。コーナーではじっと動かないから少しは持ちもいいだろう。流れはそこそこのLOW+。グレーリーフがすぐ近くまで何度も接近して来る。もう1匹グレーリーフが登場。遠くからマダラトビエイが6枚編隊組んでやって来る。左前方でゆったり優雅にホバーリング。浅めのリーフに移動してトップのエッジ下辺りを辿って段々浅い所へドリフトして行く。

「ストロングカレント」ってみんなは言った。うーん、全然強くないんだけど。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Lhosfushi Corner くもり 29℃

まぁ、アレでストロングだって言うなら疲れてるんだろうから、環礁外側の壁沿いでゆっくり潜る。薄いブルーが綺麗な婚姻色のカシワハナダイがヒラヒラ。黒いハナヒゲウツボ発見。指し棒で指してたらその穴の上をフィンでアオリ、ハナヒゲを引っ込めた香港さん、何でや。暫く待ったけど淵まで顔出すくらいですぐ引っ込んでしまう。諦めて前進。コーナーを過ぎるとホワイトチップが6匹もトップリーフの落ち際でユラユラ泳いでいる。忘れていたのかカメラ構えて接近した香港さん。上がると流れに持って行かれるよ。もどれのサインに気が付いた時はすでに捕まっていたのか、流れを振り切るのにヒーヒーしている。暫く休憩していると大きなナポレオンが目の前を通過して行く。ジッとしている時の気配の無さはすごいな。流れの速目なトップを避けてメドゥファルのコーナーまで足を伸ばして安全停止。チャネルの真ん中まで流されてみるとロウニンアジの群がいた。

11/28/08 第5日目

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Medhu Faru 晴 28℃

ポイントに着くと反対側のグラドゥーサイドをイルカの群が流れを遡って通り過ぎて行く。ドンドン泳いで行く。

アウトカレントMed。大きく中側よりからエントリー。ロウニンアジの群を求めてチェックポイントで止まったり流れに乗ったりを繰り返す。ロウニンアジはポチョポチョしか出て来ない。諦めてコーナーの斜面へ向けてドリフトし始めると青いハナヒゲウツボ発見。昨日のリベンジと合図を出して穴を指しながら止まると、1人穴を踏んだ。えー。慌ててどかして暫く待つ。やっと顔を出し始めた所で今度は別のゲストが流れに煽られて穴に接近。はー、待った甲斐無し。もしかして指し棒で指した所に止まれって勘違いしてるのかな?

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Kandhoomaa Thila 晴 29℃

潜降しつつ流れに乗って行くと濁った水のむこうにマダラトビエイの6枚編隊が見えた。昨日グラドゥーにいた奴かな。そのまま流れて根の先端のオーバーハングの下に入る。ここのエアー持たせ作戦は泳がない事。先端部に取り付きバラフエの群、クロハギの群を観察。ジッとしていると群はドンドン近づいて来る。ギンガメアジの群が見えて来た。用心深くて接近って程にはならない。

ライトを出して周りのハナダイを脅かす。光りに照らされると一斉にビュッと逃げる。この振動に反応したのかギンガメたちは一気に大接近して来た。エアー半分切って来たので飛び出す。2枚マダラトビエイがいた。流れに乗って行くと巨大なイソマグロが間近を通過。

位置 POINT 天候 水温
北マーレ環礁 Potato reef くもり 29℃

風が強く、水面にはウサギがいっぱい。うちのチームには無理だとは思うけど、ハゼです。ゆっくり進みます。イスラエルさん前に出過ぎです。しかもキックで浮いているからハゼつぶして歩いているようなもの。早々に根の方に移動してもらいます。今度は香港さんが前に出過ぎです。彼のコース上にトールフィン。慌てて止めたけど、もう近過ぎた。遠ざかろうとした瞬間、ピュッと引っ込んだ。まぁフルムーンはカップルで平和に暮らしてましたがね。



石渡 隆之
Island Safari1


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