メナド・ミンピ号クルーズの航海日誌2004年③

2009年4月23日(木)

8月16日
 3航海目のクルーズゲストを迎えに空港に向かう。ミンピ号のクルー
ズ後、ホテルステイで2日間潜っていた、深谷さんとマサコさんと同じ
送迎車に乗っていく。出国審査のゲート前でふたりにはさよなら。お2
人とは、二日間、ホテルでの朝食を楽しんだ。
 1時30分過ぎ、国際線の到着ゲートの前へ。間もなく、節子さんが
早くも登場。ヤス~とガバっと抱きつかれ、久しぶりの再会。何事だと
?周囲のインドネシア人がこちらを注目する。ちょっと照れくさいけど
嬉しい出会い方。その後、永井さんご夫婦も登場。今回は5人で、もう
2人は貴子と友人の吉村さん。貴子もモルディブ以来の友人、今回はち
ゃんとゲストを空港で捕まえられると一安心。ジャジャンと貴子と吉村
さんが登場。手には大きな荷物。実はそれ、私が日本を離れる前にお願
いしていたキャノンの1眼デジカメ10Dとシーアンドーのハウジング
とストロボ、アームなどなど。運び屋になってもらっていたのだ。その
後、節子さんは空港の表にある銀行で両替。他の4人は空港内ですませ
ていた。でもレートが表のほうが良いことに気付き、ブツブツ。その後


に聞いたのだが、貴子はこの7年間のダイビング旅行で、約○千万もの
大金を使っている。でもちょっとしたレートの違いはもの凄い気になる
という、人間って面白い。ある意味、彼女が壊れているのか…。そんな
こんなで、2台の車に分乗して、タラサダイビングセンターへ。車内で
永井さんからアテネオリンピックのことを聞く。柔ちゃんの金、北島さ
んの金、サッカーの2敗など、など。今年はオリンピックの間はほとん
どクルーズ船に乗っているので、私の人生でアテネオリンピックは記憶
にあまり残らない祭典になりそう。少し寂しいが、海があるし…。
 タラサに到着。説明の後、ミンピ号に乗船。今回は満潮が5時なので、
スムーズに発進できそうと思っていたら、エンジンのバッテリーチャー
ジに時間が掛かり、結局、日没近くまで、港の中に。インドネシアのゆ
るい時間をゲストのみんなは理解してくれている。助かる~。走り出し
た船の頭上には、星がたくさん光っていた。貴子と私は、いち早く流れ
星を発見。そして晩飯。私が、デジカメの説明書に夢中なり始めた頃、
ミンピ号はタリセの岬を越え、バンカ島に向かい、海峡を渡り始めた。
そうすると、船が揺れはじめ、ゲストのみんなは各キャビンへ。永井さ
んご夫妻以外はひとり部屋に。今回は個人的な重い荷物を運んできてく
れお礼も兼ねて、私が使用するはずだったキャビンを提供。これは運び
屋のお礼のひとつね、と貴子。わたしにもお礼と節子さん、ん、なんで
節子さん?この日誌もまたサロンのソファ、私の寝床で書いている。結
構いいサービスだと思っていたが、それでもまだ足りないと。んー、ビ
ール飲み放題とかがいいのかな?…。無理、無理…。
 とにかく、船が揺れ始めると、みんなはキャビンに閉じ篭ったまんま
、出てこなくなった。10時くらいだったかな。今、貴子が少しサロン
に顔を見せた。隣でアルフィがニモを見ている。明日も早起き。あまり
風が吹きませぬように…・。

