ウミウシ大集合!

2012年2月6日(月)

母なる大地が生み出した、蝶々のようにカラフルで様々な形をした美しいウミウシ達。今回はこの“海の蝶々”に注目してみましょう!


1. 写真提供:ワカトビゲスト Tom Fretz 
(シンデレラウミウシ)


動物界でウミウシは、貝類と同じ軟体動物門に入ります。お腹の筋肉が発達してできた“足”があるため、軟体動物門の中ではアメフラシやミドリガイと同様、腹足網に分類されています。このカラフルで奇妙な生物は、様々な形状や機能を持っており営み方も違うというから、さらに驚きです!


写真提供:ワカトビゲスト Richard Smith
(サフランイロウミウシ)


今日までに3,000種類以上のウミウシが分類されていますが、新しい種類のウミウシが現在もなお、たくさん確認されています! 小さいもので数ミリのものから5センチくらいのものがほとんどで、深度に関係なく見つけることができます。


写真提供:ワカトビゲスト Steve Miller 
(セグロリュウグウウミウシ)

貝類とウミウシの違いは、鰓の位置にあります。

貝類の多くは鰓が心臓より前に付いていて、ウミウシの鰓は心臓より後または平行する位置に付いているので、識別する時に確認してみてください。


写真提供:ワカトビゲスト Burt Maurine

ウミウシは、非常に興味深い両性の生き物です。

成熟したウミウシは、上部の首に近い部分に生殖器の開口部を持っています。そして同じ種類のウミウシに会うと、まず匂いを確認します。その後、触覚を使いお互いを認識し合った後、求愛行動に入るようです。


写真提供:ワカトビダイブガイド Miguel Ribeiro 
(ミゾレウミウシ)


ウミウシのペアは、ポジションを“尾”と“頭”にとり、交配する性器乳頭を並べあいます。接触すると、それぞれのペニスを首から裏返し、メスの生殖管を探し出します。この行為は数分で終わることもあれば、何日もかけて行われることもあるそうです。


写真提供:ワカトビゲスト Eric Cheng  
(ダイアナウミウシ)

ウミウシの一部は、ペアで交尾しながら卵のリボンを残していきます。通常、孵化した後、餌に困らないよう食物源の近くに配列されており、卵のリボンは種に応じて、大きさ、形、色と異なります。


写真提供:ワカトビゲスト Eric Cheng  
(アンナウミウシ)


ウミウシの卵のほとんどが有害であるため、ウミウシのペアは、安心して卵から離れていきます。卵が孵化すると、卵から自ら這い出てくる種もあれば、水中で浮遊しながら発育していき最終的にサンゴ礁に落ち着く種もあり、種に寄って全く異なります。


写真提供:ワカトビゲスト Frank Owens

様々な色彩や形を持つウミウシは、食べ物の好みも多様です。

他の種がゆっくり藻類、海綿、イソギンチャク、サンゴ、フジツボ、魚の卵や甲殻類などを食べている時を狙い、他のウミウシを食べてしまう食欲旺盛な共食いウミウシもいるようです!


写真提供:ワカトビゲスト Paul Sutherland 
(クロスジリュウグウウミウシ)

ウミウシは、非常に敏感な二つの触角を持っています。この触角を使い流れの中でも匂いを嗅ぎ分けることができるそうです。また、触感で獲物の居場所を嗅ぎ付けることもできるようです。


写真提供:ワカトビゲスト Richard Smith 
(アカフチリュウグウウミウシ)

ウミウシは地球上に生息する生物の中でも、とてもカラフルな生物のひとつです。彼らは、様々な手段を使い自分の身を守っています。
ミドリガイ科などのいくつかのウミウシは、カタツムリのようにヌルヌルした道を残すので、仲間を見つけるのには役立ちますが、同時に他のウミウシに情報を提供してしまうことにもなります。

また、攻撃された種のウミウシは、証跡に科学物質を放出し、仲間に警告することができるそうです!


写真提供:ワカトビゲスト Frank Owens

数種類のウミウシは、身を守るために色や皮膚の表面を生息する場所に似せようと進化するものもいれば、悪臭を放つものもいるそうです。

また、とてもカラフルな生物は毒を持つか、まずくて食べられないという印だと知られていますが、鮮やかな色を持つクロモドーリス科のウミウシもそのひとつです。

体に悪い有害なウミウシを食べて学んだ魚やウツボ達は、まずいウミウシを二度と襲うことはないそうです。


写真提供:ワカトビゲスト Eric Cheng 
(シラナミウミウシ)

アデヤカウミウシは、刺胞動物を餌とし、その刺胞を体内に蓄えることができる特殊なウミウシのひとつです。そしてその刺胞を背中の突起部分に凝縮させ、敵から身を守るために使っています。


写真提供:ワカトビゲスト Saskia Van Wijk 
(アデヤカウミウシ)


シライトイウミウシは、幼生期にのみ貝を持ちます。またこのような色鮮やかな生物は、毒を持っている証です。


写真提供:ワカトビゲスト Steve Miller 
(シライトウミウシ)

このエリアでよく見られるイボウミウシ科のウミウシは海綿を好んで食べます。またこの鮮やかな色は、魚や甲殻類が嫌がる化学物質を持っていることを意味し、水中生物を寄せ付けません。


(フリエリイボウミウシ)

今朝のダイビングのハイライトはと言うと、この美しいヒラムシが泳いでいるところを見た事です! 何名かのラッキーなゲストは、見られただけではなく、写真におさめることにも成功したようです!!


写真提供:ワカトビゲスト Troy Cheek 

ヒラムシはウミウシに色んな意味でとてもよく似ていますが、ヒラムシは外側に鰓を持ちません。ヒラムシのいくつかは縁に目のようなものを持ち、また違った種は、頭の近くに背触手を持っています。


写真提供:ワカトビゲスト Saskia Van Wijk  
(ヒラムシ)


写真提供:ワカトビゲスト Frank Owens 
(アンナウミウシ)


ワカトビのエリアでは、年間を通してたくさんのウミウシやヒラムシを見ることができます。チョウチョウウオの生息種類でサンゴと魚の多様性が分かるように、健康なサンゴ礁を好むウミウシがたくさん見られるという事から、ワカトビが環境保護に力を入れているというのがお分かり頂けるはずです!


