2009年1月25日~29日 

2009年1月29日(木)

1/25/09 第1日目

位置 POINT 天候 水温
北マーレ Maagiri Rock 晴 27℃

昨夜、唐突に風が弱くなった。なんか熱いなと思っていたら風がない。海境は穏やかでいいんだけど、体調は先週半ばからの風邪を引きずって鼻はズルズル。潜ってみれば予想以上にサイナスは抜けづらくキューって音がする。なんとか下まで降りられてホッ。いつものクダゴンベに、いつものヨスジフエダイ。マッコスカーズラスの鮮やかなディスプレイや大きなミヤケテグリがいて少しテンション上がる。でも、深度が変わるたびにキューキュー鳴くサイナスに気分はブルー。今週は15本目まで潜れるのか心配だな。


位置 POINT 天候 水温
北マーレ Boduhithi Thila 晴 27℃

北マーレ環礁西端でマンタに挑戦。ポイントまでの移動、ドーニの屋根に乗って海を見渡す。マンタの黒い影を探す。今日は全然影がない。潜り始めると更に抜けづらくなったサイナスが痛い。そんな事に気を取られて全く気が付かなかったけど目の前に大きなマダラエイがいてびっくり。斜面を更に降りて行くとナポレオンが登場。更に降りてマンタ出て来いと泳いで行くと海底にトールフィン発見。ホワイトチップが何匹も砂地で寝ている。マンタは現れなかった。ヤバい。

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Madivaru Corner 晴 27℃

浅場のブラックピラミッドの群で時間を稼ぎつつなんとか潜降できた。外洋に面したリーフに沿って泳いで行くが今日は今一ついい獲物に出会えない。1本ずつイソマグロがピュー。もうすぐリーフが終る頃、群れた大きなイソマグロ達が登場。編隊組んで沖側をゆっくりと通過したと思ったらすぐに戻って来る。根の上にはギンガメアジがちょっとだけ群れていた。眺めていると後ろから横一線に並んだイソマグロがゆっくり登場。リーフを越えて沖側に一気に飛び出して行く。リーフ沿いに戻って行くとグレーリーフシャークが根のすぐ脇を通って行く。

1/26/09 第2日目

位置 POINT 天候 水温
ラスドゥー環礁 Rasdhoo Madivaru くもり 27℃

エントリー前に思いっきり鼻かむ。真っ赤な鼻水がドロリ。うーん、これだけ出ればなんとか抜けるかなと思ってエントリー。昨日より大分抜けやすい。しかし今日の私のチームは支度に手間取り、エントリー。他のチームとの共同作戦は無理かなと思っていると少し沖にまことチームが見えた。なんか頑張ってキックしているみたい。ってことはもうでちゃったのかと焦っても仕様がない。近づいてみるとこの辺にいたみたいなサイン。見回していると前からハンマーヘッド1匹登場。続いて後ろに1匹登場。何だか忙しいぞ。今度は5~6匹群れて登場。そろそろ上がろうかって時にもう1匹発見。今度は向こうから近づいて来る。ゆっくり泳ぐハンマーを結構近くで見る事ができた。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁北部 BathalaMaagaaKanthila くもり 27℃

風は相変わらず穏やかで海はとっても静か。もう少し風が出たら空を覆う薄い白い雲も吹き飛ぶのかな。でも、環礁の東、外洋に面したダイビングポイントへ出てみると遮るものが無いから結構波だっている。波に押されたのかエントリーしてみるといつもより随分南のリーフトップが浅いエリア。頑張ってサメのエリア目指して根沿いに前進。前から右から左から上からナポレオンが何匹も登場。ロウニンアジは何度もダッシュしてフュージュラーを追い回す。ホワイトチップは根沿いを泳ぎ回る。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁中部 Fish Head くもり 27℃

少し流れに押されて根に辿り着く。サイナスも調子よくなって来てあまりキューってならなくなった。流れに逆らい少し移動。カレントサイドの根の中腹にぴったり張り付く。ここなら流れの当たりが弱い。イエローバックの大きな群とクマザサの大きな群がいる。その後ろにイソマグロやロウニンアジ、カスミアジがフュージュラーを狙っているのか僕らとフュージュラーの群の間を徘徊する。すぐ下には大きなグレーリーフが手の届きそうな近くをゆったりと泳ぎ回る。他のチームがやって来ると一緒にナポレオンもやって来てあくびをしたりして愛嬌を振りまく。こっちがジッとしているからか、ナポレオンもあまり泳ぎ回ったりしないでノンビリ。根を廻って行くとニシキフウライウオがカップルで漂っていた。