 8月17日
 朝6時に起床。夕べ早く就寝したみんなも6時半には起きてくる。一
番寝坊だったのが節子さん。コーヒーを飲んだ後、ブリーフィング。1
本目はタンジュンセピア。オオモンイザリウオとピグミーシーホース。
大きなコブシメなど。ゆっくりとした流れに乗りながら、ウォッチング
。ウミウシも多いが、イボウミウシなど、結構普通種のものもミカコさ
んはガイドにヘンドラに言われるまま、撮影していたよう。女性陣が気
にしていたデインギーへの乗り込み(エントリー後に器材を外してボートに上がる)もなんなくこなしたみたいで、OK、OK。朝食を食べる
。太陽が出てきそう。
 2本目のサハウンでのダイビングが終了。そういえば、一本目のダイ
ビングの帰り永井さんとミカコさんとの帰り、湾内でイルカを見た。背
びれだけだったけど、自分たちの近くにイルカがいると思えば、やはり
嬉しい。サハウンでのダイビング。潮の流れも少なく。ソフトコーラル
もポリプ満開。蛍光ソフトコーラルと紹介しているが、みんなちょっと
戸惑っているよう、オレンジや黄色のソフトコーラルが一面に咲いてい
る。こんな群生、他では見たことがないのに。そして、とても美しいの
に…。このポイントにはヨスジフエダイの群れがいる。メインの根の少
し向こう。実は見たことがない。いつも、途中のソフトコーラルに魅了
されて、そこまで辿り着かない。ダイビングの後、いつもゲストがヨス
ジフエダイ、凄いですねと話してくれる。今度は見に行こう。ハナヒゲ
ウツボ、アケボノハゼ、クダゴンベなどをガイドが教えてくれる。ピグ
ミーシーホース、ツムブリなど、ブリーフィング通りの生物もガイドが
披露したようだ。さっ昼食。雲もなくなり、サンデッキは少し熱い太陽
の光に照らされている。デザートのマンゴも美味しそう。
 3本目はサハウンⅡに決定。サハウンの隣の大きな根のポイント。ま
だ潜ったことがなく、私も初体験。いくつもの根があり、ソフトコーラ
ルなどの腔腸類も多く、豊かな海を象徴していた。ちょっとした迷路の
ような感覚で深度を少しずつ上げて行きながら、楽しんでいく。砂地を
横切ったり、大きなカンムリダイの小さな群れやクダゴンベなどなど。
お魚も豊富。エキジット後、貴子がハギの仲間の放精、放卵を始めて見
た!と嬉しそう・・・。「んー、そうか…良かったね・・」。サハウン
Ⅱは、正直、とても良かった。んーサハウンよりもいいかも、いや、初
めて潜ったため新鮮に映ったからなのだろうか・・。とにかく、次回の
クルーズでも潜ろう!と。
 みんなは4本目のダイビング。カメハゲへ。ほんとはもうレンベに向
かいつつ途中で潜る計画だったが、波が高かったので、今日もバンカ島
の入り江で停泊して、明日の早朝、レンベに向かうことに決定。そうい
うことで、クルーズ2日目にしながら、恒例のキャンプファイヤー。み
んながダイビングを行っている間にアフフィと私はそのセッチング。島
からヤシの葉や竹などの蒔き木を集めるのだが、これまた大変。前回、
前々回とかなり大きな焚き火を作ったため、もう蒔き木は近くにはなく
、遠くから集めなくてはならない。ちょっとしたエクササイズ。集めた

材料でアルフィが組み立てる。上手、上手。島の住んでいる、11歳と
7歳の兄弟が私たちの周りで遊んでいる。ヤシの葉をソリ代わりにした
り、ビーチに流木を立てて、サンゴの欠片を投げて狙う。走る、転ぶ、
じゃれ合う、夕日に包まれる。もうすぐ、子供が生まれる私としては、
すべてが輝いて見えた。カメラを持っていなかったが、きっと忘れない
光景。みんなが、ダイビングを終え、帰ってくるのが見えた。今回も日
中に4本ダイビングをしたいということ。最後はどうしてもサンセット
になってしまう。みんなシャワーを浴び。ビールを引っかけてから、上
陸。復活したギターでクルーがBGM。ロマンテックな夜という感じで
もないけれど、みんなとても楽しんでくれているよう。貴子の痴漢話で
盛り上がる(これまたロマンティクではない)。長井さんが貴子の声が
さとう珠緒に似ていると言う。そういえば、似てる。吉村さんは、焚き
火が好きなようで、キレイに最後まで燃やすように、蒔きをいじる、い
じる。ミカコさんも、全部燃やしちゃえ、と大人しそうな雰囲気からは
ちょっとイメージの違う発言。火を見て興奮しているのだろうか…。節
子さんの、船に戻る~、宣言で終焉。確かに、みんなまったりして、終
わりを伝えなければ、何時までもいそうな感じだった。ミンピに戻って
、僕はマイベット(サロンのソファー)へ。確か、かすかな記憶では、
貴子と吉村さんは、ビールをもってサンデッキに向かったはず。元気だ
。今夜も星がキレイだった。