写真提供:ワカトビゲスト Steve Miller



ワカトビ体験記 ‐Ms. Lisa Collins

2012年1月31日(火)

「私はワカトビでの滞在を最高のものにしたかったので、プライベートダイブガイドを全日程で予約しました。このサービスを利用したことに間違いはありませんでした!私のプライベートダイブガイドのMiguel は、知識が豊富な上に鋭い目の持ち主で様々な生物を見せてくれました。それだけではありません。水中モデルを引き受けてくれたり、重いカメラを運んでくれたりと水中だけではなく地上でも手を貸してくれ、彼以上のガイドはいないと思います!」


写真提供:ワカトビゲスト J Watt

ビーチ好き、スノーケリング好き、ダイビングの初心者、カメラ派、ダイブ本数が数千本を超えるインストラクターなど好みや経験に関係なく、パラダイスで過ごす最高の時を忘れまいと、それぞれの目に焼きつけます。



リサさんは1998年にダイビングを始め、2005年から写真を撮り始め、現在ではセミプロフェッショナルのフォトグラファーとして活躍されています。これまでにたくさんの賞を受賞され、ダイビング雑誌によく写真が掲載されているそうです。


写真提供:ワカトビゲスト Lisa Collins

「世界各地の美しい海を潜ってきましたが、ワカトビには感動しました。美しい島に、設備の整ったリゾートそして目の前に広がる海・・・全部揃って本当の5つ星ですね。最高の時間を過ごせました。」 Lisa Collins



「ひとりひとりのニーズにも細やかに応えてくれ、それプラス素晴らしいダイビングにたくさんの珍しい生物。流れが強くないので、ほとんどのダイビングはとても簡単だし、透明度も最高です!」 Lisa Collins



「ワカトビに来る全てのダイバーに蛍光発光ダイビングをおすすめします! 今までに見たことのない水中世界が目の前に広がります。」 Lisa Collins


写真提供:リキッドモーションフィルム

「私はワカトビでの滞在を最高のものにしたかったので、プライベートダイブガイドを全日程で予約しました。このサービスを利用したことに間違いはありませんでした!私のプライベートダイブガイドのMiguel は、知識が豊富な上に鋭い目の持ち主で様々な生物を見せてくれました。それだけではありません。水中モデルを引き受けてくれたり、重いカメラを運んでくれたりと水中だけではなく地上でも手を貸してくれ、彼以上のガイドはいないと思います!」 Lisa Collins



最近、ワカトビに赤ちゃん亀が泳ぎ着きました。疲れきっていてこれ以上泳げなさそうだったので、ワカトビのダイブスタッフが助けてあげました。数ヶ月後、食欲も増え元気に泳げるまで回復しました。そろそろ海に戻っても大丈夫そうです。


写真提供:ワカトビゲスト Frank Owens

海に戻す前のことです。何度も水中に潜ろうと頑張るけど、まだまだ練習が必要のようです。


写真提供:ワカトビゲスト Frank Owens

ワカトビのお客様の中にカメに詳しい生物学者がいたので、その方に見てもらうと、ビニール袋を飲み込んでしまったということが判明しました。水中を漂うビニール袋を‘美味しいクラゲ’と間違え飲み込んでしまったようです。言うまでもなく、カメ達にとっては致命傷です。


写真提供:ワカトビゲスト Frank Owens

赤ちゃん亀が回復し、やっと潜れるようになりました。ワカトビで面倒を見ていたスタッフの努力の甲斐あり、無事大きく成長することができました。


写真提供:ワカトビゲスト John W. Trone

「スタッフがとても親切で温かく迎えてくれたので、快適に過ごすことができました。ワカトビには一人で来ましたが、一度も寂しいとは思いませんでした。」


コメント&写真提供:ワカトビゲスト Lisa Collins

「お食事も美味しく、お部屋も快適で5スター並みでした。全てのダイバーに、他では味わえないワカトビ風のおもてなしを是非体験してもらいたいです。」 Lisa Collins



写真提供:ワカトビゲスト Steve Miller


写真提供:ワカトビゲスト Lisa Collins

サンゴとイソギンチャクは、地球に住むたくさんの水中生物達の生息地なので、ちゃんと保護していきたいですね。


写真提供:ワカトビゲスト Alvin Rosenfeld


誰がニモ? ニモを探せ!

2012年1月27日(金)

イソギンチャクには触手に刺胞といって毒針のようなものを持っていますが、スズメダイ科に属するクマノミ亜科の魚は、そのイソギンチャクの中で生きる能力を発達させました。

一言でクマノミと言っても、ワカトビダイブリゾートのエリアには9種類のクマノミが生息しており、ワカトビのゲストは全種類を識別しようと必死です!

クマノミは、1匹の大きく支配者的なメスと、1匹以上の小さなオスのグループで生活するという、非常に面白い習慣を持っています。メスが死んでしまった場合は、最も指揮をとっていたオスがメスの様な行動をし始め、最終的には卵巣を持つメスに完全転換します。それと同時に、2番目に大きかったオスが性的に成熟し始め、指揮を握るオスとして生活を始めるという驚く能力も持っているのです!!


写真提供:ワカトビゲスト J Watt (ハナビラクマノミ)


写真提供:ワカトビゲスト Ken Knezick (クラウンアネモネフィッシュ)


写真提供:ワカトビゲスト Richard Smith (クマノミ)


写真提供:ワカトビゲスト Carlos Villoch (カクレクマノミ)

クマノミは、1匹の大きく支配者的なメスと、1匹以上の小さなオスのグループで生活するという、非常に面白い習慣を持っています。(ハナビラクマノミ)



メスが死んでしまった場合は、最も指揮をとっていたオスがメスの様な行動をし始め、最終的には卵巣を持つメスに完全転換します。それと同時に、2番目に大きかったオスが性的に成熟し始め、指揮を握るオスとして生活を始めるという驚く能力を持っているのです!!