1/27/09 第3日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Rangali Madivaru 晴 27℃

ポイントまでの移動でイルカの群に遭遇。ここ何周かほとんど見る事がなかったイルカにテンションが上がる。

3番手でエントリー。飛び込んだ時の泡が消えると少し流れの上手の根の落ち際に大きなマンタがホバーリングしているのが見えた。タンクを鳴らして指差しても先行する2人のチームガイドには伝わったけど、自分のチームはまだ全員エントリーも終ってない。こっちだよーって手を振って呼んでいるうちに振り向けばマンタは消えていた。なんか去年の乾期が思い出される現象。エントリー直後に1枚、そしてそれっきりマンタ出ないって何度も有ったよな。嫌な思い出が頭をよぎる中マンタのクリーニングエリアへ急ぐ。巨大なイソマグロも取りあえず指すけど、どうでもいい。大量に群れるヨスジフエダイも綺麗だけど、どうでもいい。ドンドン進んで行くと真っ正面から大口開けたマンタが登場。みんながしっかり斜面に着底、一度通過して行くかに見えたマンタはくるり戻って来てクリーニングに入る。みんなが脅かさないように着底しているからマンタは頭上スレスレを通過したりして同じ所をぐるぐる回る。後ろを何匹も通過して行くマンタ。浮上しながら根沿いに流れて行くと下を通過するマンタが計3枚。

ジンベエサーチその1

ブリーフィングが終ってそろそろサーチ開始ってところでいきなりジンベエ登場。一足早くボートの舳先に立っていた的場君お手柄。速度を落とすボートの横をジンベエの黒い影が動いて行く。慌てて飛び込みジンベエの追跡開始。そのままの向きで行ってくれればいいのにジンベエは180度転進。ボートから離れて行く。ボートを回してもらっている間も追跡、追跡。前から別のボートがやって来てスノーケラーが飛び込んで来る。お陰で又ジンベエはターン。やっと準備完了したゲストが追いついて来る。古傷のようだが根元から背鰭が切られてぶら下がっている状態の特徴あるジンベエは警戒心が強いのかやや速いスピードで少し下を泳いでいる。幸い全員が見る事ができて一安心。

その後は、まるでジンベエの影が見当たらず、サーチエリアを泳ぎ回るイルカの群が慰めになった。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Maamigili Out 晴 27℃

ジンベエに影が全然見あたらないまま、ダイビングの時間になる。空に有った白い雲はいつの間にか流されて日差しはいっぱい海を照らしている。天気が良くなったのはいいけれど、肝心のジンベエザメが出なければ意味が無い。準備開始早々にジンベエをクルーが発見。大急ぎで支度して、でも、支度が間に合わずジンベエロスト。気を取り直して3チームが並んでジンベエを探して行く。壁沿いを泳いで行く。出ない。

ジンベエサーチその2

昼食を食べてから再びジンベエサーチになる。日差しが強くなる、熱い。穏やかな海。ゆっくりした揺れ。これはヤバい、変化が無さ過ぎて眠くなって来た。日陰に入ったり、船縁を行ったり来たりして眠気と戦い、海を睨み続ける。しかし、何も出ない。離れてサーチしていたデラックス号から連絡が入る。ジンベエがいたらしい。急行するがかなり離れている。間に合うといいな、でも遠過ぎだよな。ヤッパリ間に合わない。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Sunisland out 晴 27℃

みんなが潜る支度している間もドーニの上で海を睨み続ける。エントリー前イルカの群がドーニの後方30mを接近中。うまく行けば水中でイルカが見られるかもしれないと期待しつつエントリー。あのまままっすぐ来てくれれば絶対見られると思ったんだけどコース変えてしまったのかな。イルカは影も形も見当たらない。斜面沿いにジンベエを探し始めてしばらく泳いでいるとリーフの斜面にレオパードシャークが寝ている。みんなで囲んでも気が付かないのかピクリともしない。結局ジンベエザメは出なかった。