 8月18日
 今、レンベに向かって船を走らせている途中。朝7時に到着する予定
が、少々遅れている。起きてきたのは吉村さんだけ。
 1本目はヌディーフォールズ。最初、ニコについて深度を20mくら
いまで落としたが、ソフトコーラルの森は広がるも、そこには目ぼしい
ものはなし。深度を上げ、ヘンドラのチームに合流。壁沿いゴロゴロウ
ミウシが見つかる。他の外人チームがいて、ひとりはTシャツ、短パン
で潜っている。うちのチームも長井さんが寒くないとロングジョンだけ
で潜っているが、さすが長井さんも脱帽の様子。それにして、ウミウシ
は多い。エキジットの寸前、アカククリの幼魚とウミウシの交尾。めち
ゃめちゃ後ろ髪を引かれながら終了。ガイドのヘンドラがニシキテグリ
を見つけ、私を呼んだそうだが、ピューと消えちゃったと怒られた。み
んなも楽しんでくれたよう。水温は少し寒いが見所はたくさん。
 2本目はポリスピア。バンガイカーディナルフィシュのことはみんな知っている。ここしかいないのに有名だな~。潜る範囲はそれほど広く
なく、みんな、ガイドに付かず離れずで、カメラでパシャパシャ。オレ
ンジ色のイザリウオなど、被写体は事欠かない。でもやっぱり、みんな
寒いようで、45分でダイビング終了。サンデッキでバンガイカーディ
ナルフィッシュのことを、貴子はテポゴン、テポゴンといっている。学
名がプテラポゴンなので、似てると言えば、似てるけど・・・。船の給
水もあり、少し、ゆったり休憩。クルーズだからのこんな時間もいい。
あまり、お腹減っていないといっていたのに、みんな昼飯、めちゃ食っ
てるやん!
 3本目はデニスヘアーボール。狙いはヘアリーフロッグフィッシュと
ツノカサゴ。いつもより大目に魚を挙げたブリーフィングの後、いざ。
エントリーすると進行方向に向かって潮が流れている。その潮に乗りな
がら、深度を16m付近まで落とした。ササハゼやウミウシなどを見、
ニコの鈴が何度もなる。毛生えイザリウオが早くも登場(その後も違う
個体がもう一匹)。その後、イッポンテグリやスパイニーワスプフィッ
シュなどレンベで是非とも見ておきたい魚が続々。中層の沖ではグルク
マが集団で口を開けて捕食している。そして、なんと、ゼブラバットフ
ィッシュの若魚!。なんとも豪華なラインナップ!オオモンイザリウオ
とか色々みたが、最後にツノカサゴが登場、ヘンドラが発見、握手して
、撮影開始。2個体。1匹はものすごい毛が生えている。感涙。エキジ
ット直前に出会ったコンゴウフグの幼魚が、ぐっと睨みながら後ずさり
。そして、エキジット。もー最高!みんなも大満足。でも、長井さんは
、どれが珍しいのか判断しかねるものある・・・、と。確かに。でもみ
んなでも潜って、みんなでちゃんと見て。良かった良かった。
 私と節子さんは4本目のレタックラリーをスキップして、世間話。横
浜の共通の友人のこと。私とまち子の大切な友人のまさこのこと。みん
な、ハタタテガレイを見たーと上がってくる。節子さんとふたりでカッ
プにお湯を入れて冷えた体を温めてあげる。レンベで見てもらいたいも
のは、今日結構見てもらった。みんなのエキジットの共にミンピ号は一
路、ブナケン側に。7時からディナー。腹減ってない。とりあえずビン
タン ビールか!