写真提供:ワカトビゲスト Carlos Villoch (スパインチークアネモネフィッシュのペア)

オスのクマノミが卵を産む場所を決め準備し、メスが約100〜1000個の卵を産みつけます。その後オスは積極的にイソギンチャクと卵を防御します。小さく透明な幼魚は6〜7日後に孵化し、それから8〜12日間生き残った幼魚は海底に落ち着き、自分に合ったイソギンチャクの家を探し始めます。


写真提供:ワカトビゲスト Eric Cheng (クマノミの卵)


写真提供:ワカトビゲスト Ken Knezick (カクレクマノミ)

やっとの思いで新しい住み家を見つけても、既に他のクマノミが住んでいる場合は、新入居者として一番下に番付けされます。

新しいイソギンチャクの家を見つけるのは、結構大変です。


写真提供:ワカトビゲスト Doug Richardson (クマノミ)

スパインチークアネモネフィッシュの幼魚とオスは、明るい赤またはオレンジがかった赤い色に一本の白い帯があります。その一方、メスはより深い赤か灰色がかった赤褐色に一本の白い帯があります。


写真提供:ワカトビゲスト Eric Cheng (スパインチークアネモネフィッシュ)

このメスのスパインチークアネモネフィッシュは、パートナーのオスより3倍以上も大きいです!


写真提供:ワカトビゲスト Doug Richardson(スパインチークアネモネフィッシュ)

クマノミは、通常プランクトンを餌としていますが、時々藻類やイソギンチャクを傷つける恐れのある小さな無脊椎動物も捕食しています。


写真提供:ワカトビスタッフ Ana Fonseca (ハナビラクマノミ)

イソギンチャクの触手にズームイン!


写真提供:ワカトビゲスト Eric Cheng

クマノミとイソギンチャクは共生関係にあり、双方から多くの役立つことを提供し合って生活しています。


写真提供:ワカトビゲスト Ken Knezick (レッドアンドブラックアネモネフィッシュ)

この特別な関係はというと、イソギンチャクは敵からクマノミを守るだけではなく、イソギンチャクの食べ残しをクマノミに提供しているのです。



その代わりに、クマノミはイソギンチャクを護衛し、寄生動物などを取り除きキレイにしてあげます。

さらにイソギンチャクは、クマノミの排泄物から栄養素も取り入れているようです。


写真提供:ワカトビゲスト Eric Cheng (セジロクマノミ)

『ニモ』またはクラウンアネモネフィッシュなど、クマノミの種類に関係なく水中でこの美しい魚を見ているだけで、私達は幸せです!


写真提供:ワカトビスタッフ Ana Fonseca (レッドアンドブラックアネモネフィシュ)

Wakatobiの余韻に浸りながら・・・by Tula Holmes

2012年1月18日(水)

インドネシアで一番大きな海洋保護地区に入り、どこからも遠く離れたワカトビダイブリゾートのある小さな島トランドノ島には、本当に豊かで素晴らしいサンゴ礁が広がっていました。

空からこの美しいサンゴ礁を見ているとエメラルドグリーン、透き通った青、深い青とまるでビー玉のようです。

バリ島からの特別チャーター機でトミア島に向かう途中、小さい飛行機の窓から見えるのは、どこまでも続く青い海と美しい環礁の数々。そしてトミア島に近くなるにつれ、興奮で胸がドキドキしたのを今でも覚えています。

機内から見ていると、無人島や緑の生い茂るジャングル、海岸沿いにはたくさんのヤシの木が並ぶ島をたくさん目にしました。この美しい自然を壊して作った道や家は目につきませんでした。

観光客がほとんどいない場所を訪れている事をとても嬉しく思うと同時に、何十時間もかけて地球の反対側まで来た甲斐があったと思いました!


写真提供:Didi Lotze

特別チャーター機は、ワカトビが所有する小さな空港に降り立ちました。それから車に乗り換え、シンプルな家が立ち並ぶ小さな村を通り抜けて行きます。

車を降りると子供達が「ハロー、ハロー」と満面の笑みで駆け寄ってきます。そこから石の階段を降り、桟橋まで向かいWakatobi IV号に乗船すると、冷たいおしぼりとウエルカムドリンクを手渡してくれました。

とても暑い日だったので、嬉しいサービスでした。全員ボートに乗り込み、ボートが桟橋から離れていくと、子供達が一生懸命手を振ってくれました。




写真提供:ワカトビゲスト Paul Sutherland

純粋に幸せを感じる瞬間・・・


写真提供:ワカトビゲスト James Watt

ワカトビダイブリゾートの桟橋に着くと、たくさんのスタッフが私達を迎えてくれました。

白い砂浜には透き通った青い波が打ち寄せ、ビーチ沿いからは大きな曲がったヤシの木が空に向かって伸びています。各バンガローの周りにもヤシの木やたくさんの植物が植えてあり、ビーチチェアーと白いパラソルも用意されていました。
海と緑の香りに包まれ、心からリラックスできました。


写真提供:ワカトビゲスト Doug Richardson

桟橋からは、担当のスタッフがバンガローまで案内してくれました。

到着したばかりでしたが、すぐ水着に着替え“素晴らしい”と聞いていたハウスリーフへひと泳ぎしに行きました!


写真提供: Didi Lotze

緑と黒の羽のような腕を持つウミシダが、水中を浮遊する有機物を取ろうと手を伸ばしています。


写真提供:ワカトビゲスト Eric Cheng

わずか数メートル泳いだだけで、ここのサンゴ礁の素晴らしさに驚きました!

もっと近くで見るため、BCDから空気を抜きゆっくり潜行していきます。様々な色彩が広がる水中景色は、まるで花が咲き乱れるお庭のようです。

全てが生き生きしていて、この美しさといったら言葉では表現しきれません。



何かと思ったら、獲物を待つカエルアンコウがすぐ目の前に!!


