水中写真家・古見きゅう氏のレポート

2009年7月8日(水)

個人的には今年で3年連続3回目の乗船となるゴールデンウィークのトゥバタハクルーズ。期間限定で、しかも世界遺産のディスティネーションということもあり、毎年のことながらどんな出会いがあるのかドキドキしてしまう。抜群の透明度、渦巻くギンガメアジ、そして説明不要のサンゴ礁。考えるだけでもウハウハだ。
今回僕が乗船した船はステラマリスエクスプローラー。その外観は精悍でスタイリッシュ。イメージ的にはスポーツカーのようなデザインが、なんだか嬉しい。他の船と比べても、一番速そうな気がするのは僕だけだろうか?同乗したゲストと話しをしていても、WEBに掲載されている外観の写真が決め手となって、ステラマリスに乗船を決めたという人も少なくなかった。やっぱり船は見た目も重要なのである。

初日はクルーズの出発地となる、プエルトプリンセサの港周辺でチェックダイブを兼ねて1ダイブ。本来ならばこの晩にトゥバタハへ向けて出航するのだが、低気圧がパラワン近くで停滞し、天候が思わしくなく移動は見合わせ翌日も近隣のポイントで2ダイブ。水は濁っているものの内湾独特のチョウチョウコショウダイや、カエルウオの仲間、子育てスズメダイのスパイニーテールピュラーなど沢山の生き物が見られた。そしてこの日の夜、海況も回復してきたこともあり、ステレマリスはトゥバタハに向かって出発した。あとはどれぐらい天気が回復するのか?まぁしかし、天気のことはいくら心配しても仕方が無いので、ゲスト達と乾杯し交流を深め楽しい時間を過した。
まだ少々風波が残っているものの、ステラマリスは無事に目的地トゥバタハリーフへ到着。一安心である。我々は2つの環礁からなるトゥバタハリーフのノースアトールから重点的に潜ることになった。

今年も10月頃にWEB-LUEへ記事をアップするので、今はあまり詳しく説明することが出来ないのだが、全体的に今回のトゥバタハも良い出会いが沢山転がっていた。ギンガメアジの群れ、バラクーダなどの大物の群れ。あと個人的にはタイマイをはじめとしたカメの仲間に沢山出会えたことも嬉しかった。極上のサンゴは言うまでもない。願わくばこのダイバーのみが触れ合うことの出来る、素晴らしい世界遺産の海がいつまでも美しく保たれ、多くの人々を喜ばせてくれればと思う。それと同時に、多くの人々にこのトゥバタハの海を潜ってもらうことが出来れば、とても嬉しい。




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