 8月19日
 レンベからブナケン周辺エリアへ。約6時間の旅。昨夜は途中の入り
江で少し停泊し、また早朝、動き始めた。時間通りに7時、ブリーフィ

ング開始。その後、1本目のポイント、タンジュンコピにジャンプイン
。根の先端まで向かい潮。ちょっとフィンキックを頑張りながら、ギン
バラを求める。みんながギンバラを囲む。今日も出会えた。良かった。
レンベからここに来ると、透明度が良く見える。貴子と吉村さんは、伊
豆からいきなり沖縄に来たみたいと。んー合ってるかも。それほど、メ
ナドにはバラエティーに富んだポイントが多い。
 みんな約70分近く潜った。バラクーダにカクレクマノミ、長井さん
は「まるで、ニモの世界のようだ」と、確かにそう、素敵なポイントだ

 サンデッキにサンルーフを張った。昨日とはレンベとはまた違ったみ
んなの休日が始まる。
 2本目、フクイポイント。残念ながら大きなナポレオンは姿を現さな
かったが、豊かなサンゴ礁や温かな水、青く透明度のよい海。癒し系の
ポイントであるフクイポイントはついつい気持ちが緩んでしまう。みん
なは大きなナンヨウツバメの群れに感動したようだ。大きなアオウミガ
メも。波もなく、風もゆるく、太陽の日差しは痛いほどミンピ号に降っ
てくる。少し時間をあけてランチ。
 3本目はレクアン1へ。ドロップオフのポイント。巨大カメの登場で
みなヒートアップ。これだけポピュラーになったポイントでも、あの怪
獣サイズのカメに出会えるなんて。他にサメなどなど。4本目はレクア
ンⅢ.私はスキップして、洗濯、髭剃り、シュノーケリング。シュノー
ケリングは最高。また違う海と触れ合える感じ。ダイビングでは気付か
ないこともたくさん、カメと泳いだ、ツムブリの美しさに改めて感動し
た。サンゴ礁をずっと眺めていた。最高に楽しい気分。みんなを水面か
ら見ようと思ってコーナーを越えると潮がかなり流れていて、何もしな
いでも身体は流されていくのに、私は得意になってクロール、クロール。
まるで、飛んでいるみたいに水面を移動。まるで北島選手だと、バタバ
タ。みんなを発見し、もう帰ろうと今度は潮に向かい泳ぎ始めた。前に
進めない…。泳いでも、泳いでも、眼下の目印となるサンゴの位置が変
わらない。また、やったちゃっと自責の念。こうなりゃと学生の部活動
のようにマジ泳ぎ。少しずつ前進。でも途中でダイバーをピックアップ
してしに来たディンギーに拾ってもらい、みんなとボートへ。これで今
日のビールは美味いはず…だ。

 そんなこんなで、みんなでダイビングを終えた後、心地よい潮風に揺られながら、サンデッキでビールタイム。あてはカシューナッツ。貴子
を中心にエッチネタ等々(もちろん、それだけではないです)。私のも
うすぐ生まれてくる子供の名前でも盛り上がる。で、みんなの総意は鍵
井ルパン。んー悪くない。まち子(妻)にはおもいっきり無視されそう
だけど(当然か!)。そして今、ビンタンを2本飲み、いい感じ。みん
なで夕飯。ポポへ向かって今夜出発する。(10月19日に無事に男の
子が生まれ、名前は瑠詩(りうた)です。)