写真提供:ワカトビゲスト Ken Knezick

クマノミと同じ様な色のピンクやオレンジ色のイソギンチャクは、彼らの大切な隠れ家です。


写真提供:ワカトビゲスト Doug Richardson

背景とマッチさせながら浅瀬を泳ぎまわるツバメウオの幼魚たちは、私達ダイバーのフィンが動くまで気づかなかったようで、すぐ近くまで寄ってきました。


写真提供:ワカトビゲスト Ken Knezick

海で生きていくためには、擬態したり色を変えたり、群れをなして泳いだりと手段は様々ですが、ワカトビでは水中世界の信じられない光景をたくさん見ることができました。

呼吸するのを忘れて、目の前に広がる景色にただ見入ってしまいました。


写真提供:ワカトビゲスト Enrico Witte

私達ダイバーはまるで宝探しでもするように、小さな穴の中や岩のまわりをチェックし、カラフルなウミウシなどが隠れていないか探します。

そしてピンク色の海ウチワを見つけると、傷つけないよう気をつけながらピグミーシーホースや小さなエビがいないか入念にチェックします。


写真提供:ワカトビゲスト Richard Smith

隣の村と提携し、村に電力を供給する代わりに漁業禁止エリアを設けました。

そのため村の漁師達は、保護エリアから遠く離れた場所で漁業をしてきましたが、保護を続けてきた効果が現れはじめ、大きな魚が増えたと喜んでいるそうです。

リゾート側は美しいサンゴ礁を守れ、村側も魚が増えたと満足でき、言うまでもなく、この計画は大成功です!!

私達はリゾートに滞在中、1日3本のボートダイブをし、毎回違ったサイトで潜りました。それぞれのダイブサイトがユニークで、サンゴ礁に潜む様々な生物を見ることができました。大きな海ウチワや巨大なカイメン、カラフルなソフトコラールに覆われた美しいウォールを、流れに乗ってドリフトダイブした時は最高の気分でした。

特にテーブルコーラルシティやザ・ズーというダイブサイトでは、本当に素晴らしいサンゴ礁が広がり、珍しい生物もたくさん見られました。


写真提供:ワカトビゲスト Lynn Robben

頭を覗かせ鋭い歯を見せつけているウツボやテッポウエビがせっせと働くのを見守るハゼなど、海で生活する何千何万もの生物は一生懸命生きています。そのほんの一部ですがダイビングを通じて見ることができることを私は幸せに思います。

目を慣らさないと、砂地で上手に隠れているワニゴチやヒラメを見つけるのにも一苦労です。


写真提供:ワカトビゲスト Paul Sutherland

チンアナゴが興味津々そうな可愛い顔をして、穴から顔を出しています。長い間観察していたら、ウインクをしてくれた気がして嬉しい気分になっていたのに、ミノカサゴが毒を持った背びれを広げて近づいてくるではありませんか!追いかけて来ないでぇ・・・


写真提供:ワカトビゲスト J Watt

ロングハウスの鉢植えには赤や紫色のブーゲンビリアが咲き乱れ、インドネシア人スタッフの笑顔、そしてカラフルな魚達・・・周りを見渡してみると美しいものばかりです。

人気ダイブサイトのひとつ『ローマ』は、美しい都市の古代ローマにちなんで名付けられただけあって、素晴らしいダイブサイトでした。尾根に沿って潜行していくと、大きなバラの形をしたキャベツコーラルが見えてきます。目の前に広がる景色に感動していると、マダラタルミや鮮やかなクマササハナムロの群れが“ローズ”を横切って行きました。


写真提供:ワカトビゲスト Frank Owens

減圧不要限界時間が迫り、ダイビングコンピューターが警告し始めるたびに、浮上しなければならないのが残念でしかたがありません。まだ、遭遇していない生物達に遇うため、行く前から次のダイビングが楽しみでしかたがありません。だからダイビングはやめられないのですよね!

イソギンチャクを覗いてみると、クマノミが住み家のイソギンチャクに出たり入ったりしています。小さなニモちゃん、あなたはとっても素敵な魚よ!


写真提供:ワカトビゲスト Doug Richardson

Tula Holmesさんが、彼女のワカトビでの日々を振り返り書き綴ってくれました。

Tulaさん、ありがとうございました。


写真提供:ワカトビゲスト Lisa Collins

世界で一番美しいサンゴ礁の広がる、このターコイズブルーの海でまた逢いましょう。


写真提供: Didi Lotze

Wakatobiの雨季

2012年1月16日(月)

Wakatobiにも世間一般に言う雨季がやって来ますが、ちょっとした通り雨と爽やかな気温のため、意外と心地よく過ごすことができます。

雨季と言っても、そんなに悪いものではないのです。

ワカトビダイブリゾートは、スラウェシ島の南東に位置しています。



この地域は、地球上でサンゴが最も生息するとされる三角地帯『コーラルトライアングル』と称され、世界でも有数の海洋生物の生息地帯であると同時に、ワカトビダイブリゾート周辺は海洋生物保護地域でもあります。

そしてこの『コーラルトライアングル』内には、うっとりするほど素晴らしいサンゴ礁が広がっています。



Wakatobiは、一年を通して平均気温30度と暖かい熱帯気候に恵まれています。

水温も27〜29℃と暖かく、透明度も平均30mと年間を通していいコンディションが続きます。


写真提供:ワカトビゲスト Arthur Haseltine

4月から12月の乾季と1月から3月の雨季とで、二つの季節に分かれています。

一概に雨季と言っても一日中雨が降り続くというものではなく、例年からすると夜に雨が降ることが多く、降水量は地下水を維持するのに十分な程度です。


写真提供:ワカトビゲスト Richard Smith



雨の降った後は爽やかな空気が広がり、リゾート内の植物も碧々と茂り生き生きとしています。



カラフルなコマチコシオリエビ


写真提供:ワカトビゲスト Ken Knezick

雨の日や曇った日でも、水面下には美しい景色が広がります。



スノーケリングに出かけると、どこまでも続く美しいサンゴ礁に魅了してしまい時間を忘れてしまいがちですが、太陽の日差しが少ない時でも日焼け止めはお忘れなく!