ジンベエはしっかり見ているんだけどサーチ開始してすぐでその後カスリもしないので今日はすっかり敗北感。たった1匹。

1/28/09 第4日目

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南部 Kudarh Thila 晴 27℃

今日も早朝からイルカに出会えてちょっとハッピー。有名人気スポットへちょっと早めに到着。他のドーニが来る前の空いている時間にエントリー。緩めのカレントでイソマグロもロウニンアジもカスミアジもノンビリと泳いでいる。ヤギの中にクダゴンベが1匹。指し棒に驚いたのかすぐ横のウミウチワに移った。もう1匹発見。同じようにウミウチワに逃げて行き2匹並んでV字型。ヨスジフエダイの群も景気よく固まって大きな黄色い壁を作っている。ハナダイの群れる離れ根にいると日差しが明るくさして来て花吹雪のよう。

位置 POINT 天候 水温
アリ環礁南東部 VilamendhooThila 晴 27℃

透明度がよく環礁外側に落ちて行く地形の広がりが気持ちいい。ちょっと穴ばかり覗いて新発見を目指してみたけど早々うまくは行かない。穴から穴へ頭突っ込んで覗いて行く。ふと目線を上げると大きなマダラエイが目の前で寝ている。マダラエイって鈍いのかな。近くで見られるのは有り難いけどここまで接近されても気にしてないみたい。穴の中にはメニーバンドパイプフィッシュ、フリソデタナバタウオ、オリビアシュリンプなんかが見つかった。根の上に上がってクマザサで遊んでいると大きなロウニンアジが突っ込んで来てちょっとびっくり。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Vaagali Corner 晴 27℃

大量のムレハタタテダイの浅瀬にエントリー。砂の斜面を降りて行くと砂を被ったウシエイが人の接近に驚いてダッシュで逃げて行く。マダラトビエイが4枚編隊飛行で飛び去って行く。エントリー早々出物集中でびっくり。ベイ地形から飛び出してやや強めの流れの中に飛び出して行く。壁沿いにドリフトして行くとツムブリの群がやって来た。イソマグロもフュージュラー狙いで壁際に大接近。濁る水の沖側から何度もマダラトビエイが登場しては消えて行く。コーナ付近の斜面の下ではホワイトチップがグルグル泳ぎ回っていた。

1/29/09 第5日目

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Guradhoo Corner 晴 27℃

超ブルー。透明度がグッと上がった青い海。環礁外側の壁の下の斜面の更に下の斜面が微かに見えた。ブルーの中を壁沿いに進んで行く。何故かチームのど真ん中を横切りながら泳いで行く大きなイソマグロ。釣り糸が長く伸びていたのでちょっと掴んでみたら慌ててダッシュするイソマグロ。そのダッシュに驚いて一斉に逃げるクマザサの群。それをきっかけに壁の上の方にいたロウニンアジが一気にダッシュで襲いかかる。根待ちに入るとカスミアジの大群や何枚も通り過ぎて行くマダラトビエイが見えた。1匹グレーリーフがかなり近い所まで接近。目の忙しい1本でした。

位置 POINT 天候 水温
南マーレ環礁 Cocoa Corner 晴 27℃

壁の中程を目指して降りて行くとリーフの斜面の砂が溜まった所に2cmくらいのミヤケテグリ発見。みんなが降りて来るのを待ちつつアオリ足で留まっていたら左足首がビキッて変な音。古傷のせいでたまにずれるんだよね。フィンが痛いので左足はフィン脱いで泳ぐ。アケボノハゼが5匹いた。そこそこいい流れなのに全くサメのいないコーナーをスルーして壁沿いに浅めをドリフト。ゆっくりとした流れでノンビリダイブ。

位置 POINT 天候 水温
北マーレ環礁 Kuda Giri 晴 28℃

ずれた足首がしっくり来ないので柔らかいミューでリハビリダイブ。痛みをガマンしてペラペラと振っていると何故かうまい具合に関節が動くようになる。まだ少し痛いけどうまくハマったみたい。ここでも新発見を目指して穴覗きしてみる。やった、フルムーンゴビー発見と思ったけどよく見ると色が薄い。どうやらただのベンケイハゼだ。ベニサンゴガニってのも見つけてちょっとハッピー。前回見つけたパンダダルマハゼとサンゴテッポウエビの住むコーラルの場所を確認して浮上。





石渡 隆之
Island Safari1


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