 8月20日
 朝7時にポポに到着。7時前にはもうみんなサロンでコーヒー。貴子
が寝坊、これが、彼女のファーストダイブに影響する。1本目にエント
リーしたのがマラポイント。透明度も良く、明るい砂地は心地よい。一
見すると生物があまり、いないように思えるが、実は、ここもレンベ並
に小物が豊富だった。このポポは約2年前にヘンドラがまだ、ミンピの
スタッフではなく、フリーランスの時に、ガイドしてもらったことがあ
った。ヘンドラはこのポポが大得意。彼を先頭にダイビングは始まった
。イバラダツ、ゼブラバットフィッシュ、イザリウオ、ウミテングなど
。なんの変哲もない砂地から面白いさかなが見つかる。見つかる。中で
も小指の爪ほどの黄土色に黄色い点々のクマドリイザイウオの幼魚。キ
ュートで堪らなかった。エキジット後、貴子は、デジカメに電池を入れ
忘れていた、としょ気る。残念。風もなく、サンデッキは熱いくらい。
2本目はレイシーポイント。目的はレイシースコーピオンフィッシュ。
前回の取材時から、長くそこに居て、みんなに愛されている。ポポの名
物魚。黄色ボディは、水中でよく目立ち、胸鰭を広げ堂々し、天を見上
げるような姿は迫力満点。みんなに取り囲まれて、バシバシ撮影されて
も、ちゃんとモデルをこなしている。良く見ると、口の両端にある髭の
ような皮弁の片方が欠けている。何があったのだろう。少し心配になる。
その後も快調にガイドのニコとヘンドラは人気魚を探し出す。トウアカ
クマノミを眺めている時、横にあった赤いタマゴを近くにいたミカコさ
んに教える。彼女は何?何?と何を指差していたのか分かってないよう
。それでもニモのDVDを持っている彼女は、無事にクマノミの卵を理
解していた。最後の最後、フィルムアウトしてからニコが呼ぶ。水深を
上げ、約5mのカイメンにこれまた、キュートなクマドリイザリウオの
幼魚。体長は3cmくらい。黒いボディにオレンジ色の水玉。私は水族
館で始めてベルーガを見たときと同じくらいの衝撃を受ける。そして恋