写真提供:ワカトビゲスト J Watt

ワニゴチが、目の前を泳いで行くダイバーを眺めています。


写真提供:ワカトビゲスト Arthur Haseltine

過去16年間でダイビングがキャンセルになった日は、たったの1日だけです! きっとこれは世界記録かもしれません。



このことからもワカトビでは、365日“パラダイス”というのがご理解いただけるはずです!

Perhaps the most remarkable, fascinating animals on earth…この世で一番、視力の優れた動物?

2012年1月10日(火)

この世で最も視力のいい動物に、シャコ類が挙げられます。シャコ類または甲殻動物は獰猛な補食性の動物でもあるのです!

ハナシャコ科の捕獲の方法は、“鎌のような脚で相手を捕獲するシャコ”と “ハンマー系の前脚で強打して捕獲するシャコ”の2つのグループに分かれ、400以上の種類が存在します。その種類によって、相手を強打し失神させるか、突くか強打し粉砕するか異なってきます。


1. 写真提供:ワカトビゲスト Richard Smith



小さなハゼに特殊なライトを当ててみると、目のまわりと背骨の部分がピンク色に発光しているのが分かります!
蛍光発光テクノロジーの考案者であるDr Charles Mazelは、「ダイビングに出かけ、水中生物の観察をしたりすることは、これまでの人類の歴史にはなかったことです。ましてや、サンゴや水中生物の蛍光発光を見たことがある人間は、本当に限られています!きっと世界中で90%を超える人が目にしたことがないだろう。」と語ります。


写真提供: Liquid Motion Film

水中のサンゴが蛍光発光する様子。


写真提供:ワカトビゲスト Asti Livingston

「蛍光発光ダイビングは、本当に驚くべき経験でした!! 様々なサンゴがまぶしく光りとても幻想的でした。Wakatobiに行かれる方は絶対体験することをおすすめします!!」  コメント:Norm Vexler


写真提供:ワカトビゲスト Essa Al Ghurair

この世で最も魅惑的な動物のひとつにシャコ類が挙げられます。


写真提供:ワカトビゲスト Saskia Van Wijk

シャコ類がハンター上手な理由には、彼らのずば抜けた視力にあります。
シャコ類の目は16種類の異なる光受容体を持ち、それらのうち12容体は単独で色を分析できるのです。(どのぐらい優れているかというと、私たち人間は、わずか3つの色彩チャンネルしか持っていないのです!)

科学者達はシャコ類が見ている世界を、私達人間は想像することすらできないのだと言います。


写真提供:ワカトビゲスト Doug Richardson(モンハナシャコ)

THE ZOOというダイブサイトでは、シャコ科のスピアリングマンティスシュリンプがよく穴から顔を覗かせ、優れた目で私達を見ています。

独立した左右それぞれの目を、違った方向に動かしたり、360°回転することも
できるというから、さらに驚きです!


写真提供:ワカトビゲスト Eric Cheng

蛍光発光するオニカサゴは、昼間と全く違った色で見ることができます。


写真提供:ワカトビゲスト Essa Al Ghurair

モンハナシャコは、敵を強打して捕獲するシャコです。

餌を探しているのか、歩き回る一匹のモンハナシャコを発見しました!華麗に動き回る姿は、まるでカメラレンズの前でダンスをしている様です。

すると突然、モンハナシャコはハンマー系の捕脚を打ち出し、カニの甲羅を粉砕すると自分の穴の中に持ち帰ってしまいました!きっと、ゆっくり時間をかけて食べるのでしょう。

その全てが一瞬の出来事だったので催眠術にかかった様に反応できず、残念ながらその瞬間を撮ることが出来ませんでした。


写真提供:ワカトビゲスト Ken Knezick

モンハナシャコはハンマー系の捕脚を、目に見えない速さで打ち出し、敵を打撃し捕獲します。その打撃の威力は、22口径の銃弾と同じだというから、さらに驚きです!全長20cmにも満たない、小さな動物がこんな信じられない能力を持っているとは本当にビックリです。
さてシャコ類の目は、3つの異なる部分で構成され、それぞれの部分に瞳孔を持ち、各目が三眼顕の視覚と距離を認識できるだけではなく、同時に3種類の画像で見ることができるそうです!

それに対し私達人間の目は、どんなに頑張っても両方の目でひとつの画像しか見られないですよね・・・


写真提供:ワカトビゲスト Eric Cheng

2名のゲストが、蛍光発光ダイビングを体験するために素晴らしいサンゴ礁の広がるThe Zooというダイブサイトに出かけていきました。そして砂地の所で、明るい2つの蛍光色を発するオレンジ色のシャコを発見しました!

シャコが発光する訳は、コミュニケーション手段のひとつだと証明されており、脅威的な能力のひとつですね。


写真提供:ワカトビゲスト Ken Knezick

昼間のオトヒメエビはいつも忙しく掃除していますが、夜になるとプランクトンやカイアシ類を捕食するために、活発に行動し始めます。

日中は前節部分等、半透明でよく見えない所が、夜に特殊なライトを当ててみると、明るい黄色に発光しているのがよく分かります。


写真提供: Liquid Motion Film

普通のライトの光、特殊なライトの光・・・こんなにも違って見えるのです!

全く同じ水域の環境で育つ、同じ種類のサンゴでも、ひとつは明るい緑色に発光し、もう片方は全く発光しないか、もしくは違う色で発光しているのも確認されています。しかし、それがなぜなのかまだ解明されていないのが現状です。

こんな水中世界の不思議を是非ご自分の目で、確かめてみてください!


写真提供: Liquid Motion Film

多種多様なサンゴや生物達が生活する、ワカトビの美しいサンゴ礁。


写真提供:ワカトビゲスト Eric Cheng

ワカトビ体験記 by Marcus Lindenlaub

2012年1月6日(金)

2011年8月にワカトビを訪れたMarcus Lindenlaub とその家族が、滞在中に撮影した写真の一部をシェアしてくれました。

楽しい+リラックスできる家族旅行の過ごし方を、陸と水中両方の写真を通じて伝えてくれました。

素晴らしい写真を掲載いただき、ありがとうございます!

素晴らしい写真の数々は、素晴らしい経験の後に来ます。

素晴らしい休暇の後には、素晴らしい写真が残ります。全てがつながっているのです。


写真提供: Marcus Lindenlaub, Wakatobi, August 2011

他の人を幸せにできることの幸せ。
ダイビングの情熱を分かち合える幸せ。
幸せを見出せる仕事ができることの幸せ。

そして、素晴らしい時間を一緒に分かち合えることの幸せ。


写真提供: Marcus Lindenlaub, Wakatobi, August 2011

美しい夕暮れをバックに、ヴィラの窓に綴った言葉・・・WAKATOBI 🙂


写真提供: Marcus Lindenlaub, Wakatobi, August 2011

ワカトビでは、ダイバーやスノーケラー、子供や親、写真を撮る撮らないに関係なく、ひとりひとりのニーズに応えてくれます。そんな心遣いのあるリゾートです。


写真提供: Marcus Lindenlaub, Wakatobi, August 2011

シンプルがベスト!

マスクとフィンを着けて、バンガロー前のビーチからスノーケリングに出かけます。ビーチからあまり遠くまで行かなくても、目の前には素晴らしいサンゴ礁が広がります。

写真提供: Marcus Lindenlaub, Wakatobi, August 2011

豊かな自然が広がる場所では、自然と素敵な写真が撮れるものです。


写真提供: Marcus Lindenlaub, Wakatobi, August 2011


写真提供: Marcus Lindenlaub, Wakatobi, August 2011


写真提供: Markus Lindenlaub, Aug 2011

みんなでお祝いしてくれました!


写真提供: Marcus Lindenlaub, Wakatobi, August 2011


写真提供: Marcus Lindenlaub, Wakatobi, August 2011

イエ~イ!!



マーカスさんは、医療技術会社のCEOを務めるだけではなく、エンジニアでもあります。そして自然の写真を撮ることは趣味を超え、彼の情熱だと語ります。

最近彼が撮影した写真が、アメリカを代表する国立スミソニアン博物館より、自然界の素晴らしい瞬間を捉えたとして、賞を受賞したそうです!おめでとうございます!!

http://www.mnh.si.edu/exhibits/natures-best-2010/3_MarcusLindenlaub_HH_Penguins.html



ワカトビに行く前に寄ったバリ島にて。


写真提供: Marcus Lindenlaub, Wakatobi, August 2011


写真提供: Marcus Lindenlaub, Wakatobi, August 2011


写真提供: Marcus Lindenlaub, Wakatobi, August 2011


写真提供: Marcus Lindenlaub, Wakatobi, August 2011 (www.outdoorimages.eu )

クリーニングステーション

2011年12月24日(土)

魚の行動を観察する絶好な場所のひとつに、クリーニングステーションがあります。そこでは、きれいにしてもらうために多種多様な魚が出入りしています。

クリーニング上手なホンソメワケベラやオトヒメエビが、魚の体に付いた寄生虫や古い皮膚を取り除いてくれるため、彼らが住むクリーニングステーションにみんな集まって来ます。

またホンソメワケベラは、他の魚をきれいにしてあげることにより、敵から身を守る防御術も身に付けています。


700種を超える魚と400種を超えるサンゴがWakatobiの海域で公式に記録されたことを知っていましたか?
クリーニングステーションは、魚の行動を観察する絶好な場所のひとつです。そこでは、きれいにしてもらうために多種多様な魚が出入りします。


写真提供:ワカトビゲスト Richard Smith

このオニカマスのように最も獰猛な捕食動物さえ、クリーニングステーションを訪れる時はおとなしくしています。


写真提供:ワカトビゲスト Greg Mcglaughlin

クリーニングする魚やエビは、水中で目立つ色や模様をしています。海洋学者達の間では‘Cleaner Blue(クリーナーブルー)’と呼ばれていおり、魚達の中でクリーニングしてくれる魚とを識別する為に、魚達にとっては極めて重要であると理解されています。


写真提供:ワカトビゲスト

ワカトビのダイブサイトStarshipとFan38間のウォールでドリフトダイビングをしていると、ハナダイやチョウチョウウオ、カワハギ、フエダイ、ベラ、ブダイ、キンチャクダイ、ミノカサゴなど数多くの魚達を簡単に観察することができます!


写真提供:ワカトビゲスト Richard Smith

海洋生物学者によると、チョウチョウウオが生息する種類数により、そのエリアのサンゴ礁の健康状態と魚の多様性が分かるそうです。


写真提供:ワカトビゲスト Richard Smith

なんとWakatobiには、少なくとも40種類のチョウチョウウオが生息しています!! 世界でもかなり高い水準です!


写真提供:ワカトビゲスト Richard Smith


写真提供:ワカトビゲスト Ken Knezick

ホンソメワケベラが、フグのえらをきれいにしている所です!「気を置ける者同士」って感じですね。


写真提供:ワカトビゲスト Andrew Luff

クリーニング上手なホンソメワケベラやオトヒメエビは、他の魚の体に付いた寄生虫を(外側と内側の両方)取り除いてくれるため、彼らが住むクリーニングステーションにみんな集まって来ます。


写真提供:ワカトビゲスト Richard Smith

魚がクリーニングステーションを訪れる際、彼らは『禅』のポーズをとります。そして、きれいにしてもらいたい事と脅威をもたらさないことをホンソメワケベラに知らせます。



魚の皮膚そして口の中、えらの中へと泳ぎ回り、寄生虫をきれいに除去し完全にきれいにしてくれます。



青はサンゴ礁背景に対して最も対照的な色です。ところが、黄色は青い海の背景に対して最も対照的な色です。ホンソメワケベラは横のストライプで、彼らを顕著にする青と黄色の部分によって強調されており水中で識別するのが容易なため、クリーニングステーションへより多くのクライアントを引きつけることができるようです。



魚達だけがクリーニングをしたり、されたりしている訳ではありません!