に落ちた。ちょっと考えて、浮上。ディンギーに迎えに来てもらって、
ミンピ号に2倍撮影用のカメラを取りに帰る。2本目も無事終了。ラン
チが遅れたため、3本目のダイビングまでゆったりした時間が流れる。
2時からブリーフィングを開始。明日出発のゲストのみんなにとって、
搭乗の24時間前、1時間過ぎちゃうけど、大丈夫。大丈夫。ポイント
は私も始めて潜る。ポポ1。ドロップオフのコーナーダイビング。砂地
でエントリーし。リーフを左手に進んでいく。小さな根にタテジマキン
チャクダイの幼魚など見つける。その後、進んでいくとヤギ、ソフトコ
ーラル、ウチワなどがボサボサ生えるドロップオフへ。まるで手付かず
。最高。美しい。あまり人が入っていないせいか。全てが生きている。
その上を漂っているだけでパワーを貰える感じ。また、この地球上にあ
る考えられる全て色が集約されている感じ。夜のクルーとの飲み会で、
このポイントはヤスポイントと改名。これはダイビング中に思いついた
ことだったけど、クルーのほうから、打診があった。
 3本目を終え、器材を洗い、みんなは町までの2時間の旅をサンデッ
キで過ごす。ビール片手に。オレンジ色に輝きながら落ちていく夕日。
対岸の島も色づく。いくつも教会が見える。この時間のサンデッキは贅
沢なファーストシートに変身する。
 メガモール前に到着。ディンギーで上陸を試みるものの、前回使用し
た船付き場が使用料をとり始めると言い始め。違う船着き場へ。みんな
で約1000円。別に支払ってもいいのだが。んー。無料で上陸できる
違う場所がマタハリデパートに近かったため、今回はそっちへ。メガモ
ールより、庶民的。以前、バッテリーを買いに来たことを思い出した。
みんなは1階の食料品売り場でバラバラに。それぞれ買い物をすまし、
アイスクリームを片手に入り口でたむろ。まるで現地の人のよう。その
後、カシガラムを買いに違うスーパーへ。5本購入。
 そして節子さんがケッタキーフライドチキンへ向かう。フィレサンド
チキンを頼むと7分。ツイスターを頼むと3分かかると店員から説明を
受ける。ニコ曰く、今からチキンを絞めるので時間がかかると、んーな
るほど(笑)。でっ、結局ショーケースに見えているチキンを2ピース
購入。待っていたみんなと並んで節子さんは店先でそれを食べ始めた(
進さん、奥さん、インドネシアに染まってますから~残念!)。その後
、記念撮影と本屋さんへ。店内でびっくりしたのが平積みになった日本
の漫画がたくさん。本屋のなかで一番混んでいる。「名探偵コナン」を
立ち読みしている人が多かった。ニコと遠くから同じフロアーにいる吉村を眺める。なんともインドネシア人のなかに馴染んでいる。きっと吉
村さんが日本人であることは誰も気付かない、と思う。大袈裟か…。本
屋さんの隣の路地に入る。家がたくさん隣接している。通りから家の中
の様子が覗える。山ほどあるお洋服を洗濯してる人。吉村さんが生活の
匂いがすると。節子さんが昔の日本のようだと。8時に船付き場へ、迎
えのディンギーを待つ。早く帰りたいとみんな、町よりもミンピ号に居
心地の良さを感じている。節子さんは「住めば都」だと呟いた。ミンピ
号に戻ってきて、夕食。ビールで勢いがついたみんなにカシガラムを注
ぐ。長井さんは養命酒のようだ、言う。その後、前回のクルーズのよう
にダイブデッキで酒盛り開始。コーラ入りのカシガラムだったら飲める
とミカコさん。節子さんはお酒、全然飲めないのに時折、一番酔ってい
るように見える。貴子は変な写真を撮れと命令する。吉村さんも長井さ
んもカシガラムをぐいぐい空ける。酔い始めるとこの酒の味が全然OK
になっていく。とみんなで話しているのに、貴子嬢はワインを飲みたい
と言い出した。「カシガラムが足りない」と宴会部長のアルフィーはデ
ィンギーにエンジンをかけ始める。「買って来て!」といっても「NO
 Money」しか言わない宴会部長。貴子と吉村さんとニコがディン
ギーに乗り込む。ほっとくわけにも行かず、私も乗り込む。メガモール
はクローズ。屋台でカシガラムを5本買う。安いとはいえ、10本買う
とは…。
 ご機嫌さんで、闊歩、闊歩。その後ミンピに戻り、また飲み始める。
なんと、サロンではニコが持参したマイマイクでカラオケが始まってい
る。クルーはカラオケが大好き。なだれ込んで、みんなで踊る。もうそ
の頃には、節子さんとミカコさんはキャビンでお休みしていたため、貴
子が女性ひとり。彼女はみんなにダンスを申し込まれ、一夜限りの?ダ
ンスクイーンへ。シェフのアフルレッドの様子がおかしくなってくる。
ソファに座っている私に密着してくる。私も酔っていたので別に気にし
ていなかったが、貴子がそれに気付き、「もしかして、ヤスさん、狙わ
れている」と教えてくれる。アルフレッドは身体をクネクネさせている
。「かも…・。でも彼には、子供いる…。」そんなこんなで、バカ騒ぎ
。永井さんは、少しデッキで酔いを醒まそうとして、そのまま眠ってし
まったらしい。私は、酔いに任せてソファで爆睡。貴子は遅くまで飲ん
でいたらしい。
 翌朝、いつもと同じように6時に目が覚める。酒少し残っているがこ
の日誌を書き始める。ミンピ号はタラサに向かって出発。朝食のナシゴ

レンを前に、永井さんは気持ち悪いと…。記念写真、ログブックへのサ
インなどを済まし、一行はタラサダイビングセンターへ、みんなが順々
にビール代などの支払いを行っている。それを担当してくれたノファが
少し困惑している。「ヨシムラって誰?」「この人」、「え、この人、
ドライバーじゃないの?」と本気で語る彼女の言葉にみんな大爆笑!。
吉村さんは、本当に現地人に間違われていた!やっぱり!
 その後、みんなで空港へ。まだ、少し酒が残っているかな、と言いな
がら、永井さんはビールを開ける。そんなこんなで、みな無事に日本へ
出発した。みなさん、ありがとうございました!


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