写真提供:ワカトビゲストAnne Owen

クリアクリーナーシュリンプも、クリーニングステーションの持ち主です。彼らは長い触角を振ることにより、通りがかりの魚達にクリーニングサービスのアピールをしています。


写真提供:ワカトビゲストDoug Richardson

触覚を振っているアカスジモエビを観察していると、魚がクリーニングステーションに入って来たかと思うと、口を大きく開いて、寄生虫や古い皮膚、バクテリアなどを除去してもらっています。



クリーニングステーションに来たヘラヤガラ


写真提供:ワカトビゲストKen Knezick

Wakatobiのクリーニングステーションの多くは、浅場にあるのでゆっくりと観察することが出来ます。エントリー後、普段より濃い色をしたツバメウオがクリーニングステーションに接近して行くところを目にしました。他の魚達と同様、クリーニング中は気持ちがいいため、泳ぐ時と違ったポジションをとっています。



テーブルコーラルシティというダイブサイトで、サザナミトサカハギを一生懸命クリーニングするホンソメワケベラを見つけました。クリーニング中、サザナミトサカハギは体の色を変えて(次第に明るく)、ホンソメワケベラにシグナルを送っているようでした。お礼でもしているのでしょうか?


写真提供:ワカトビゲストPaul Sutherland


写真提供:ワカトビゲストKen Knezick


写真提供:ワカトビゲストDoug Richardson

ダイバーは、クリーニングステーションに興味津々です。



ひとりひとりのお客様のニーズに合ったダイビングサービスを提供するために生まれた、ワカトビの『プライベートダイブガイドサービス』。どんなご要望にもお答えできるよう、努めております。



One diveで大物からマクロまで

2011年12月20日(火)


ワカトビでは、大物からマクロまで様々な生物達に出会うことができます!



Wakatobiと言えば、小さな小さなタツノオトシゴ属のピグミーシーホ-スです。
ピグミーシーホースは、海ウチワの標本が研究の為に実験室に持ち込まれた際に、偶然発見されたそうです!


写真提供:ワカトビゲストRichard Smith


アジ科の魚は食物連鎖の頂点に配置され、そして捕食者としても頂点に位置します。この事から、彼らが生態系の健全性を維持する上で重要な役割を果たしていることが分かります。


写真提供:ワカトビゲストJ Watt

リゾートのあるトランドノ島


ロウニンアジやギンガメアジなどの魚は、あまり警戒心なくリーフの上を回遊し、私達を楽しませてくれます。ロウニンアジがアジ科の中で一番大きく、最大で170cmにまで成長し、重さはおよそ80kgにまでなります。


写真提供:ワカトビゲストJ Watt

ピグミーシーホースは、タツノオトシゴ属です。体長2cmと非常に小さく、とてもシャイだけどカワイイこの魚は、ワカトビの人気者です。


写真提供:ワカトビゲストRichard Smith

ピグミーシーホースは、海ウチワや藻類など生息する植物や動物に、自分自身を擬態するための卓越した能力を持っているので、彼らを見つけるには鋭い目が必要です!!馬の様な頭にサルの様な尻尾、カンガルーがポケットに子供を入れている様に膨らんだ腹部。そしてカメレオンの様な目、この姿全部がマクロ好きなフォトグラファーにはたまりませんね!


写真提供:ワカトビゲストRichard Smith

警戒心なくどんどんカメラに近づいて来るタイマイ。

ご存知でしたか?

ウミガメの成熟期(推定)は種類ごとに違うだけではなく、どの集団で生活しているかによっても異なってくるそうです。成熟期は、タイマイのように早いもので3年、アカウミガメは12~30年、アオウミガメは20~50年で性的に成熟します。これらの推定年数は甲羅のサイズから想定された年ですが、想像してみてください。アオウミガメは30~50年もかけて性的に成熟するなんて驚きですよね!

ウミガメの産卵はビーチで行われ、一度の産卵で100個程の卵を産みおとすそうです。赤ちゃんガメは、海流に乗り数千キロ移動しながら、成長していきます。彼らが繁殖年齢に達すると、自分が生まれた海へ戻り卵を産みます。ウミガメは肺で呼吸し、酸素を得るために水面へ浮上します。ダイバーに遭遇しても、優雅な泳ぎを見せてくれるだけではなく、毎年たくさんのカメが産卵のためにWakatobiに戻ってきます。


写真提供:ワカトビゲストRichard Smith

ヴィラの前から簡単にエントリーできます。



ピグミーシーホースは、多くのフォトグラファーのモデルとなっていますが、小さな彼らを完璧におさめるのは至難の業です。また、ピグミーシーホースは非常にデリケートなため、簡単に大きなストロボやライト等により、ダメージを受けたり死んでしまったりします。その為、ひとりひとりのフォトグラファーが彼らの生息環境に害を与えることなく、じっくり時間を取り、撮影枚数を考慮して撮影する必要があります。

ピグミーには瞼がないので目を閉じる事ができません。大きく目見開いた状態で、自分より100倍以上も大きな何者かに、強力でまばゆいフラッシュを浴びせられるのを想像してみてください。そうなんです。私達はいい写真を撮るのに必死ですが、同時に彼らに大きなダメージを与えてしうことも頭に入れておいてください。


写真提供:ワカトビゲストRichard Smith

全種類のウミガメは、絶滅危惧種や絶滅寸前のリストに入っており、オサガメ、ケンプヒメウミガメとタイマイは絶滅危惧種に指定されています。最も重要な脅威の一つとして、不適切な漁法にあります。延縄を使った漁業は、ウミガメ死亡の主な原因となっています。ウミガメは呼吸するため水面に浮上する必要があります。漁師の網にかかってしまったウミガメは水面に浮上することが出来ず窒息死してしまうのです。
またビーチの開発、闇市場で売られているウミガメの卵や肉だけではなく、カメの甲羅でできた装飾品、健康食品の売買がこれらの美しい生物の生命を脅かしているのです。


写真提供:ワカトビゲストRichard Smith

水中世界の生物は、大きさに係わらずダイバーを海の虜にしてくれます。

色とりどりの魚達に囲まれ素晴らしいサンゴ礁にうっとりしていると、大きな影が近づいて来ました。何かと思うと・・・なんとジンベイザメではないですか!!

体長9m/体重25トンのジンベイザメは、ゆっくり泳ぎ、プランクトを餌としています。ジンベイザメは水深700m程まで潜行できますが、ワカトビの新しい友達・こちらのジンベイザメは12m付近で私達と一緒に泳いでくれました!

タフな皮にウロコのない皮膚そして軟骨で構成された骨格から、ジンベイザメはサメ科に属し、“クジラ”を思わせる巨大な体からWhale sharkと名づけられました。しかし、哺乳類であるクジラが肺で呼吸するのに対し、ジンベイザメはエラを通して酸素を呼吸する魚なのです。

残念ながら、突然の遭遇にビックリしすぎて、写真は一枚しか撮影できませんした!



ダイビング後に、ヴィラで美しい夕日を眺めながら美味しいカクテルをいただきます。専属のバトラーがもてなしてくれます。



ペラジアン号ダイブクルーズ

2011年12月13日(火)

ペラジアンクルーズではリゾートからはアクセスできない、ワカトビの島々(トゥカンベシ列島 - ワンギワンギ島・カレドゥパ島・トミア島・ビノンコ島など)の島々へご案内しております。

*クルーズルートは、天候等により変更する場合もございます。

豪華クルーズ船 ぺラジアン号



ペラジアン号のユニークなダイブサイトのひとつ、マジックピアのニシキテグリはフォト派のダイバーには、たまらないサイトのひとつです。通常、オスのニシキテグリがメスよりも大きく、交接の時オスとメスは、それぞれの腹と腹を合わせ、ゆっくり1mほど浮上した所で最大200個の卵と精子を放出します。その後、受精卵は水の流れに乗り18〜24時間で孵化し、そこから2週間ほどはプランクトンの状態で水中を漂います。その間自力で捕食を覚え、最終的にサンゴ礁など彼らの生活の場となる適切な生息地に落ち着きます。


写真提供:ワカトビゲスト Cal Mero

ワカトビエリアの美しいサンゴ礁



マックダイビングエリアで人気のダイブサイトのチーキービーチでは、ナポレオンスネークイールやモンハナシャコ、ウミウシ、カラフルなイイジマフクロウニの上に住むコールマンシュリンプ、ヨウジウオ、タツノオトシゴ、ジョーフィッシュなどたくさんの驚くべき生物に遭うことの出来る人気の場所です。


写真提供:ワカトビゲスト Jone Trone (ナポレオンスネークイール)

この美しいサンゴ礁は、ペラジアン号からアクセスが可能です。



ペラジアン号のマスターキャビンでは、長期間のダイビングでも快適にお過ごしいただけます。



上半身から触手までの長さが約12cmとヒョウモンダコは本当に小さく、主に魚や甲殻類を餌としています。獲物に飛びかかると、猛毒を使い相手を完全に麻痺させ捕獲します。


写真提供:ワカトビゲストDoug Richardson

カラフルなイイジマフクロウニの上にコールマンシュリンプ。フォトグラファーには、もってこいの被写体ですね。


写真提供:ワカトビゲストMarcus Carlberg

ブトン島の南東端にあるBatuturo(バトゥトゥロ)では、タテジマキンチャクダイの幼魚が小さな穴に隠れていたり、リーフトップにはたくさんのアカモンガラや数種類のカラフルなハナゴイで覆われていて、ここでもたくさんの魚達に遭うことができます。


写真提供:ワカトビスタッフAna Fonseca

マックダイビングのダイブサイト、チーキービーチではモンハナシャコが顔を覗かせています。


写真提供:ワカトビゲストPaul Sutherland

ペラジアン号に設備されているカメラルーム。カメラやビデオのセッティングはこちらでどうぞ!



ペラジアン号クルーズでのみアクセス可能なマックダイビング。海底には魅惑的で奇妙な生物でいっぱいです! 
パサルワジョという湾内は、なだらかな斜面になっており、普段目にすることのない様々な珍しい生物に出逢うことができます。


写真提供:ワカトビゲストSaskia Van Wijk

ワカトビのカラフルで健康なサンゴ礁


写真提供:ワカトビゲストRichard Smith

マジックピアもまたペラジアンクルーズでのみアクセスできるダイブサイトのひとつです。ここでは、たくさんのヘコアユやニシキテグリの交尾シーンが観察できるため絶対におすすめの場所です。


写真提供:ワカトビゲストJohn Trone

ジョーフィッシュと同様、タツノオトシゴもまた卵の面倒を見るのはオスの仕事です。その為、オスは卵を保護するための袋を持っています。


写真提供:ワカトビスタッフMiguel Ribeiro

口の中に卵があるためちょっと神経質そうな彼(はい。彼女ではなく彼です。)卵が孵化するまでもう少し・・・頑張れ!!


写真提供:ワカトビゲストBurt Maurine

ヒョウモンダコのメスは、一生涯で一度だけ約50個の卵を産み、その卵を自分の足の下に隠し、およそ6ヵ月保護します。この間メスは一切食事をしません。そして卵が孵化した後、メスは死んでしまいます。翌年、新たな子孫が成熟すると交尾が可能になります。


写真提供:ワカトビゲストDoug Richardson

そして、クルーズスタートです!



ペラジアン号マスターキャビン



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